聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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20第Ⅰ期(4学年1月~5学年10月)第Ⅱ期(5学年1月~6学年7月)■呼吸器(内科、外科)■循環器(内科、心臓血管外科)■消化器(消化器・肝臓内科、消化器・一般外科)■神経(内科、脳神経外科)■腎・泌尿器(腎臓・高血圧内科、腎泌尿器外科)■代謝・内分泌(代謝・内分泌内科、乳腺・内分泌外科)■血液内科/リウマチ・膠原病・アレルギー内科■産科・婦人科/総合周産期母子医療センター■小児科/小児外科/新生児科■総合診療内科(地域医療)■眼科■耳鼻咽喉科■皮膚科■整形外科■救命救急センター■腫瘍内科■神経精神科■放射線科■麻酔科■形成外科■選択制実習5学年 石井 明里From Student スチューデントドクター宣誓式 学年代表としてスチューデントドクターの宣誓をさせていただきました。いよいよ臨床の現場に出るのだと実感するとともに、学んできた知識をより深いものにし、実際の臨床現場でしか学べないことを学習したいという目的意識を強く持ちました。臨床実習では、医学知識はもちろん、人間的にも成長したいと思います。患者さんとのコミュニケーションを大切にし、患者さんの気持ちや想いに共感して、患者さんの立場で考えられる医師を目指します。“忘れられない経験”を、教員とともに振り返る 日々の臨床実習を単に体験にとどめず、振り返ることによって成長につなげていくために、臨床実習ポートフォリオを導入しています。ポートフォリオを通して実習の記録だけでなく、臨床実習を通して経験した“忘れられない経験”や“自己の成長に大きく影響したできごと”について指導教員とともに振り返り、分析するSignificant Event Analysis(SEA)を行います。学生はポートフォリオにより2年間の臨床実習を通して、自身がどのように成長したかを経時的に振り返ることができ、評価者は試験による最終評価だけでなく、成長の過程(プロセス)を評価することができます。▶ 共用試験 OSCE・CBT2つのテストに合格して、スチューデントドクターへ OSCEは、Objective Structured Clinical Examination(=客観的臨床能力試験)の略語です。態度・臨床技能を客観的に評価するための実技試験で、試験官が見守る中、医療面接や胸部診察など実際の診療を再現して行われます。 CBTはComputer-Based Testingの略語で、文字通りコンピュータ上に表示される問題に解答していく形式です。全国の国公私立大学医学部・医科大学を対象に実施するする試験で、出題される問題はデータベースから抽出されますが、難易度が毎回同じになるように設定されています。 学生はどちらにも合格しないと、ステューデントドクターとして臨床実習を行うことができません。本学ではOSCEとCBTに合格すると、白衣の左袖にスチューデントドクターであることを示すワッペンを付けることができます。▶ 診療参加型臨床実習(Clinical Clerkship)最前線で診療法と臨床技能を習得 4学年1月から5学年10月までの第Ⅰ期臨床実習では、大学病院の基幹診療科である内科、外科、産婦人科、小児科を4週間ずつ小グループでローテーションします。具体的には、臓器別に内科、外科の診療科を組み合わせ、学生は内科的な疾患の病態生理、診断法と外科的な診療とを体系的に習得します。さらに、5学年の1月から6学年7月までの第Ⅱ期臨床実習では、大学病院の救命救急センター、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科、腫瘍内科、神経精神科、放射線科、麻酔科、形成外科の各診療科と、附属病院である横浜市西部病院、川崎市立多摩病院を2週間ずつローテーションします。また、第Ⅱ期臨床実習の最後には、学外・海外の病院、本学附属病院の診療科を学生が希望により選択できる選択制実習が4週間行われます。全臨床実習期間を通して、臨床現場で積極的に診療に参加し、他の医療職従事者や患者さんとその家族と良好な関係を築くとともに、基本的診療能力、根拠に基づいて医療を行う能力、および臨床推論能力を修得します。

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