当教室は内科学教室の臓器別再編成に伴い、第一・第二・第三内科それぞれの消化器部門が平成10年4月に統合し、臓器別内科学の一診療部門としての消化器・肝臓内科が誕生しました。そして講座の初代主任教授は日本「ウイルス性肝炎治療の父」と呼ばれる飯野四郎教授が就任され、その後平成15年4月より伊東文生教授が新たに就任しました。
当教室の特徴は、通常の診療は消化管班・肝臓班・胆膵班の各専門チームに分かれ行われますが、週に1度の全体カンファレンスや日々の当直業務は垣根なく行われています。
日々の各専門分野の診療と指導のほかに、当直業務では消化器内科の全疾患の診療に携わり、さらに後日に各専門スタッフからガイドラインに準じた診療・ならびに最先端の診療についてフィードバックの指導を受けられるメリットがあります。
こういった垣根を超えた雰囲気の良さは、「和」を大切とする教室のモットーに準じてこれまでも脈々と受け継がれています。
さらに、聖マリアンナ医科大学は、大学病院の他に、横浜市西部病院、東横病院、川崎市立多摩病院の運営を指定管理者として受託しており、各病院に当教室スタッフが従事しております。
大学病院における高度医療のみでなく、地域に根差した医療の一端も担っています。各病院の消化器・肝臓内科スタッフが定期的に交流を持ちながら、お互いに刺激しあって診療を行っています。
また、消化器・肝臓内科では外科・放射線科・腫瘍内科・病理などと定期的にカンファレンスを行い、他科との交流を持ながら日々の診療にあたっています。