聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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午前午後午前午後161つのテーマを1週間かけて学ぶ翌週のブロックTBLで課題を論議、解決●ブロック型授業とシリーズ型授業の時間割例(1学年)水ブロックTBL総合教育科目次週ブロックTBL総合教育科目神経のしくみ/神経①神経のしくみ/神経①宗教学EMS形態実習1:脳生体基礎実習神経のしくみ/神経②神経のしくみ/神経②宗教学EMS形態実習1:脳生体基礎実習月火木金土ブロック型授業神経のしくみ/神経①学外早期体験実習神経のしくみ/神経②学外早期体験実習シリーズ型授業実践医学EMS総合教育科目実践医学EMS総合教育科目English for Medical Science4学年 佐藤 俊介From Student 英語と医学の知識が同時に深まります 医学部では英語に触れる機会が少なくなると考えていたのですが、実際は違いました。EMSで週に2回、英語を学ぶことができます。特に英文のアウトラインを作成する授業は、医学論文の書き方を意識した内容で、将来きっと役立つと思います。毎週、小テストがあるので、その対策の意味もあり授業を受けた日は帰宅後によく復習しています。自信がついたので、今は留学も視野に入れています。短期集中のブロック型科目と、通年で学ぶシリーズ型科目 1~4学年の専門教育科目(必修科目)は、ブロック型科目とシリーズ型科目に分かれています。ブロック型科目では、各臓器の構造と機能、主な疾患の病因・病態生理・症候・治療などについて、1週間を1ブロックとして集中型系統的講義を行います。授業は下記のように午前中に配当されています。午後は1年間かけて学ぶシリーズ型科目や総合教育科目が配当され、語学や“慣れ”が必要な科目を時間をかけて修得します。さらに専門科目には、基礎系実習、臨床実習など、特色あるカリキュラムが用意されています。 もちろん教室で勉強しているだけではありません。木曜日には学外早期体験実習があり、大学外の医療・福祉施設他で医療の現場を体験します。医療現場で必要な英語を 1~4学年において、各学年1クラス約30人の少人数制で世界で通用する英語力を修得します。3学年では医学論文の構成と内容を迅速かつ正確に把握、4学年では患者症例に関する説明を英語で表現ができることを目的としています。From Teacher生涯にわたって考え続けてください 私の授業は知識の暗記ではなく、「考える」訓練をするものです。生命の尊厳とは、どのような意味内容を持っているのか?生物学的な生命と、一人一人のかけがえのない人生、家庭生活、社会生活がどのような意味で深く結ばれ、なぜ切り離すことができないのか?医療者が直面する具体的事例に即して、どのようにすれば生命を粗末にせず、尊重するにはどのような配慮が必要なのか?それを考えるために、授業ではさまざまな事例を取り上げます。しかし、そのときに導き出した答えが大切なのではありません。医師が取り組まなければならない問題は、日々変化していくからです。さまざまな事例に遭遇したときに責任をもって自律的な判断をくだすための訓練を行います。生涯にわたって、この授業で学んだことを進化させていってください。担当教員 宗教学 特任教授 小田 武彦From Student 生命の尊厳について学びました 宗教学では、事前に予習用のプリントを読んでから授業に臨めるので、講義中は先生のお話を聞いて考えたり、メモをとったりすることに集中できます。この授業を通して医療と宗教のつながりや、生命の尊厳について学ぶことができました。将来、たとえば看取りをする際の対応に活かすことができると思います。4学年 坂口 昌弘▶ EMS▶ 宗教学「愛のある医療」を学ぶ 「キリスト教的人類愛に根ざした『生命の尊厳』にはどのような意味があるのか」を理解します。命を尊重するにはどのような配慮が必要なのか、具体的な事例を基に考察と議論を深めることで、生命を大切にする感性を磨いていきます。

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