聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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---21123江かんごん原国立大学韓国春川市同トンツィー済大学ハワイ大学国立成チェンクン功大学26Topics協定校以外の施設への留学も可能 国内同様、国外の施設についても、要件を満たすことができれば自ら受け入れ先に交渉し、開拓した施設への留学も認められるため、協定校以外の派遣実績もあります。 課外活動としては、6学年に進級する直前の3月に実施される医学教育振興財団主催の「英国大学医学部での臨床実習のための短期留学」への応募推薦も積極的に行っています。この他にも、夏期休暇などの長期休業中に実施している学外団体の海外実習プログラムについても周知し、学生の国際交流を全面的に支援しております。施設名高こうしん神大学所在地協定締結年月派遣人数(累計)受入人数(累計)韓国釜山市平成23年12月平成27年1月中国上海市平成27年11月米国ハワイ州平成28年10月台湾台南市平成31年3月1実習最終日に渡慶次先生と。 2KuakiniMedicalCenter12名14名3名15名9名12名2名※2019年4月現在1回診中、廊下でのレクチャー。 2チーフプロフェッサー、レジデント、学生と記念撮影。3仲間たちとダッカルビを食べに。 ハワイ研修において、1カ月間とは思えないほどに密な経験をし、数多くの忘れられない学びをいただきました。渡慶次先生のもとでの実習がまさにその一つです。渡慶次先生を一言で表すならば「侍」。いつも武道と医学を重ね合わせて医師としてあるべき姿を教えてくださいました。「守破離」まずは師の教えを忠実に守り、基本を植え付けること。そしてその教えをとことん研究し、完全に自分のものにすることで、徐々に基本を破り発展すること。師の教えと自分の研究が絶対的基盤となり初めて、流儀を離れ自己を存分に表現できるようになる。渡慶次先生は医者になろうとしている私に、初心の心構えとして、この「守破離」という言葉を授けてくださいました。必ず上級医の教えを忠実に守ること。上級医に教わった基本を研究し尽くし、改良を重ね、完全に自分のものにして初めて自己流の技法 私は、Family doctorに興味があり、将来は家庭医学の発達したイギリスなどに留学することも考えています。異国での生活がどういうものであるか学ぶため、海外で実習することを選びました。私が実習した江原国立大学は、日本では大学院にあたります。先生も学生も英語が堪能で、学生はmedical termをすべて英語で習っているほどでした。 実習は8時から始まり、午前中は講義や外来見学があり、午後は講義と病棟実習などを行いました。私は積極的に実習へ参加し、講義後は先生に質問をするなど、少しでも医学英語のボキャブラリーを増やすように心がけました。 実習中のプレゼンテーションはスライドも発表も、すべて英語で行われました。初めての経験で準備が大変でしたが、チームメイトの友人に助けてもらいながら自分でできる限り努力しました。分からなくても助けてもらえることは、交換留学の良いところだと感じました。 海外で実習することに不安もありました。しかし英語でのコミュニケーション力向上に加え、自分が海外の学生に比べどれだけ劣っているかを知る絶好の機会になりました。また、限られたツールの中で生活する力も身につき、本当に実りの多い実習でした。が生まれ、それを実施する権利を得る。私たちの先を生きてきた医師たちの自らの経験を元に築き上げた「基本」こそが、最良の選択であることが多いと教えてくださいました。武道と医学がこれほどにも巧みに重なり合い、医師として、人として大切なことを教えてくれることに驚きをおぼえ、改めて日本の素晴らしさを遠く離れたハワイで感じることができたことこそが、とても貴重な経験となりました。医学と武道を重ね合わせた「守破離」の理念 大学院レベルの教育を受ける ハワイ大学/アメリカ 石垣 摩衣江原国立大学/韓国 万波 初香

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