本教室について

医局員の声

男性医局員として初の育児休暇の経験

助教 川口剛史

あっという間に育休が終わってしまいました。

当初は授乳以外は全て自分が担う!くらいの意気込みでしたが、
振り返ると子供のことのみならず家のことも結構妻にやってもらってしまったなぁと感じます。
(オムツ替えや沐浴等基本手技の習得と料理のレパートリー増やしはできましたが…)

先日育休期間の給与明細が届きました。
就業規定通りの額面なのですが
そこから税金等が通常通り引かれ、外勤にも行けないので、
収入は想像以上に少なかったです。

もちろんいただけるだけでもありがたいのですが、
現実的には現代日本で長期の育休を取得しても生活が成り立つ家庭は少なそうに思います。

いい社会勉強になりました。
これからの行政に期待したいところですね。

新生児期を毎日家族で一緒に過ごせたことは
とても有意義で幸せでした。

救急医を目指す人達へ

助教 高松由佳

私はもともとERに興味がありました。初期研修を福井県立病院で過ごし、研修修了後は急変や重症患者さんの全身管理も学びたいと思っていました。当院救急では、外来でみた重症例(敗血症や多発外傷、急性期の内科疾患を含む)をICU、HCUで救急医が継続して診ることでき、外来でのマネージメントが正しかったかどうかを振り返ることができます。これは私自身の本来のモチベーションを満たす当院の魅力の一つです。
 

その後、急性期から改善した際は協力的な各科医師や看護師の方々との連携のおかげで、毎日のように様々な急性期の患者さんが入れ替わり多くの症例に触れることができています。
また、2010年6月よりRRS(Rapid response system)が発足し、院内急変に対してコードブルーよりも現場に即した適切な緊急対応が救急医に求められるようになりました。この緊急対応については毎回事後に詳しく検証・討論されるため、次の急変対応に生かせる貴重な経験となっています。
 

その他、当院では救急や集中治療の専門医だけでなく内科系の専門医も取得できるため、多岐にわたって自分の足跡を残せるのもまた魅力の一つです。
 

現在は、他科の医師が数か月毎に救急に回ってきてくれており、互いの知識や経験を垣根なく共有できる良い雰囲気があります。また初期研修の先生も忙しい中でもみな生き生きとしています。

救急を柱とした体系的な医療に興味のある方は、是非見学にいらしてください。お待ちしております。

 

~~医局長から ひと言~~

今年度後期研修4年目の高松先生ですが、初期臨床研修を終えてすぐ当医局に入った頃は、「私、ほとんど重症の患者さん診たことがないんです・・・」と少し頼りない印象でした。ところが後期研修1年を終える頃から「頼りになる医師」に変貌し、現在は「どんな重症にも対応できる救急医」になっています。後期研修を終え、来年度は指導医の一員として勤務してくれることになっています。

助教 田北無門

聖マリアンナ医科大学救急科にて後期研修医をさせて頂いております。
この文章を読んで頂いているということは、わずかなりでも救急科に興味のある先生方だと思います。少しでも先生方の参考になればと思い、今、自分がここ聖マリアンナ医科大学にて行っている研修内容を紹介したいと思います。

まず、我々後期研修医の業務は主に3つにわかれます。
ICU業務、救急外来業務、夜間急業務です。自分は主にICU業務を中心に研修をさせてもらっています。
ICUにて取り扱う病態は敗血症、CPA蘇生後(脳低体温療法)、多発外傷後、熱傷、急性薬物中毒などなどです。また、各科入院中で重症化した患者さんのICUへの受け入れを行っており、ICU入室中は救急科が主科として全身管理を行っています。
したがって救急科特有の病態のみではなく、各科にまたがる幅広い疾患を経験することができます。また救急科はICU管理のみではなく、その後HCU病棟にても回復した患者さんの退院調整も行っています。ICUで全身状態を安定させた後、患者さんをどう社会復帰させていくか、という過程を学ぶことができます。
救急外来業務では主に救急車対応です。大学の救命救急センターなので多発外傷や広範囲熱傷などの超重症患者のみに対応しているように思われがちですが、当院ではそういった超重症患者の対応もさることながら、地域の救急中核病院として一次・二次の救急患者の受け入れ対応も行っております。当然、他科の医師の協力を得ながらですが、救命救急センターであると同時にERとしての役割ももっており、一次から三次までの幅広い救急疾患を学ぶことができます。
夜間急外来では、おもにwalk inで来る一次の患者さんです。ここでは、トリアージを学ぶことができます。大多数が軽症の患者さんですが、その中から重症をみつけるトレーニングになります。

また、医局の雰囲気もあかるく、みな頼りになる同僚・上司ばかりです。救命センターなので張り詰めた空気の中で作業することもありますが、その分、一旦業務がおちつけば笑いの絶えない職場です。
この文章を読んで頂いた皆様も少しでも当院に興味がわきましたら見学にいらっしゃってください。救急医学を幅広く身につけることができると思います。

 

~~医局長から ひと言~~

平成24年度から入局した田北先生は、当初から「軽症から重症まで幅広くみられるのが良い」と言ってくれています。現在、3次救急外来、夜間急患センター、ICU、HCUすべての部門でめきめきと実力を伸ばしています。