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掲載日:2023年5月10日

世界移植者スポーツ大会連盟の日本代表理事に
本学腎泌尿器外科学 教授 丸井祐二が再選

世界移植者スポーツ大会連盟(World Transplant Games Federation : WTGF)の日本代表理事に本学腎泌尿器外科学
教授 丸井祐二が再選いたしました。

本人コメント

日本では、腎臓移植をはじめ、臓器移植患者さんと出会う機会はあまり多くありません。一方で、多くの医療先進国、特に欧州では、腎不全に対する通常の診療過程として、腎移植を受けることが定着しています。腎移植を行うためには腎提供者、ドナーが必要ですから、移植医療の必要性とそのためのドナーの重要性を理解し、協力しようという気持ちが人々の中に広まることによって、臓器移植システムが機能しているわけです。その国際的啓発活動の一つに、世界移植者スポーツ大会 (World Transplant Games : WTG) があります。健康を回復した臓器移植者が競技者として世界中から集まる、隔年開催の国際スポーツ競技会で、今回4年ぶりに4月16日~21日の日程で、オーストラリア西海岸の都市パースで開催され、45ヵ国から約1500人が集まりました。国際オリンピック委員会に公式に認められているWTG連盟が主催し、臓器移植のおかげスポーツ競技ができるまでに回復した移植者自身が移植医療の恩恵と、その礎となっている臓器提供の重要性とドナーへの深い感謝を示す大会です。移植者の家族、家族がドナーとなった方々も、ボランティアやサポーターとして、大会の運営や選手の応援のために参加していました。
WTG連盟の運営は、60ヵ国の加盟組織代表による、WTG総会での投票により選出された13人の理事が、4年の任期で行っています。私は、2019年のイギリス大会にて日本代表として初当選し、リサーチ委員会、医療委員会、スポーツ委員会の一員として連盟運営に関わってきました。スポーツが移植者に与える好影響は私の研究テーマです。大会では競技会場の医療体制巡視を担当しました。任期満了の今年、総会でのプレゼンを経て、幸いにも再選を果たすことができました。WTG運営を通じた移植医療への貢献はもちろんのこと、移植者がWTG参加による恩恵をどのように受けるのかの研究をつづけ、日本の移植者とこれからの移植医療へつなげていけるよう、努力を続けたいと思っています。


トライアスロン会場での表彰式(筆者がメダルプレゼンター)


ボランティアの皆さん(前列)と他の理事(後列)。筆者は右端。