聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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医学部長 加藤 智啓12第5領域第6領域第7領域第8領域2020年1月から、新カリキュラムによる臨床実習を開始 2016年度より施行した新カリキュラムも4年目に突入し、2020年1月からは新カリキュラム体制による臨床実習が開始となります。そのため、4学年は臨床実習前の準備教育が必要不可欠であり、臨床実習に備え身につけておくべき基本的臨床技能について医療面接・身体診察法・外科手技などの診察技能を集中的に学ぶ「IntroductiontoClinicalMedicine(ICM)」や、自身の興味関心に基づいた講座に配属され、医学研究の実際に触れることによりリサーチマインドの養成を図る「研究室配属」などを配当しています。また、「症候から診断へのアプローチ」においては、学生が自ら学習し問題を解決していくPBL(ProblemBasedLearning)を実施し、これまで学んだ基礎医学・臨床系統講義の知識を総動員し仮想患者の病態を推測すると同時に、小グループにおいて症候/病態に関連した問題演習によるTBL(TeamBasedLearning)を実施することとなります。この他にも、臨床的に重要な局所構造および各疾患に関連した人体構造と機能を再確認することを目的とした「臨床解剖学」など、実習を含む講義も配当されています。これらの科目を通して、臨床実習に必要な知識や技能を十分に学び、10月には臨床実習開始前に医学生の態度・技能・知識・問題解決能力を評価する共用試験(CBT及びOSCE)を受験することとなります。キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」について深い認識を持ち、人類社会に奉仕し得る医師となるために、正しく判断し、正しく行動し、そしてそれらを生涯にわたって実践し得る基礎を確立しなければならない。 患者、家族や様々な職種の人と 良好なコミュニケーションを とることができる。医師として必要な実践的能力を 有している。常に感謝と思いやりの心を持ち、医師としての役割を果たすことができる。自らの行動を振り返り、 修正し改善していくことができる。Topics 総合教育科目では自己表現力と相互理解力を培う「最新コミュニケーション技法」を学び、専門教育科目の「行動科学」においては、行動の成りたちや正しく行動できるための基礎を学びます。 3学年までの早期体験実習では医療の基本について学び、4学年後半からの診療参加型実習では、それまでに修得した知識と技術を実際の臨床現場で実践する力を養います。 総合教育科目において、英語、副外国語を必修科目とするとともに、リベラルアーツ、人文社会系の教養科目を選択制として取り入れ、医療倫理や一般教養に関し多くのことを学ぶことができます。また、ブロック型科目で行われるブロックTBL(チーム基盤型学習)や、ポートフォリオでの継続的な学びの振り返りが、省察的実践家への道筋をつけることに大きく寄与しています。コミュニケーション 能力基本的診療能力社会的責任省察的実践家正しく行動できる生涯にわたって省察し実践する基礎ができる深く、実践的な学びチームで振り返る学び自ら考え行動する積極性を養ってください 本学は国際標準に合致した新カリキュラムを導入しています。目標としているのは、周囲の人々とうまくコミュニケーションをとりながら円滑に最新の医療を進めていける医師を育てることです。どんな医療施設においても、治療をすべき患者さんや周囲の医療スタッフ、関係者と良好な関係を築いて医療を進めていけることが大切です。医療は常に進歩していますから、卒業してからも医師というものは一生涯学び続ける必要があります。是非本学で、学び続ける姿勢というものをしっかり身に付けて欲しいと思っております。

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