TOPキャリア支援センターについて(ご挨拶)

キャリア支援センターについて

聖マリアンナ医科大学
「ダイバーシティ・キャリア支援センター」の設置

平成27年4月1日 男女共同参画キャリア支援センターが新設されました。
令和4年4月1日 ダイバーシティ・キャリア支援センターへ名称変更しました。

センター長 北川 博昭 学長
副センター長 伊野 美幸 医学教育文化部門(医学教育研究)特任教授
副センター長 木田 圭亮 薬理学 主任教授

事務局 人事課

センター長挨拶

私がWellingtonの病院で仕事をしていたとき、こどもが熱を出した医師が急に仕事を止めて家に帰り、彼から後のことは頼むと言われました。こどもは熱が出る事は日常起こる事だと思っていた私は発熱だけで家に帰る事に大変驚いた記憶があります。また、土曜日に机に積み上げられた書類を読みながら仕事をしていると、その日がon callだったPringle教授は、君は家の仕事をしないのか?休日には他にする事があるだろ?洗濯はどうした?買い物はどうする?この国の文化をもっと知って楽しみなさい、と言われ再びびっくりしました。本学では平成27年4月1日に、「男女共同参画キャリア支援センター」が設置され、令和2年度から私がセンター長になり、令和4年度から名称を「ダイバーシティ・キャリア支援センター」と装いを新たにして現在に至っています。24年前のWellington病院の体験が日本で当たり前の職場になるのが夢です。当センターでは本学に見合った組織・体制整備を行うために、「ダイバーシティ・キャリア支援センター運営委員会」を組織し、活動をより現実的なものとするために「女性医師・研究者支援部会」「就職・再教育支援部会」「保育・介護支援部会」「勤務体制検討部会」の4つの部会を設置して活動しています。本学の学生・生徒及び教職員等が、性別にかかわりなく組織の対等な構成員として、あらゆる活動に参画する機会が確保され、自らの責任のもとにその個性と能力を発揮し、かつ、学業・仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を実現することのできる組織を形成する事が第一の目標です。教育・研究・医療機関で働く教職員のワーク・ライフ・バランスの向上は、大変重要であると認識しており、皆さんの身近に、そして目に見えるような活動をしてまいりますので是非出産・育児後の復職支援、介護支援などにご協力下さい。

ダイバーシティ・キャリア支援センター長
北川 博昭 学長

副センター長挨拶

 私は独身でしたので、この活動に参画するまで、誤解を恐れずに言えば、自分が「女のおじさん」であることに気が付きませんでした。徹夜しようが、週末もぶっとうしで働こうが、好きなだけ仕事が出来るのです。労働こそ美徳と考えていた高度成長期の申し子でした。しかし、子育てや介護といった多重タスクのかかった労働者は自分の時間を100%自分のキャリアのために使うわけには行きません。私の場合は認知症の親の介護が始まって初めて気が付きました。自分の時間がなくなるのは当然ですが、例えば、市役所等の諸団体は週末は開かないので、休日があっても手続きは全く出来ず、かといって平日に休みを取ることも憚られ苦労しました。こういった事情は当事者となって初めてわかります。しかも、どれも数日、数か月で解決するものではありません。ですから、その両立のためには、当事者でない方々の意識改革も必要ですが、何より子育て中、介護中の私達が「権利と義務」この両方を果たし、それ以外の方々の不安を払拭し、お互いがwin-win(昨今、軽々しい響きで人々の口に登りますが、システム論の中では大切な概念です。)を享受出来てこそ、 真の男女共同参画であると思います。

ダイバーシティ・キャリア支援副センター長
伊野 美幸 特任教授

 2025年4月よりダイバーシティ・キャリア支援センターの副センター長を拝命いたしました。多様性を尊重し、それを力へと変えていくことは、組織や社会の持続的発展に欠かせない視点です。2007年から2009年にかけての米国での留学中には、研究と家庭生活を両立しながら、子育てに時間を充てることができ、ワーク・ライフ・バランスの重要性を実感しました。しかし、日本に帰国してからは必ずしも同様の環境を得ることは容易ではなく、その難しさを痛感したことも事実です。もっとも、本学では2015年に男女共同参画キャリア支援センターが設立されて以降、環境は着実に整えられ、私自身も大きな変化を感じています。本来、ダイバーシティは一部の人のためのものではなく、誰にとっても自然で当たり前の価値観であるべきです。私自身、ダイバーシティの考え方が本学に根付き、特別な支援をする必要がなくなったときこそ、本センターが本当の意味で役割を終えられると考えています。その理想の実現に向け、ダイバーシティ・キャリア支援の活動に真摯に取り組み、教職員の一人ひとりが自分らしく活躍できる環境づくりを推進してまいります。今後とも皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げます。

ダイバーシティ・キャリア支援副センター長
木田 圭亮 主任教授

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