指導医からの声

岡田智幸先生 1984年 聖マリアンナ医科大学卒業

学歴

1984年聖マリアンナ医科大学卒業

1994年中華人民共和国遼寧省瀋陽市中医研修

1995年-97年 MRC Human Movement and Balance Unit, Institute of Neurology, Section of Neuro-Otologyに留学 (Research fellow)

Dr Adolfo M Bronsteinに師事 (現在、Imperial College教授)

研究テーマ視覚とめまい、現在、先天性眼振の病態について臨床的に解明を試みています。

錯覚とヒューマンエラーにも興味を持って取り組んでいます。

研修医諸君へのメッセージ

「来れ、我が耳鼻咽喉科へ!」

「良医は一日にしてならず」、症例数の豊富な耳鼻咽喉科で研修してみませんか?
まず、初期臨床研修は、臨床指導医数が日本一の聖マリアンナ医科大学(本院、西部病院、多摩病院)で、みっちり行なっていただき、そのまま、スムーズに、耳鼻咽喉科の後期研修へ。
あるいは、他科を希望される諸君でも大歓迎です。なぜなら、将来望まれる医師の躍動の原点が、真理と科学の両眼で診る我が耳鼻咽喉科にあるからです。

谷口雄一郎先生 1996年 東京慈恵会医科大学卒業

学歴

1996年 東京慈恵会医科大学卒業

2007年 英国キングスカレッジロンドン留学

サブスペシャリティが多く、将来の選択肢が豊富

主な研究分野として中耳粘膜の再生、特に細胞シートを用いた中耳粘膜の再生医療に関する研究や、内耳発生に関与するシグナル相互作用の研究を行っています。臨床では耳科手術を専門とし慢性中耳炎、中耳真珠種に対する手術、特に内視鏡を併用した外耳道後壁保存型の鼓室形成術を積極的に施行し良好な成績を得ています。

耳鼻咽喉科は五感のうち,聴覚や言語など人間社会の発展や文化の形成に重要な臓器を扱う診療領域です。すなわち首から上で、眼球と脳を除いた領域全てを診療する科であり、実際の守備範囲は非常に広くなっています。診断から治療まで一貫して関与でき、基本的に外科系でありますが、めまい・難聴の診断など内科的な側面があるところも特徴です。  

またサブスペシャリティの多いのも特徴の一つで耳科学、鼻科学、頭頸部腫瘍や音声・嚥下機能、アレルギー・免疫学、睡眠時無呼吸など多岐に及んでいます。私が耳鼻科医になって良かったと感じるのは、将来への選択肢が豊富であり、かつ専門性の高い技術を獲得することが出来るところです。もちろん一つの領域のスペシャリティーだけでなく、全身管理も学ぶことができ、先進医療といった専門的でより高いレベルの医療も経験することも出来ます。今後は医師過剰時代が到来することは間違いなく、その中でどの診療科を選択してゆくかは非常に難しい問題です。ただ間違いなく言えることは、どの分野においても「プロフェッショナルは生き残ることが出来る」ということです。昔から手に職とよく言いますが、何らかの「専門技術」を持っていれば恐いものはありません。私は鼓室形成術、人工内耳といった耳科手術を中心に行っており、特に真珠腫、癒着性中耳炎といった難治性中耳炎症例を数多く手がけています。専門性の専門性の高い技術を得ることは自信にもなりますし、将来への安定にもつながります。
聖マリアンナ医大では各専門領域のエキスパートに一定期間指導を受けられる体制をとっており、いわゆる「技術の伝承」が上手く機能して、幅広くかつ専門性の高い技術習得が可能なシステムになっています。より高いレベルを目指して、ぜひ耳鼻咽喉科への入局をお待ちしています。

春日井滋先生(医局長) 2001年 聖マリアンナ医科大学卒業

内科的領域から外科領域まで幅広く

主な研究分野として中耳粘膜の再生、特に細胞シートを用いた中耳粘膜の再生医療に関する研究や、内耳発生に関与するシグナル相互作用の研究を行っています。臨床では耳科手術を専門とし慢性中耳炎、中耳真珠種に対する手術、特に内視鏡を併用した外耳道後壁保存型の鼓室形成術を積極的に施行し良好な成績を得ています。

耳鼻咽喉科は五感のうち,聴覚や言語など人間社会の発展や文化の形成に重要な臓器を扱う診療領域です。すなわち首から上で、眼球と脳を除いた領域全てを診療する科であり、実際の守備範囲は非常に広くなっています。診断から治療まで一貫して関与でき、基本的に外科系でありますが、めまい・難聴の診断など内科的な側面があるところも特徴です。

