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掲載日:2020年4月10日

神経精神科学教室 准教授 安藤久美子氏が、検事長より鑑定医としての功績を讃えられ、感謝状を授与されました

2020年3月11日(水)、東京高等検察庁において,感謝状贈呈式が行われました。
贈呈式では、東京高等検察庁 黒川弘務検事長より、精神鑑定医として、高度な専門知識と豊富な経験をもって検察事務の適正な運用に貢献した功績により、精神神経科学教室 准教授 安藤久美子氏に感謝状と記念品が授与されました。

検事長より鑑定医としての感謝状授与

安藤氏は、これまでにわが国で発生した多くの重大事件の精神鑑定に携わっており、犯罪者の責任能力判断にかかるアセスメントのほか、裁判員制度や医療観察法※などの法律を中心とする司法精神医学分野において豊富な経験があります。また、法務省矯正局が管轄する少年矯正施設(旧医療少年院)に勤務して非行少年の治療と更生に尽力してきた経緯もあり、現在も複数の少年院に赴いて、少年たちの治療に携わるだけでなく、更生プログラムにも協力しています。
※ 医療観察法:心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律
検事長より鑑定医としての感謝状授与

さらに、同氏は犯罪者の更生と同時に、以前より犯罪被害者の支援にも重きをおき、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)の研究・治療にも力を注いできました。「当初は、加害者の更生・治療と、被害者のこころのケアを並行して行うことは、被害者のお気もちを傷つけるのではないかという迷いもありました。しかし、犯罪被害をひとつでも多く減らすためには、犯罪自体を減らさなければならないという信念に基づいて続けて参りました」「被害者の方々からの『二度と同じような事件を起こさないようにしてほしい』というお気持ちにも通ずるものと考えております」と述べています。
こうした広い分野での貢献が讃えられ、このたび感謝状を授与されたものと思われます。近年は、学術研究助成基金助成金を得て、とくに再犯率が高いとされる性犯罪者の再犯を防止する治療プログラムの開発にも奮闘しており、同氏のさらなる社会貢献が期待されます。

検事長より鑑定医としての感謝状授与

 

聖マリアンナ医科大学 神経精神科学