内科後期臨床研修プログラム

プログラム概要

内科後期研修プログラムは、川崎市立多摩病院を中心として研修を行います。必修の救命救急センターだけでなく、希望により聖マリアンナ医科大学の各付属病院、診療部門を組み込んだ研修の選択が可能です。総合内科専門医及び各診療科専門医取得を目指し、病院総合医としての基礎も築き上げることができます。修了後の進路を幅広く持つことが出来る選択の自由度が高いプログラムであり、各臓器別内科専門医だけでなく、救急や感染症その他の診療科専門医への土台となります。

内科後期臨床研修

近年の医学の急速な進歩に対応するため、平成11年度より内科は9つの臓器別内科に分かれ、以前よりも高度で専門化された医療を提供できるよう再編されました。しかし、初期臨床研修後すぐに臓器別内科各科に入局する体制が続けられてきたため、内科医の研修が直ちに臓器別の専門性の高い専門医志向の研修内容となり、将来幅広い疾患を対象とする内科の考え方、知識、経験、技術を身につけることができにくくなった面も否めません。そのため内科では、平成22年度から後期臨床研修2年間は、特定の臓器別内科に入局せず、内科専修生として幅広い内科疾患に当たることができる機会を与えられるようになりました。また平成27年度より、更に後期臨床研修制度を充実させるために、特に総合的に内科を研修できるよう新たな制度変更を致しました。

研修体制(聖マリアンナ医科大学 後期臨床研修プログラム)

1)臓器別内科への所属は卒後5年目からとする。
2)ローテート方法は内科専修生の希望によるが、多摩内科6ヶ月、救命救急センター 4ヶ月は全員必修とし、それ以外は9臓器別内科のいずれかより選択する。
(原則として、一科の研修期間は2ヶ月とするが、一回のみ4ヶ月を認める。)
3)救命救急センターでの研修期間は、研修医の希望を確認し、センターと調整の上決定する。(4年目でも可)
4)その他として、内科関連分野(腫瘍内科、臨床検査部(超音波)、放射線科)の選択も認める。研修期間は、研修医の希望を確認し、各分野と調整の上決定する。
5)ローテート先の科の方針により、大学病院を含む4病院のいずれかで研修する。

多摩内科の研修内容

多摩内科設立の経緯

多摩内科は呼吸器内科 、消化器・肝臓内科、神経内科、腎臓・高血圧内科 、総合診療内科、代謝・内分泌内科の6科よりなる多摩病院の内科チームです。
これまで主に総合診療内科が扱っていた疾患から、それぞれの各専門疾患まで幅広い疾患の入院管理を行います。設立のコンセプトは多摩病院を内科専門医育成のため後期研修医が幅広い疾患に対して対応するための勉強の場として提供することです。2014年は呼吸器内科が総合診療内科と共にチームとなり運営を行っておりましたが、2015年度からは上記の各専門医が加わり本格的な運営が始まっております。

研修の特徴

 希望に応じて、総合診療内科外来での外来研修を行っております。指導医がつき、初診および再診枠を週1回行っており、初診からフォローアップまでの経験を積むことができます。また、Common diseaseのみでなく感染症や各科の専門疾患までを幅広く経験することができます。またERや救急車対応も経験することができ、実践的な臨床力をつけることができます。
 手技についても、中心静脈カテーテル挿入や胸腔・腹腔穿刺、腰椎穿刺、骨髄穿刺などの基本的な手技だけでなく、関節穿刺や注射、胸腔ドレーン挿入など各診療科でなければ経験しがたい手技の経験も積めます。
後期研修医の先生方から“Common diseaseの経験のみでなく、自分が専門とする診療科の疾患を独立して経験することができ、大変勉強になった”、“自らの裁量で判断できる機会が多く、臨床力が強化できたという実感がある”など好評を博しております。

多摩内科(2014.04-12疾患TOP20)
  MDC6名称 件数
1 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎 104
2  誤嚥性肺炎 99
2  2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 99
4  脳梗塞 70
5  肺の悪性腫瘍 58
6  腎臓または尿路の感染症 56
7  不随意運動(傾性斜頚) 48
8  ウイルス性腸炎 26
9  間質性肺炎 22
10  パーキンソン病 18
10  敗血症 18
12  前庭機能障害 17
12  体液量減少症 17
14  気胸 16
15  心不全 15
16  喘息 14
17  その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 13
18  慢性閉塞性肺疾患 11
18  肺・縦隔の感染、脳瘍形成 11
 20  食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 10
 20  急性膿皮症 10