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聖マリアンナ医科大学、田園調布学園大学及び川崎市宮前区の連携・協力に関する協定書の締結について

宮前区の地域包括ケアシステムの構築に向けて

 聖マリアンナ医科大学、田園調布学園大学及び川崎市宮前区の三者は、2016(平成28)年7月1日、保健・医療・福祉、教育等の分野で相互に協力し、地域の発展と人材育成に連携して取り組むことを目的とする連携・協力に関する協定を締結しました。
 締結式は、宮前市民館において、野本紀子宮前区長、本学からは三宅良彦学長、田園調布学園大学からは櫻本光学長が出席し、関係者が見守る中、執り行われました。

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(左から三宅学長、野本区長、櫻本学長)

 
 本学は宮前区に所在している川崎市内の唯一の医科大学として、また、田園調布学園大学は同区に隣接している福祉系大学として、これまで長期にわたって、同区に人的、学術的に様々な協力をしてまいりました。
 この度の協定は、両大学の専門分野を活かした宮前区らしい地域包括ケアシステムを構築したいという野本宮前区長の呼びかけに応じる形で実現したものであり、同区が目指す「誰もがいきいきと安心して暮らせる地域づくり」に大いに貢献することが期待されます。
 具体的な連携・協力事項は、大学の学術的研究を基盤に、医療や福祉サービス等に関する地域情報の収集や、区民向けの講演会の開催、地域におけるワークショップ開催のサポート等を行う予定です。
 また、今年度の取組みとしては、地域包括ケアシステムの構築に向けて、本学は医療機関を利用する際の意識調査を、田園調布学園大学は地域で暮らし続けるために必要な福祉的基盤、現状の生活認識の意識調査を行います。なお、調査結果はそれぞれの大学で分析し、宮前区民を対象としたシンポジウムを開催することで、区民へ還元されます。

 

三宅学長コメント

 2025年問題が取り沙汰されて久しいですが、その解決策として、医療・看護・介護・福祉・生活支援などを地域において一体的に提供する「地域包括ケアシステム」が提唱されました。
 この「地域包括ケアシステム」を推進するには、行政と医師会が中心的な役割を担い、多様な医療関連組織等が連携し、質の高いケアを提供する必要があります。この度の三者協定の締結により、これの実現に向けての区民の意識調査を行うなどによって基本資料を作成し、区民へ還元し、これまで培ってきました地域医療の実績をもとに、子どもからお年寄りまで、誰もが住みやすいまちづくりに協力していきたいと考えております。

 

田園調布学園大学 櫻本学長コメント

 宮前区の100年後の姿を描き、そこで実効性のある対策について、多面的な分野を巻き込んでいく中で、核になる三者の協定が結ばれたと思っています。田園調布学園大学は、創立90周年となりますので、この協定は地域貢献の一環としてやっていきます。
 この三者の取組みが、少子高齢化対策のモデルの一つとして、全国へと広がることを願います。

田園調布学園大学ホームページ http://www.dcu.ac.jp/

 

宮前区 野本区長コメント

 このたびの協定は宮前区としては初めての大学との協定です。しかも、医療・福祉を専門とされる両大学との協定を締結しましたことは、今後の宮前区にとりまして、大きな力になると確信しています。今後は、両大学のお力をいただきながら、ここ宮前区において、こどもから高齢者まで、誰もが心豊かにいきいきと暮らせるまちづくりをさらに進めます。