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放射線治療センター

最終確認日:2019/5/1
ご挨拶

 放射線治療は、悪性腫瘍の治療のひとつの柱として大きな役割を果たしています。 その特徴は、身体の形態や機能を損なうことなく腫瘍を根絶することや、症状の緩和を目指すことができることです。 放射線治療の対象となる主な悪性腫瘍は、中枢神経腫瘍、喉頭癌や咽頭癌など耳鼻科領域の腫瘍、乳癌、肺癌、食道癌や直腸癌など消化器腫瘍、子宮癌などの婦人科領域の癌、膀胱癌や前立腺癌などの泌尿器科系の癌、皮膚癌、骨軟部癌、悪性リンパ腫や白血病など血液腫瘍などですが、ほかにケロイドなど良性腫瘍も対象とします。 当院の治療患者数は年間約800症例ですが増加の一途をたどっております。 
 当センターでは2台のライナック(外部照射装置)で治療にあたっていますが、通常の治療はもとより、定位照射や強度変調照射(IMRT)も積極的に行っております。
 小線源治療装置は主として子宮癌の腔内照射に用いておりますが、良い成績をあげています。これまでならあきらめられていた進行癌に対しても、放射線治療と全身化学療法の併用や、画像診断部門との協力のもとに、非手術的な低侵襲性局所療法との併用により、治療成績を向上させております。
 当施設では、患者さんの生活の質(Quality of life)と治療効果の向上を目指し、これらの先端的治療技術を含め、腫瘍を扱う臨床各科と共同して積極的に新しい治療法に取り組んでおります。


業務の案内

■放射線治療の流れ

診察、治療計画、治療、経過観察

まず診察を行い放射線治療の適応、治療方針を決定します.治療回数や予想される効果、副作用などを説明します.後日治療計画を行います.治療計画とは、照射時の姿勢でCTを撮影し、皮膚にインクで印を書きます.頭や体を固定するプラスチック製の固定具を作るかもしれません.得られたCTデータをコンピューターに取り込み放射線治療の設計図(線量分布図)を作成します.放射線治療が始まって数週経つと様々な変化がおこるかもしれません.わからないことがあったら技師、看護師、医師のだれでもよいので聞いて下さい.

 

■受付方法

放射線治療センター外来

 

■受付時間

AM8:45AM11:00

 

■当施設の高精度照射について

強度変調放射線治療(IMRT)

IMRTは標的体積の形状に合わせて集中性を高めることが可能な照射法です。それにより周囲の正常臓器線量の低下が可能です。当施設では主に前立腺癌,頭頸部癌などに用いています。前立腺癌に対する線量分布図です。

01

定位放射線治療 (Stereotactic radiotherapy)

頭蓋内病変は主に転移に対して行っています。単発性脳転移に対する線量分布図です。

02

体幹部病変は,原発性肺癌,肝臓癌に行っています。
肺癌と肝臓癌の線量分布図を示します。

03

 

 

研究の紹介

2019/4現在進行中の臨床研究

・「乳がんのがん性髄膜炎の画像所見と全脳照射後の予後因子の検討」単施設研究

・「リンパ節転移のある前立腺癌に対する放射線治療の調査研究」多施設共同研究 

・「JASTRO放射線治療症例全国登録事業 (Japanese Radiation Oncology Database: JROD)」多施設共同研究