またサブスペシャリティの多いのも特徴の一つで耳科学、鼻科学、頭頸部腫瘍や音声・嚥下機能、アレルギー・免疫学、睡眠時無呼吸など多岐に及んでいます。私が耳鼻科医になって良かったと感じるのは、将来への選択肢が豊富であり、かつ専門性の高い技術を獲得することが出来るところです。もちろん一つの領域のスペシャリティーだけでなく、全身管理も学ぶことができ、先進医療といった専門的でより高いレベルの医療も経験することも出来ます。今後は医師過剰時代が到来することは間違いなく、その中でどの診療科を選択してゆくかは非常に難しい問題です。ただ間違いなく言えることは、どの分野においても「プロフェッショナルは生き残ることが出来る」ということです。昔から手に職とよく言いますが、何らかの「専門技術」を持っていれば恐いものはありません。私は鼓室形成術、人工内耳といった耳科手術を中心に行っており、特に真珠腫、癒着性中耳炎といった難治性中耳炎症例を数多く手がけています。専門性の専門性の高い技術を得ることは自信にもなりますし、将来への安定にもつながります。

聖マリアンナ医大では各専門領域のエキスパートに一定期間指導を受けられる体制をとっており、いわゆる「技術の伝承」が上手く機能して、幅広くかつ専門性の高い技術習得が可能なシステムになっています。より高いレベルを目指して、ぜひ耳鼻咽喉科への入局をお待ちしています。

中村学先生 1998年 聖マリアンナ医科大学卒業

耳鼻科はまだまだ人が足りません!!

中村学と申します。出身校も聖マリアンナ医科大学です。ちなみに中高は暁星国際です。1998年に当大学耳鼻咽喉科入局し、もう耳鼻科医として25年以上たってしまいました。

当時は研修医の時点で入局するシステムであったため、2年の研修期間のうち、当初1年間は耳鼻科、その後は3ヶ月毎に、小児科、呼吸器内科、救急、麻酔科とローテートいたしました。
研修修了後大学院に入学し、難病治療研究センターで現在生化学教授の加藤智啓先生のもとでプロテオミクスなどの分子生物学を学んでおりました。外勤や当直はしておりましたが基本ベットフリーで4年間研究に励んでおりました。

耳鼻科を選んだのは祖父が耳鼻科であり、子供の頃、急性鼻炎で小児科受診して薬をもらうだけより、祖父に鼻処置してもらうと鼻がすっきりするので「耳鼻科はすごいんだなー」と思っており、幼稚園から耳鼻科になると決めておりました(ちなみに父の仕事は医療関係ではないです)。また家庭教師の先生が東大の応用微生物学研究所の大学院生だったこともあり、中学生のときは分子生物学者になると言っておりました。今となっては両方とも達成できて感無量です。

大学院が終わると近隣の関連病院に出向となりました。稲城市の病院に3年、横須賀の病院に3年、川崎市立多摩病院に4年勤務し臨床経験を積みました。その間に専門医を取り、現在は大学に戻り医局長をしております。
臨床面で私は大学院の4年のブランクがありますが、基礎研究で養われた論理的思考は臨床に於いても重要な能力であり、十分にブランクを補えるものと思っております。大学病院では一般診療、めまい専門外来、研究に加え医学生・研修生・大学院生の指導を行っております。

この年代になって耳鼻科でよかったなと感じるところは、「ずっと耳鼻科でいられる」ことです。大学や関連病院で医療をして後々は開業する医師が多い中、外科の先生が開業すると診療内容はほとんど内科であったり、○○内科で専門性や手技を極めた先生が開業して一般内科になったりと、病院勤務の手技を生かせないことがしばしばあります。しかしながら耳鼻科は大病院、関連病院、開業してもずっと耳鼻科です。あまり開業に向けて資格を取ったり、勉強しなおすことは少ないです。また、他科と異なり開業資金は比較的抑えめにできます。また、開業医の耳鼻科は混んでいるイメージがあると思います。つまり耳鼻科医はまだ飽和していないのです。開業医ですらこんなですから、勤務医はもっと足りません。

あまりこのことを強く言っていると、すぐに開業されて医局員が減ってしまうので怒られてしまいますが、医学部定数を増やしているこのご時世では、これをアピールせざるを得ません。『耳鼻科はまだまだ人が足りません!』ですのでライバルが少ないです。当然のことながら、耳鼻科の魅力はまだまだあります。研修医になり他科にローテートするとわかりますが、頸部腫瘤、気管切開、鼻出血、めまいなどで耳鼻科に依頼・コンサルトする機会が多いと思われます。耳鼻科医にならなくても研修でぜひ回っていただくと、どの科になるにしても良い経験になり、その知識が役に立つと思います。そして、女子にも優しい科です。

