解剖学講座は1996年(平成8年)4月に旧第1解剖学教室と旧第2解剖学教室が統合され、肉眼解剖学および組織学(発生学)の教育を担当しています。人体を形態学的にアプローチするという最も説得力のある科学的手法を用いて、人体の正常構造をマクロとミクロの両面から統合的に理解できるような効果的な教育をめざしています。
研究テーマは肉眼解剖学分野と細胞生物学分野に大別され、前者では、主に日本の古人骨を対象にした骨病変や骨形象の分析をする形質人類学、臨床解剖学、比較解剖学の研究を行っています。後者では、神経発生学、クロマチン生物学、時間生物学、神経内分泌学などの研究を行っています。
また、解剖学講座の重要な業務である人体解剖学実習ご遺体の収集、管理および本学篤志献体団体「山百合会」関連の諸業務は教室員全員で分担し、教育・研究の充実を心がけています。