「うつ病の認知行動療法の臨床実装に取り組む:エビデンスの創出から診療報酬化、そして普及へ」
演者:聖マリアンナ医科大学 神経精神科学教室 教授 中川 敦夫 先生
認知行動療法(CBT)は、うつ病に対する有効性が臨床試験で確認され、国際的な診療ガイドラインでも薬物療法と並ぶ標準治療として推奨されています。
日本においても、私たちはCBTの効果を検証するRCTを実施し(Nakagawa,2017)、その成果をもとにCBTが診療報酬の対象となりました。
本講演では、うつ病のCBTを題材にして、新しい医療技術の開発とエビデンス創出、そして臨床現場での実装・普及までプロセスについて、実体験や課題を交えながらお話し致します。