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  3. 掲載日:2023年1月31日

    便秘症の新たなメカニズムを発見

    聖マリアンナ医科大学内科学(消化器内科)渡邊嘉行非常勤講師、伊東文生特任教授、山本博幸大学院(バイオインフォマティクス学)教授、富山大学学術研究部医学系(医学)内科学(三)講座 三原弘研究協力員、安藤孝将講師、安田一朗教授、福岡歯科大学細胞分子生物学講座などの国際共同研究チームは、便秘症における腸内細菌とTRPV4イオンチャネルが関与するメカニズムを初めて明らかにしました。

    便秘症では、腸のひっぱり刺激に対する感受性と腸内細菌叢に異常があることは分かっていましたが、そのメカニズムは不明でした。今回、腸内細菌及び、その分泌成分が大腸粘膜の炎症や感受性に関わる分子(TRPV4イオンチャネル)に与える影響と、便秘患者の大腸粘膜でのTRPV4の量と、便秘の重症度との関連を検討したところ、ある種の大腸菌などの腸内細菌からの分泌成分が、炎症物質(TNFα)とTRPV4イオンチャネルの量を増加させ大腸の感受性を異常にさせている可能性が示唆されました。また、別の腸内細菌からの分泌成分である酪酸が、その作用を抑制することも判明しました。実際の便秘症患者の症状の重症度と結腸から採取した粘膜や腸内細菌からの検討により、TRPV4の量と便秘の重症度に関連があるとの結果を得ました。』


    詳しくは、こちらをご覧ください。


    便秘症の新たなメカニズムを発見