本教室について

教育・研究・診療・将来の発展に関して

(1)教育

 平成27年度から新カリキュラムが実施され、本年度は、1年生から4年生までは全て新カリキュラムの学生であり、講義時間や実習時間の配分にも慣れてきたことで、より充実した学生教育を行うことを念頭に担当者と教育内容を吟味している。微生物学が担当しているのは、生体防御ブロックの講義と生命機能実習3.(感染と生体防御)の実習の他、免疫1.ブロック、感染症シリーズなどで感染微生物が病因となる領域である。その中で、細菌・真菌感染症、抗菌薬療法に関わる部分は主に竹村が、ウイルス感染症、抗ウイルス薬、生体防御機構に関する部分は浅井が、検査法や薬剤開発に関する基礎医学領域は三好が担当している。2年生に行う実習では、実地臨床に直結した内容で、細菌学的検査法、分子生物学的検査法を教室員全員で担当して行っている。また、4年生のICMでは、院内感染や針刺しなどの医療事故をテーマにした課題を作成し、教育スタッフ全員が学生との議論に加わり、感染拡大防止や事故に遭遇したときの対応を理解させる工夫をこらした指導を行っている。その他、竹村、三好、浅井がアカデミックスキルズ・実践医学の評価、竹村、浅井が5年生のBSLでのグラム染色実習などの学生教育に携わっている。

2019年4月


(2)研究

 中島教授着任後、ウイルス学研究に関する細胞培養設備が充実し、P3およびP2レベルの実験室が設置された。以前から共同研究の関係にあった他大学の研究者との協力体制を強化し、現在も研究活動を進めている。他には、竹村が種々の抗菌薬の作用機序と活性評価に関する研究、三好がRNAウイルスの宿主・病原関係の解明に関する研究、浅井が新規抗微生物薬や薬物送達手法の開発に関する研究を行っている。これらの研究において、多数の研究助成金の交付を受けている。加えて、例年数件の民間企業との共同研究に関する助成金も受けており、今後さらなる研究の発展が期待される。

2019年4月


(3)診療

 本来基礎医学教室として発足した微生物学教室であるが、病院内の感染制御と情報収集を業務とする感染制御部の部長を、竹村が兼務している。また、病院内の感染症に関する議案を検討する委員会として感染委員会があり、委員長を竹村が担当している。

2019年4月


(4)将来の発展

 本学は私学医科大学であり、当教室の目的も、良医を育成し、社会や病気に苦しむ個々の患者さんに還元できるよう、臨床医学に通じる基礎医学領域の研究、いわゆるトランスレーショナル・リサーチを推進することである。今後も、学内外との共同研究を進め、大学院生や研究生も本学出身者に限らず、広く多くの研究者に門戸を開き、ますます教室が発展していくことを目指している。

2019年4月


聖マリアンナ医科大学 医学部
微生物学
教授 竹村 弘