Marianna Today
掲載日:2024年7月1日
リハビリテーション医学講座主任教授、佐々木信幸先生が第61回日本リハビリテーション医学会学術集会において2023年度国際誌最優秀論文賞を受賞
リハビリテーション医学講座主任教授、佐々木信幸先生が第61回日本リハビリテーション医学会学術集会において2023年度国際誌最優秀論文賞を受賞いたしました。
➤論文名:Effect of Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation on Long Coronavirus Disease 2019 with Fatigue and Cognitive Dysfunction
➤論文の要点:新型コロナウイルス感染後遺症による倦怠感および認知機能低下に対し、脳血流量の低下が著しい後頭葉および前頭葉へ反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)を適用した。倦怠感やウェクスラー成人知能検査(WAIS-4)の全カテゴリーが統計的有意に改善し、脳血流低下の範囲や程度も改善傾向を示した。
受賞コメント
もともと脳血管障害や脳外傷の麻痺や高次脳機能障害に対するrTMSの研究を続けてきました。器質的な脳損傷がない新型コロナウイルス感染後遺症であっても、脳血流の異常があるならば同様の効果が期待できるのではというひらめきから始まった試みでした。日本リハビリテーション医学会の理事長、そしてこの第61回の大会長である安保雅博先生は、私の出身である東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座の主任教授です。本賞を受賞した喜びはもちろんのこと、かつての上司の晴れ舞台で、その上司から賞状を手渡された喜びが何よりも大きく感激いたしました。今後も臨床・研究・教育に精進致します。