当医局の特色として、肥塚教授は医局員に対して寛大で、また、「新しもの」好きですので、私が研究費で3Dプリンターを購入し夜間に研究と称して遊んでいても、許してくれてます(たぶん…)。基本的にアットホームです。
やる気溢れる先生の入局をお待ちしています。他科からの転科でも構いません。
まだ耳鼻科には無限の可能性があります。一緒にその道を切り開きましょう。

赤澤吉弘先生 1998年 聖マリアンナ医科大学卒業

医師の家系でない人には特に耳鼻科はおすすめ

1998年卒の赤澤です。
私は入局後、大学病院、水戸済生会病院で耳鼻咽喉科全般を学び、その後喉頭・音声、頭頸部腫瘍を中心に診療に携わってきました。現在、取得している主な資格は日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医、日本がん治療認定医、補聴器相談医です。

私が考える耳鼻咽喉科の素晴らしいところは、マイナー科でありながら非常に幅広い分野の診療に携われるところです。上気道炎やなどの極めて一般的な疾患から、めまい、音声、頭頸部腫瘍など取り扱う疾患は多岐にわたります。手術も多彩で、中耳や音声などの繊細な手術から、頭頚部腫瘍のダイナミックな手術まで経験することができます。私が担当する頭頸部腫瘍手術は拡大手術はもちろんのこと、経口的手術などの機能温存手術まで幅広く行っています。一見つまらない手術みえる鼻の内視鏡手術は、実際に執刀医になってみると、隔壁を取り除き単一腔にする作業がとても面白く、そして患者様の症状が軽快するやりがいのある手術で、是非耳鼻咽喉科にきて体験してもらいたいものです。手術は初めから上手にできるものではありませんが、研修をつめばほとんどの人が一定のレベルまでできるようになると思います。

また、手術が苦手な人は手術以外のところで活躍できるところも耳鼻咽喉科の良いところだと思います。将来的に開業する人がほとんどですが、開業しても手術に携わることは特殊な場合をのぞいてほとんどありません。ちなみに当科のOBの先生方は皆さん開業で大成功しています。若い時は総合病院でバリバリ仕事をして将来的に開業する、というビジョンが立てやすい診療科です。医師の家系でない人には特におすすめできるポイントだと思います。

私は、ありがたいことに若いころからたくさんの手技や手術の機会を与えてもらいました。現在、指導医の立場となっていますが、同様にできるだけ若い先生が経験を積めるように配慮しています。また、私を含め家族を持っている医局員が多いため、日中は忙しくても、できるだけ早く業務を終わらせて帰宅させるように心がけているつもりです。長時間手術や緊急手術がないとは言いませんが、家庭やプライベートが充実してこそ、仕事もスムーズにできるものだと思います。

田中泰彦先生 1999年 聖マリアンナ医科大学卒業

いつでも見学に来てください

ホームページをご覧の医学生、研修医の皆さん、こんにちは。私は、聖マリアンナ医科大学卒業後、母校の大学病院で2年間の研修医を終え、当科に入局致しました。

研修医修了後は、大学院に入学しプロテオミクスを用いた研究で学位を取得しました。その後は、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、横浜総合病院、水戸済生会総合病院、総合高津中央病院等の関連病院で勤務し現在に至ります。今も臨床の傍らMRIを使用した内耳疾患の研究を続けています。

他の大学や病院でのホームページにも記載されていることですが、耳鼻咽喉科の仕事は多岐にわたります。感染症から、難聴、アレルギー性鼻炎、めまい、頭頸部腫瘍・・・。年齢層も幅広いので、小児から高齢者まで多くの患者さんと触れ合える事も魅力の一つだと思います。当科は、研究題材も豊富ですので、学位取得に関してもお手伝いが出来ると思います。また、他大学出身者も多く、皆、和気藹々と臨床、教育、研究に励んでいます。関連病院含め、いつでも見学に来て下さい。病める方の力になれるよう、一緒に頑張りましょう!

深澤雅彦先生 2003年 聖マリアンナ医科大学卒業

Change and challenge!

医師を志す皆さま、医師免許を取得された皆さまこんにちは。このホームページでこの文章を読む事になったのも何かのご縁ですね。ぜひ一緒に日々の診療に携われたら幸いです。

突然ですが、想像してみてください。皆さまが歩まれてきた道程より、これからの人生の方がはるかに長いことを。そう考えるとなんだかワクワクしませんか。これから新しく様々なことを経験して、ますます充実した日々を送ることができる。そのためのサポートが少しでも出来るよう、医局員一同、日々研鑽を積んでいます。Change and challenge ! 是非お待ちしています。