ディプロマポリシー
キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」について深い認識を持ち、人類社会に奉仕し得る医師となるために、正しく判断し、正しく行動し、そしてそれらを生涯にわたって実践し得る基礎を確立しなければならない。
正しく判断できる
第1領域:
医師の義務や医療倫理を理解している。(医師の責務)
医の倫理に関する基本的原理、および医師の法的責任については、十分に理解しておかなければならない。さらに、良好な医師と患者の関係は、良質な医療の基礎となることから、これらに関わる基本的知識を修得する。
第2領域:
医師として人類社会に奉仕する使命感を有している。(医師の姿勢)
医師として人に対して敬意を払い、異なる価値観や文化を理解し尊重した上で、正しく判断する姿勢を修得する。
第3領域:
幅広い知識を身につけ、複合的な視点から知識を統合し応用できる。(複合的知識)
医学における科学的な知識と解釈について十分に理解し、様々な視点から知識を統合し応用する能力と、基本的医療行為に関する知識を修得する。
第4領域:
科学的根拠に基づいて評価・判断し、問題解決にあたることができる。(問題解決能力)
正確な情報を収集・整理して利用する能力を身につけ、医療における科学的根拠に基づく意思決定と判断を行う能力を修得する。
正しく行動できる
第5領域:
患者、家族や様々な職種の人と良好なコミュニケーションをとることができる。(コミュニケーション能力)
医学・医療の実践のため、口頭あるいは文書・電子媒体などを用いた有効なコミュニケーション能力を修得する。
第6領域:
医師として必要な実践的能力を有している。(基本的診療能力)
基本的な診療技能と、適切な検査法を選択できる能力を習得するとともに、指導監督下において実施可能な医療行為については、その実践的能力を修得する。
生涯にわたって省察し実践する基礎ができる
第7領域:
常に感謝と思いやりの心を持ち、医師としての役割を果たすことができる。(社会的責任)
社会における臨床医・研究者・教育者等の多様な医師の役割を理解し、社会的責任を果たすための基本的能力を修得する。
第8領域:
自らの行動を振り返り、修正し改善していくことができる。(省察的実践家)
医師として、生涯にわたって学び実践する省察的実践家としての基本的な姿勢を修得する。