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掲載日:2019年8月16日

地域の未来を支える救命救急センターへ

Sランクの救命救急センター

本邦の救急医療体制は、初期・二次・三次の3層構造となっており、初期救急医療機関は外来診療が可能な患者さん、二次救急医療機関は入院治療を必要とする患者さん、三次救急医療機関は極めて重篤な患者さんに対応します。しかし、受診前に重症度を判定することは現実的ではありません。当院では1980年の救命救急センター開設以来、初期救急から三次救急いずれの重症度についても対応しています。川崎市北部だけでなく、隣接する川崎市南部、横浜市、東京都からも受け入れを行っており(救急搬送6,423件、医療機関からの紹介2,846件、Walk-in受診17,214件:平成30年度)、充実度段階評価ではSランクを取得しています。

平成30年度 救急搬送数

Sランクの救命救急センター01

平成30年度 紹介患者数

Sランクの救命救急センター02

院内急変迅速対応システム:RRS

病院の中であっても患者さんにとって有害な事象は起こり得ます。病気のために入院を必要としている状態ですから、「急変」の前兆をとらえ、早期に介入しなければ院内心停止に至ることもあります。当院では、2011年からRRS(Rapid Response System)を導入しています。病院スタッフの誰もがRRSの起動が可能であり、救命救急センターのスタッフが現場に急行し対応しています。

院内迅速対応システムRRS01

未来を支える救急スタッフの育成

近年、救急搬送症例の増加と病態の多様化が顕著であり、情報の限られた環境下で、多彩な病態に対応しなければなりません。これからの救急医は、救命と病状安定に限らず、重症病態を離脱するまでの集中治療と並行して病態を解き明かす総合医としての素養が求められています。当センターからは、20年間で50名以上の救急科専門医を輩出しており、新専門医制度プログラムにおいても、11名の専攻医が専門医を目指して研修を行っています。
また、当センターでは、保健師助産師看護師法が定める特定行為を実施できる診療看護師(Nurse Practitioner:NP)の卒後研修を行っており、9名がチーム医療の一員として活躍しています。

 

聖マリアンナ医科大学 救急医学