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疾患プロテオーム・分子病態治療学 (大学院)

メッセージ

  疾患プロテオーム・分子病態治療学では、プロテオミクスを用いた疾患解析を行なっています。

  遺伝子(gene)の集合体をゲノム(genome)と呼びます。これになぞらえて、タンパク質(protein)の集合体を、omeを付けて、プロテオーム(proteome)と呼びます。そして、プロテオミクス(proteomics)はプロテオームを解析する学問のことです。遺伝子はmRNAに転写され、mRNAが翻訳されてタンパク質になりますが、翻訳後にさらに様々な修飾がなされて一人前のタンパク質になります。この修飾を翻訳後修飾と呼びます。最近、疾患病態での翻訳後修飾異常が発見されるようになり、その重要性が認知されつつあります。当専攻分野では、こうした翻訳後修飾を中心に疾患に関連するタンパク質異常を同定する研究を続けており、慢性炎症性疾患を中心に多くの疾患関連タンパク質異常を発見報告し、病態の解明に貢献しております。