聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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2225Topics留学のための準備教育 留学のための準備教育として、総合教育科目では海外留学で必要な英語技能修得等を目的とした選択科目を開講しています。IELTSの受験対策、英文履歴書の作成方法や面接対策などアカデミックレベルでの能力向上を目指す科目をはじめ、TOEFLの内容と形式を把握し実践的な訓練を行う科目、米国で医療行為を行う上で必要となる米国の文化や習慣に関する講義を行いながらUSMLEに関する情報や勉強法についても学ぶ科目など、海外留学を考えている学生のニーズに応える多彩な科目を開講しています。また、海外留学生に対しては奨学金を給付し、海外での実習に向けた準備を行うために万全なサポート体制を整えています。1食事の時間も国際色豊か。 2TCMの先生方と記念撮影。1実習最終日の修了証書授与。2同じグループの学生と部活のレクリエーションにて。 最初は不安だった留学生活も、渡韓してみると生活のことまで気にかけてくださる高神大学の先生方や学生たちの優しさに触れて、安心して勉学や知識の吸収に努めることができました。 一日の実習は、朝の回診から始まります。午前中は内視鏡などの手技を見学。昼食は高神大学の学生や先生方と一緒にとることもあります。午後は外来や手技を見学し、5時ごろに解散になります。実習中は医療単語を聞き取れないこともあり、ゆっくり話していただくようにお願いしたり、わからない単語はその場で調べてその日のうちに復習することを徹底しました。また、経験したことを忘れないように、ポートフォリオの他に自分で日記をつけ、学んだことや思い出を書くようにしていました。 友人とルームシェアをして一緒に課題を進めていく中で、勉強に対するモチベーションが強くなったことが留学したことの収穫です。帰国し 海外の病院で実習する機会がなかなかなく、他国の留学生とも交流できる絶好の機会だと思い、海外実習を希望しました。留学先の同済大学では、中国伝統医療のTropical Chinese Medicine(TCM)と循環器内科で実習を行いました。TCMでは、先生が行っていた針治療の補助やカッピングを習い、実際に患者さんに実践しました。循環器内科では、回診や先生方によるレクチャー、カテーテル等の手技を見学しました。 また、同済大学は様々な国からの留学生を受け入れており、中国の学生だけでなく、アメリカ、ドイツ、ジンバブエ、ベラルーシなどからの学生と一緒に実習を行いました。他国の留学生との交流を通し、様々な国の医学部や病院のことを学べたことで、色々な国について理解を深めたいと思うようになり、とても貴重な経験ができました。また、海外での生 本学の創立者である故明石嘉聞博士は、無医村地区の医療に貢献し、東南アジアの発展途上国で働く医師の養成を念願されていました。この理念に基づき、平成24年度に韓国の高神大学と学生の相互派遣に関する協定を締結したことを皮切りに卒前医学教育国際交流委員会が設置され、平成30年度より国際交流センターとして本格的に国際交流事業が開始されました。 国際交流センターでは、海外大学への学生の派遣や留学生の受け入れを中心に、積極的に海外大学や施設、留学生との交流を行っています。また、発足当初は博士の願いを念頭に、アジア圏を中心に協定校を増やしていましたが、今後は英語圏へ留学したいという学生の要望にも応えるべく、積極的に米国や欧州の大学等とも協定に向けた交渉を行っていきます。 単位認定を認められる留学プログラムは6年次の選択制実習の臨床実習において行われます。一定の成績を収め、応募要件を満たした学生は海外の大学で4週間の臨床実習に参加することができます。た今は、海外の医師と一緒に活躍できるような力をつけ、高神大学の先生方や学生たちと再会したいと強く思っています。1活を経験したことで、予想外の事態が起きても落ち着いて行動できるようになり、人としても成長できたと感じています。1出会いと経験が将来のモチベーションに 国際交流のなかで芽生えた新たな意識 グローバルな視野を育む高神大学/韓国 宇津木 友維同済大学/中国 榊 和哉国際交流国際交流で

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