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掲載日:2023年1月11日

日本宇宙航空環境医学会委員会 若手の会 世話人に第6学年林 誠一さんが任命されました

本学第6学年林 誠一さんが、宇宙航空環境医学若手の会 担当理事の松本大学大学院健康科学研究科 教授 河野 史倫 先生により、日本宇宙航空環境医学会委員会専門別研究会 宇宙航空環境医学若手の会 世話人に任命されました。

コメント

松本大学 教授 河野 史倫 先生

日本宇宙航空環境医学会の若手の会担当理事として、より多くの人が安全に宇宙に行ける時代を見据えた若手の活動を支援しています。昨年は新しい宇宙飛行士選抜試験が始まりました。10年、20年経てば宇宙飛行士も増えていき、今後は民間の旅行者も増え、多くの日本人が宇宙に行く時代になります。今までの有人宇宙ミッションは「より長く」を目標としてきましたが、「より遠く」へという時代へ入りました。今までISSがあった地球近傍が今後は安全な場所になっていくことでしょう。また、今までは厳しい宇宙飛行士選抜を通過した人がさらにトレーニングを受け宇宙に行ける時代でした。今後は特に専門的な選抜やトレーニングを受けない民間人も、宇宙に行く時代になるでしょう。職業宇宙飛行士ではない民間宇宙旅行者の場合、宇宙旅行後に大きな精神的変化が起こる可能性も高く、アフターケアも重要となるでしょう。民間の宇宙旅行会社だけでは対処しきれないことも想定されるため、我々民間の医療が支える意義は大変大きいと考えています。
人がいるところには必ず医療が必要です。生活習慣病など持病がある人が宇宙へ行く際には、特別な医学的対処も必要です。このような時代の流れを考えた際に、これまでよりも宇宙医学を幅広く捉えていく必要があり、本若手の会を多様な組織にする必要があると考えました。様々な医療系の職種の方に参加して頂き、活動の幅や視点を拡大していきたいです。その一環として世話人を多くし、学生にも入ってもらうことにしました。すでにキャリアを進めている方達だけでなくこれから進めていく医学生が、本若手の会の役職に入る意義は大変大きいです。今後、宇宙医学分野において、どういうキャリアパスにしていきたいかを若手の会の活動を通し学ぶだけでなく、自分達でキャリアパスを開拓してほしいという願いもあります。そのためにも、今後も多くの医学生に関わってほしいと思っています。ぜひ本若手の会で自分の興味やキャリアの達成へと繋がるよう、多いに活動して頂けたらと考えています。
このような背景を踏まえ、現在宇宙医学分野において活発に活動する医学生から若手の会の中核を担う人材として加わってほしいと思い、林くんを世話人に任命しました。後続の多くの医学生に宇宙医学の魅力を示せるような活動を期待しています。

林 誠一さん

日本宇宙航空環境医学会のみならず多方面において長く大変お世話になっております、河野先生より、日本宇宙航空環境医学会委員会専門別研究会  宇宙航空環境医学若手の会 世話人に拝命頂きました。大変光栄であると共に身が引き締まる思いです。
人類の有人宇宙活動は、ISS計画から月探査計画のArtemis計画へと軸を移しています。昨年は世界では民間宇宙旅行元年を迎えるなど民間宇宙産業は成果を着実にあげ、国内では自身も応募しました新しい宇宙飛行士選抜試験も始まりました。月の先にある火星、小惑星などへの将来の有人宇宙活動領域も議論に上がり始めるフェーズにもなりました。人がいるところには必ず医学が必要です。また航空宇宙医学分野は地上の医学分野にも貢献できる分野だと信じております。そのため今後とも、河野先生や多くの先生方、多くの同志とともに、日本そして世界の今後の航空宇宙医学分野、地上の医学分野に広く貢献ができるよう、日々精進させて頂けたらと存じます。
この度はご拝命下さりましたこと、身に余る光栄です。心より深く感謝申し上げます。
本学会には先生方のみならず、多くの医療系学生が例年参加しており、大変門戸の広い学会となっております。ご興味を持たれた学生はどうぞ遠慮なくご参加下さい。




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