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掲載日:2026年2月3日

救急医療における「エンドオブライフケア教育」への挑戦~ACEM25で3rd Place Awardを受賞

超高齢社会を迎えた日本において、高齢者の救急搬送数は大幅な増加を続けており、搬送される患者様の中には、終末期の方が一定数存在するのが実情です。

こうした方々に対し、一律に侵襲的な治療を行うことは、救命が困難であるばかりか、結果として生命の質(QOL)を低下させてしまうことが報告されています。そのため、救急外来で働く医師には終末期医療の基本的な知識が求められていますが、日本国内においてその研修機会は未だ限られています。

救急医学部門助教・救命救急センター医長の沼田賢治は、日本における救急医療のエンドオブライフケア教育の発展を目指し、救急医向け研修プログラムの開発と評価に取り組んでいます。2024年には米国ボストンのBrigham and Women’s Hospitalに留学し、救急医が終末期医療を体系的に学べるトレーニングコースである Education in Palliative & End-of-Life Care for Emergency Medicine (EPEC-EM) を、日本の医療制度や文化に適合させるための研究・実装を行いました。これらの成果は、『AEM Education & Training』をはじめとする複数の国際誌で発表されています。

また、臨床研究においても幅広いテーマでリーダーシップを発揮してきました。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)やCOVID-19の呼吸管理、転倒予防、さらにはコードステータス(蘇生処置の意思確認)の国際比較など、多角的な視点から研究を主導しています。

国際学会では、25年12月にUAEで開催された「ACEM25」のOpen Mic Sessionでは3rd Place Awardを受賞するなど、国際的にも高い評価をいただいております。

さらに、ロータリー財団(Rotary Foundation Global Grant Scholar)や三越海外留学渡航費助成などの競争的資金を獲得いたしました。このように研究基盤を強化しながら、さらなる国際的な学術活動を積極的に推進し、日本の救急医療におけるエンドオブライフケアの標準化に貢献して参ります。


▲ACEM25授賞式の様子