聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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Curriculum11第1領域第2領域第3領域第4領域 6年間の医学教育において最終的に到達する目標として学習成果(アウトカム)を明確に示し、大学入学時から一貫して目標に近づくために、能力の修得レベルに合せて段階的に学習可能なアウトカム基盤型教育を行っています。そこでは教員が何を教えたかではなく、学生が何を学び、何を修得したかが重視されます。具体的には、医師としての姿勢と責務の自覚、医学的知識と問題解決能力がどこまで修得されたか、コミュニケーション能力と基本的診療能力の修得がどこまでされたか、自らの行動を振り返り、修正し、改善していく能力の修得がどこまでなされたかという観点から、学生の到達度を評価し教育を進めます。世界医学教育連盟(WFME)の提示するグローバルスタンダードに準拠した新カリキュラムを策定し、アウトカムを基盤としながら、ディプロマ・ポリシーに沿った独自の教育を行っています。 1~4学年には医療倫理や制度、医学史、その他医師を取りまく様々なトピックスを学ぶ「実践医学」が配当されています。実際の医療を行うにあたって直面する課題について学習し、医療現場で生じる様々な倫理的、社会医学的なトピックスを通して医師の姿勢や責務について学びます。また、1~3学年に実施するブロックTBL(Team Based Learning)では、学生自身の知識や思考力だけでなく、チーム全体での問題解決能力を養うことも目的としており、4学年で開講される「症候から診断へのアプローチ」でさらに科横断的な課題に取り組むことにより、これまでの科目で培った知識を定着していきます。医師の義務や医療倫理を 理解している。医師として人類社会に奉仕する使命感を有している。幅広い知識を身につけ、 複合的な視点から 知識を統合し応用できる。科学的根拠に基づいて 評価・判断し、問題解決に あたることができる。正しく判断できる医師の責務医師の姿勢複合的知識問題解決能力医師の姿勢や責務についての学び「何を修得したか」を問う、アウトカム基盤型教育ディプロマ・ポリシー (学位授与方針)生命の尊厳を深く認識するために

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