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掲載日:2020年6月22日

大学病院の超音波検査室に新たな検査装置導入について
~肝臓の硬さと脂肪蓄積を数値化―フランス生まれの検査装置「フィブロスキャン」~

肝炎ウイルス感染やアルコール過剰摂取が続くと、肝臓は徐々に硬くなり、最終的に肝硬変や肝がんに至ります。最近では、健康診断でよく見つかる脂肪肝の中で肝硬変や肝がんに進行するNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に注目されています。肝臓は沈黙の臓器とも言われ、症状が出にくく発見も遅れ、気づいた時には病態が進行していることも少なくありません。

【フィブロスキャン検査でわかること】
フィブロスキャン検査では肝臓の硬さや脂肪量を測定します。定期的に測定することで、病気の進行や改善の程度を客観的に知ることができます。

【フィブロスキャン検査のメリット】
これまで肝臓の硬さや脂肪の度合いを知るには、入院して肝臓に針を刺し、採取した組織を調べる「肝生検」が一般的でしたが、フィブロスキャン検査は患者さんの体を傷つけずに安全に検査が出来ます。入院や痛みの心配が無いため繰り返し測定でき、治療前後の数値を比較して症状の改善を適正に評価できます。

【検査の方法】
超音波検査室で通常検査に追加して行います。右脇腹にプローブを当て、「トン、トン」と弱い振動を与えるだけで、約5分で終了します。保険適用で3割負担の費用で済みます。

医学部本館1
痛み無く約5分で肝臓の硬さと脂肪量を測定するフィブロスキャン
医学部本館1
実際のフィブロスキャン検査の結果

 

聖マリアンナ医科大学病院 臨床検査部(超音波検査室)