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Life at Marianna

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海外臨床実習報告(1)

「国境なき医師団」に続く道

同済大学/中国(平成27年 協定締結)第6学年 岡村 航

現地でアメリカ人留学生と交流(左から2番目)

将来、国境なき医師団に入って医療を行いたいと思っており、そのためには英語でコミュニケーションができるようになるべきと考えています。そのため、低学年の頃より選択科目の上級英語を選択し、ネイティブスピーカーと会話することで少しでもコミュニケーションに慣れるよう努めてきました。
実習中は6時に起床し、7時半からカンファレンスに参加。8時から回診を行い、11時までオペ、OSCE、クルズスなどを行います。午後は12時半から16時まで午前と同様。17時に帰宅し、1、2時間勉強して、留学生仲間や現地の学生と夜ご飯を食べ、1時まで勉強して就寝していました。このような環境で実習を1カ月続けるうちに、医学英語も多岐にわたり使いこなせるようになり、問診を英語で行うことができるようになりました。
これからも国際交流に自ら進んで参加し、日常においても世界に関心を持ち、グローバルな視点で物事を考えていきたいと思います。東京オリンピックにより、外国人を診察する機会は増えるので、自分の英語のレベルを高めつつ、積極的に診察できるようになりたいです。

貴重な経験ができました 皆さんも挑戦を!

同済大学/中国(平成27年 協定締結)第6学年 賀 博美

鍼灸科の先生とドイツ人留学生(左から3番目)

「とにかく行けるうちに行こう」と思い留学を決め、まずは英語の学習に力を入れました。
実習を行った東方病院は、同済大学の他にも各大学から実習生が来ていて、自分自身のペースで実習できる、という印象を持ちました。朝は8時から始まり、お昼の休憩は自分の好きなタイミングでとることができ、午後は13時から16時頃に終了します。
私は留学中の目標を「友人を作るため自分から積極的に話しかける」と設定していたため、実習の要領がつかめず困ったときは、同じ科の実習生に聞いて対応しました。また、中国語の医学単語を理解するのに、英語でどう言うかを調べてから先生に質問したり、間違いを恐れずにたくさん話すことを心がけました。
留学を通して語学、特に医学英語を勉強することの大切さ、そして自分で計画をきちんと立てて生活することの大切さを深く実感し、実現へ向け努力しました。その結果、目標であった「自分から積極的に働きかけ、行動すること」だけでなく、語学力、自分で生活する力が、着実についたと自負しています。
帰国した日、「上海に行って本当によかった」と思えるほど、貴重な経験をすることができたので、後輩の皆さんも少しでも海外留学に興味があったら、思い切って挑戦することをお勧めします。

中国医学と西洋医学の併用を考えていきたい

同済大学/中国(平成27年 協定締結)第6学年 髙橋 未奈

留学生の仲間と共に(左から3番目)

中国医学(中国の伝統医学:中医学)に興味があり、実際の臨床現場を見て学びたいと考え、留学を決めました。留学前には漢方の授業のプリントを見かえし、『Year note』や『病気が見える』で疾患の英語表記や病態についての学習準備をしました。
実習は、中医学(8時~16時半)では外来で抜針やカッピングのお手伝いなどを、呼吸器内科(8時~16時)ではカンファレンス・回診・クルズス・患者さんの情報収集などを行いました。中医学の先生は学生に対し優しく接してくださる方が多く、呼吸器内科の先生は英語でクルズスをしてくださり、教育熱心だなという印象を持ちました。
学生は先生方が英語で言ったことを教えてくれて、カルテに何が書かれているかを解説するなど、熱心にサポートしてくれました。実習後には一緒に夕食を食べに行ったり、ショッピングに付き合ってくれたりと、交流を深めることができました。
1カ月間の実習で、異文化交流を通して自分の意見をしっかりと述べることの大切さを学ぶと同時に、人とのコミュニケーションも大切にできるようになったと思います。人種や文化が違っていても、医学に対する真摯さや、学ぶ姿勢は変わらないということを学べました。
今回の留学で得た先生や友人との交流を通して、中医学を含む中国文化に対する理解をさらに深め、今後は中医学と西洋医学の併用について考えていきたいです。海外留学は、その国のことを学べるだけではなく、日本の医療についても改めて考える良い機会になると思いました。