聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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7特集マタニティクリニック幼稚園病院・診療所早期体験実習、芽生える自覚葛藤しながらも成長する姿を医師として支えたい 大学生になった今、改めて自分が関わってきた人のことを考えると、年齢が近い人が大半であったと思います。そのため、幼稚園での早期体験実習では、自分と年齢が離れた幼児との関わり方やコミュニケーションのとり方を学びたいと思いました。 実習が始まった当初は、幼児が先生から「やってはいけない!」と言われたことをやろうとしたとき、注意が上手くできなかったり、地域の健康を守るために必要な勉強量を実感した 実習を通して学びたかったのは、診療所がどのように地域医療に携わり、住民の健康福祉の増進に貢献しているのかということ。必ず前日までに予習を行い、実習中に気づいたことは積極的に質問して、さらに文献で理解を深めました。 初めて訪れる実習先は、わからないことばかりです。自分でも配慮が足りなかったと思うのは、麻痺のある患者さんが歩くのに手を貸したところ、医師から「歩き方を観察しているのだ」と注意奇跡の瞬間に立ち会い目指す医師像が見えた 早期体験実習を受けるにあたり、妊婦さんはいつどんなことを考え、どのような悩みがあるのかということを、医師と患者さん(母親や父親)のやりとりから学びたいと思いました。実際の現場では、どんな些細なことでも医師が妊婦さんの声に耳を傾け、抱えている不安を理解することが大切です。大学で学んだ内容と同じ症例に気付くこともあり、学びを臨床に生かすという感覚を初めて体験しました。 実習中、お産に二度立ち会いました。赤ちゃんが産まれた瞬間の感動は、今でも忘れられません。命の大切さを以前よりも深く実感でき、赤ちゃんが産まれるということは奇跡なのだと改めて感じました。このときの気持ちを忘れずに、妊婦さんの気持ちを汲み取れる医師を目指していきたいです。 これから早期体験実習を受ける方にアドバイスをすると、自分が興味のあることでもないことでも、まずは1日ひとつ以上、何か新しいことを学ぼうという気持ちで臨むことです。意識することで、より実り多い実習になると思うので、ぜひ実践してほしいと思います。2学年 岩部 恵子誕生成長・発達加齢・老化

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