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インテンシブコース
(ゲノム医療者養成コース、希少がん・小児がん医療者養成コース、がん診療支援者養成コース)
ゲノム医療者養成コース
養成する専門分野
ゲノム医療の知識をもったがん医療者
コースの開始時期
平成30年10月
修業年限(期間)
毎年度4月~3月(年度内随時)
コースの履修対象者
ゲノム医療者養成コース(インテンシブ)受講者
養成する人物像
がん薬物療法を広く理解し、ゲノム情報をもとに現存の選択肢の中から最適な薬物療法を選択することができ、適確な新規薬剤開発治験について、患者・家族に十分に情報提供し、リクルートすることができる人材。
当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)
上記人材を育成することにより、これから迎えるがんゲノム医療に対応できる医療体制を整え、新薬開発ならびにゲノム情報に基づいた適確医療が実現する。
教育内容の特色等
現在プレシジョンメディシンの実現化へ向けて、各個人のゲノム情報に、実臨床や新薬開発に有用な解釈を加えることができるエキスパートパネルの構築と研修プログラムの開発を、AMED研究班「産学連携全国がんゲノムスクリーニング事業SCRUM-Japanで組織した遺伝子スクリーニング基盤を利用した、多施設多職種専門家から構成されたExpert Panelによる全国共通遺伝子解析・診断システムの構築および研修プログラムの開発(吉野班)」に参画して開始している。本コース受講者は、この研修プログラムの開発に臨床腫瘍学講座員とともに携わり、実際にon the job trainingを含むプログラムの受講者による直接指導と、プログラムの実際の受講を予定している。
また、すでに上述のゲノムスクリーニング事業であるSCRUM-JAPANに参画し、多くの患者のゲノム情報の解釈とその実臨床への利用や、当院で施行しているものだけでなく、SCRUM-Japanの施設連携ネットワークを利用した新薬開発治験への患者のリクルートを実践している。本コース受講生は、ゲノムスクリーニングの実践から治験の遂行までを含めたプレシジョンメディシンの実用化を学習することを目標とする。
修了要件・履修方法
15時間/年以上の履修(実習科目の選択も可能)、合同カンファレンス、キャンサーボード、勉強会等への参加
履修科目等
臓器横断的な臨床腫瘍学、がん分子生物学、ゲノム医療学講義
ゲノム医療に関する演習等
希少がん・小児がん医療者養成コース
養成する専門分野
希少がん・小児がんの診療に必要な知識をもった医療者
コースの開始時期
平成30年10月
修業年限(期間)
毎年度4月~3月(年度内随時)
コースの履修対象者
希少がん・小児がん医療者養成コース(インテンシブ)受講者
養成する人物像
- ①希少がんの診療に必要な基礎知識を獲得した上で、全国的な診療ネットワークを有効利用し、さらに発展させることができる人材
- ②小児がんの診療に必要な基礎知識を獲得した上で、全国的な診療ネットワークを有効利用し、さらに発展させることができる人材
当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)
上記人材を育成することにより、希少がん・小児がん診療の医療体制を発展させ、治療成績の改善や新薬開発の活性化が実現される。
教育内容の特色等
- ①希少がん:本学は、希少がん診療に従事する医療従事者の教育・育成を目的とした全国規模の研究会「RAINBOW:RAre cancers INitiative Bridging Oncologists' Wisdom」に世話人として参加している。このシステムを通して、より充実した全国規模の希少がんに対する教育システム、患者紹介システムを発展させていくことを予定している。本コース受講者は、このシステムに臨床腫瘍学講座員とともに参加し指導を受けることにより、効率的に希少がんの診療を理解、体験する。
- ②小児がん:本学では、小児科、小児外科、がん診療を担当している関係講座が連携して小児がんの診療を行っている。また、小児がんに対する医師主導治験も実施している。本コース受講者は、実際の小児がんの診療を効率的に学習するだけでなく、アカデミア主導の新規治療開発に携わる。
修了要件・履修方法
15時間/年以上の履修(実習科目の選択も可能)、合同カンファレンス、勉強会等への参加
履修科目等
臓器横断的な臨床腫瘍学、希少がん概論、小児科・小児外科学講義
希少がん・小児がんに関する演習
がん診療支援者養成コース
養成する専門分野
がん診療を支援するために必要な知識をもった医療者
コースの開始時期
平成30年10月
修業年限(期間)
毎年度4月~3月(年度内随時)
コースの履修対象者
がん診療支援者養成コース(インテンシブ)受講者
養成する人物像
個々の患者における最適ながん診療の実現を目指して、それぞれのライフステージに応じた多角的支援ができる人材。
- Patient-reported outcome (PRO)を重視したがん薬物療法を実践できる人材
- 治療早期から、制癌治療と緩和ケアとの統合を実践できる人材
- 妊孕性温存やオンコネフロロジーについて正しく理解し、実践できる人材
- 就労支援、アピアランスケアやグリーフケアなど、患者家族を含めた包括的支援を実践できる人材
当該人材養成により期待される成果や効果(アウトカム)
上記人材を育成することにより、がん患者に関わる医師およびコメディカルの医療体制を発展させ、個々の患者における最適ながん診療が実現される。
教育内容の特色等
本学では、Patient-reported outcome(PRO)をより詳細にマークシートにて把握する試みを臨床試験として行ってきた(Y.Horie, et al., European Cancer Congress 2015 ORAL presentation #1504)。現在は日本サポーティブケア学会と連携して、PRO収集システムの再構築を含めた検討を開始している。また、治療早期からの制癌治療と緩和ケアとの統合については実臨床で実践しているが、本邦に即した最適な統合を目指して、同じく日本サポーティブケア学会と連携して全国規模の調査研究を開始予定である。本コース受講者は、これらの学会と連携した活動や開発に腫瘍センターメンバーとともに参加することにより、個々の患者における最適ながん診療を実践的に学習する。
院内では、妊孕性温存やオンコネフロロジーについて、効率的に診療が行えるよう体制が整備されつつあり、本コース受講者は集約して実習できるシステムとなっている。就労支援、アピアランスケアやグリーフケアなど、患者家族を含めた包括的支援についても、がん相談支援センター・がんサロンにて、実践的に学習する。
修了要件・履修方法
15時間/年以上の履修(実習科目の選択も可能)、合同カンファレンス、勉強会等への参加
履修科目等
腫瘍センターにおける以下の部門での実習
- がん診療を担当している関係講座の外来診療
- 緩和ケア外来・緩和ケアチーム
- がん・生殖医療外来
- オンコネフロロジー外来
- がん相談支援センター・がんサロン