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掲載日:2024年8月7日

最小の人類化石(上腕骨)をインドネシア・フローレス島で発見:
水嶋崇一郎主任教授(解剖学)を含む共同研究チームが記者会見

海部陽介教授(東京大学)、水嶋崇一郎主任教授(聖マリアンナ医科大学)、澤田純明教授(新潟医療福祉大学)をはじめとする日本、インドネシア、オーストラリア、アメリカの国際共同研究チームは、インドネシア・フローレス島において約70万年前の原人化石―上腕骨1点と歯牙2点を発見し、英国科学誌「ネイチャー コミュニケーションズ」に報告しました(日本時間8月7日午前0時付)。発見された上腕骨は、これまでに見つかった人類化石の中で最小サイズのものです。同島では、約6万年前、身体サイズが極端に小型化した原人 Homo floresiensis が生息していたことがわかっていますが、今回の研究によってこのヒト系統の小型化現象が70万年前までに生じていたことが解明されました。この論文の公開に先立ち、8月2日、JPタワー学術文化総合ミュージアム ・インターメディアテク(東京都千代田区丸の内)において日本人研究者による記者会見が行われ、本学の水嶋主任教授も研究内容を解説しました。

論文情報
➤雑誌名:Nature Communications
➤題 名:Early evolution of small body size in Homo floresiensis
➤著者名:Yousuke Kaifu, Iwan Kurniawan, Soichiro Mizushima, Junmei Sawada, Michael Lague, Ruly Setiawan, Indra Sutisna, Unggul P. Wibowo, Gen Suwa, Reiko T. Kono, Tomohiko Sasaki, Adam Brumm, Gerrit D. van den Bergh


会見の模様(左から海部教授、水嶋主任教授、澤田教授)


研究内容について解説する水嶋主任教授


発見された70万年前のフローレス原人の大人の上腕骨(骨の下側半分が残存)(撮影:海部陽介)