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リウマチ・膠原病・アレルギー内科トピックス

関節リウマチの最新治療

 関節リウマチは多関節の関節炎をきたし、その病変は手、足などの小関節から肩、膝などの大関節まで多岐に及びます。フランスの著名な画家ルノワール(1841-1919)が関節リウマチであった事は有名です。彼は激しい関節の痛み、腫脹、変形に耐えながら筆を握ったと言われており、その姿は今日まで残った彼の写真でもうかがい知る事ができます。
 当時、リウマチの治療と言えば『痛みを緩和する』アスピリンしかなく、関節リウマチによる関節変形を食い止める事ができず、ルノアールは晩年車いす生活となってしまったようです。現在では関節リウマチの治療は劇的に進化しています。単に『痛みを緩和する』治療から『関節の変形を抑える』治療ができるようになりました。1990年代には抗リウマチ薬として画期的なメトトレキサートが、21世紀以降、様々な生物学的製剤がリウマチ治療に使用されるようになり、リウマチ治療は革命的に変化しております。当院リウマチ・膠原病・アレルギー内科では積極的に生物学的製剤を使用しており、その利用例は年々増加しています。現在数種類の生物学的製剤が使用可能ですが年齢、合併症、基礎疾患など慎重に考慮し、患者さんに最適な生物学的製剤を選択しています。



膠原病関連特定疾患の診療の現状

 リウマチ・膠原病・アレルギー内科では関節リウマチの患者さんのほか、様々な難病患者さんが通院されております。現在、厚生労働省より認定されている全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎・多発性筋炎、血管炎などのいわゆる特定疾患の患者さんは年々増加しています。


 このうち、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎・多発性筋炎、血管炎などの炎症性疾患に対しては長年ステロイド治療が行われてきました。現在でもステロイドはこれら疾患の治療薬として重要ではありますが、最近は様々な免疫抑制薬が開発されてきており、病気の状態にもよりますが、最近ではそれら免疫抑制薬をうまく併用し、ステロイドの初期投与量を減らす、あるいは、早期に減量が可能な患者さんもいらっしゃいます。海外では全身性エリテマトーデスに合併する重要臓器病変であるループス腎炎に対してリツキシマブ(日本では全身性エリテマトーデスの治療薬にはまだ承認されていません)を長短期ステロイド治療と併用する事で、よい治療成績が得られています。今後、膠原病に関連する炎症性疾患はステロイドにより頼らない方向に進んで行くものと思われます。