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掲載日:2023年6月13日

2代目勤務犬モリス 引退式

2015年に当院で動物介在療法を導入して8年。今では、患者さまご本人の希望や看護師による依頼だけでなく、医師やリハビリスタッフ、ソーシャルワーカーの気づきから始まる依頼も増え、動物介在療法は、多職種連携医療のひとつのカタチとして根付いてきています。

2代目勤務犬モリスは、2019年から4年の任期を終えて、2023年5月29日、最終活動日を迎えることができました。5月に行われた引退式では、モリスのために200名を超える職員や患者さまがかけつけてくださいました。尻尾をブンっと振りながら歩み寄るモリスに、ありがとう、と涙を流す患者さまや、これからもしあわせに過ごしてねと言葉をかけてくださる職員の姿がありました。

この4年間、新型コロナウイルスの影響で、幾度となく活動休止を余儀なくされましたが、依頼件数は200件を超え、多くの患者さまとの出会いがありました。どの患者さまも、厳しい病との闘いの中にあっても、モリスが鼻先を近づけると、優しく手を伸ばし、あたたかいまなざしでモリスを受け入れてくださいました。活動する中で、私たちは、患者さまが見せてくださった笑顔や、病に立ち向かおうとする強い気持ち、病床から家族を思いやる優しさ、一歩を踏み出す大きな勇気に触れて、心を動かされました。動物介在療法を通して、本来患者さまがもっている力が、湧き上がってくる瞬間を何度も目の当たりにし、看護師としても学びを深めることができました。この経験を活かして、これからも、患者さまが『こうありたい』という目標に気持ちが向かい、患者さまがもつ力を発揮できるように支える看護をしていきたいと思っています。

また、最終日に院内を歩いていると「とっても辛かったときにモリス君の姿を見て救われたの。本当にありがとう」と声をかけてくださった先生がいらっしゃいました。患者さまのみならず、スタッフのこころの応援犬としても活躍できたことを嬉しく思います。

これからは3代目勤務犬ハクが、活動を引き継ぎます。患者さまやそのご家族、医療従事者にとっても、癒しや勇気を届けられる存在として勤務犬が活躍できることを願っております。 この活動を支援し、いつもあたたかく見守ってくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。


2019年から4年の任期を終えたモリス

多くの患者さまとの出会いがありました

動物介在療法は、多職種連携医療のひとつのカタチとして根付いてきています

引退式には200名を超える職員や患者さんがかけつけました

3代目勤務犬ハクが活動を引き継ぎます