聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2020
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9実習内容●救急車同乗実習●救命救急センター見学実習●診療協力部門見学実習●病棟看護実習●外来・小児保育実習特集 学生は消防署に待機し、出動要請があると救急車に同乗して現場に向かいます。実習中に「市民救命士取得実習」も行うため、心臓マッサージやAEDの操作といった貴重な体験をする機会もあります。救急医療の現場を肌で感じると共に、命の大切さも実感します。 学生は入学して間もない時期から、主に大学病院での様々な実習を行います(右参照)。救急車同乗実習においては、川崎市消防局の協力を得て各消防署で救急隊の方から直接指導を受けています。医療の現場に内在する倫理的、社会的、医学的諸問題と直面し、医師に必要な人格形成の修練を自ら行っていくための動機づけとなる実習です。早期から臨床の現場に触れることで、医療には医師だけでなく数多くの職種が関わっていることも理解します。 学生が看護師と共に行動し、業務を体験することにより看護師の患者さんへの接し方を学びます。大学病院で行われている医療について知識を深めると同時に、様々な職種が連携しているチーム医療、その中で医師が果たすべき役割について考えます。早期体験実習、芽生える自覚1学年コミュニケーション力の大切さ 救急隊の方々は昼食をとる時間もないほどの出動回数をこなしていたため、常に緊張感を保つように意識して実習に取り組みました。忙しい中でもこちらを気にかけていただけたので、搬送が完了した後に、「どのような症状だったか」「どのような処置を行っていたか」を必ず質問して自らの視野を広げられるように努めることができました。 出動要請を受けてから現場まで移動する間も、救急隊の方は患者さんの搬送が迅速に行えるように、常に考えながら行動をしています。搬送中も患者さんや同伴者に様々な情報を確認しながら、必要な処置を行います。 病院の医師にスムーズに引き継げるようにしているのを見て、医療の現場ではチームで動くことが大切であり、そのためにコミュニケーション力が必要になることを理解しました。1学年 湯山 博文 「声かけ」が信頼関係を生む 病棟では、患者さんの近くで働き、一人ひとりを理解している看護師の役割の大きさを強く感じました。医療行為について看護師に指示を出すのは医師ですが、実際に患者さんに接する機会は看護師の方が多く、医師と看護師における信頼関係が大切なことに気づきました。 実習中は看護師が行う医療行為の目的を理解するように努めました。患者さんとの接し方にも注目し、わからないことは積極的に質問をするようにしました。そんな中、気づいたのは「声かけ」の大切さです。患者さんに触れるとき、まず声かけをしなければ、その方を驚かせてしまいます。声かけする看護師からは、患者さんの痛みを理解しようとする姿勢が伝わり、患者さんとの間に信頼が生まれるように感じました。1学年 竹ノ内 里早救急車同乗実習病棟看護実習

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