Marianna Today
掲載日:2020年9月8日
乳がん検診の疑問を解決しませんか? Vol.3
※1回目はこちら(Vol.1)
※2回目はこちら(Vol.2)
Q.マンモグラフィとは?
乳房専用のレントゲン検査です。
手で触れることができない 小さなしこり(腫瘤)や石灰化(せっかいか)という白い粒を画像で見つけることができます。
マンモグラフィは特に石灰化の診断が得意です。
石灰化の形状・分布・密度などを見て良性か悪性の疑いがあるかを 分類していきます。
Q.実際の検査方法は?
乳房を引き出し、薄く引き延ばした状態で、透明な板と撮影台で固定して撮影します。上下方向と斜め方向から左右2枚ずつ合計4枚撮影します。(検診では斜め方向のみの場合があります)
検査時間は終了までおよそ10分程度ですが、実際に圧迫板で固定されている時間は1枚につき5~10秒程度です。
★ 注 意 ★
安全に検査を行うため、妊娠中の方(あるいは可能性がある方)、皮下埋め込み型の医療機器(ペースメーカー等)を入れられている方、豊胸手術後の方は事前に撮影技師にお申し出ください。
Q.圧迫するのはなぜ?
立体的で厚みのある乳房をそのまま撮影すると乳腺や脂肪・血管などが重なり、病変がわかりにくくなることがあります。
圧迫することで乳房をしっかり固定し、少ない放射線量でしこりや石灰化をはっきりうつすことができます。
Q.痛いですか?
乳房を板で挟まれるときなど痛みを生じることがあります。しかし、乳房の大きさや形・乳腺の量・体型・体調(月経前など)は人それぞれのため痛みの感じ方にも個人差があります。私たち撮影技師も痛みが強くならないよう努めていますが、我慢できないほど痛みが強いときは撮影技師に声をおかけください。
また、出来るだけ肩の力を抜いてリラックスして検査を受けて頂けると痛みを和らげることができます。
Q.被ばくは大丈夫なの?
マンモグラフィは乳房だけの部分的な撮影であり、被ばくもごくわずかです。健康に重大な影響を及ぼすことはないといわれています。なによりも検査によって早期に乳がんを発見できることのメリットの方がはるかに大きいです。
[監修]
福 田 護 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長
中島 康雄 聖マリアンナ医科大学 名誉教授
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