学協会情報化連絡会議

学会とインターネット

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学会ML(メーリングリスト)/学会MM(メルマガ)
 学会情報化と言えば、学会誌の電子化ばかりでなく、コミュニケーションの電子化=ホームページ開設やEメールによる意見交換、というのもあります。

 日本衛生動物学会ではホームページ開設と同時に学会メーリングリストも開設し、現在、会員の約1/5が参加して、種々の情報・意見交換に役立てている。当初そのメンバーは会員に限っていたが、その後、当学会には属してない関連学会員で、MLに参加したいという希望があり、3年前より、「研究者・技術者・教育者」or「他関連学会員」という条件で非会員にも参加をお願いしている。現在約1割が非会員である。

 会員以外の参加を受け付けている学会メーリングリストを開設している学会は、ほかに、

日本天文学会 TENNETメイリングリスト
日本緑化工学会メーリングリスト"Green-if"
日本ベントス学会メーリングリストbenthos
日本雪氷学会・雪氷メーリングリスト
環境経済・政策学会 メーリングリスト
人工知能学会(*)

がある。ただし最後の(*)「人工知能学会」のは、メールマガジンと呼んだ方がよいようだ。

 会員限定のメーリングリストを開設している学会は、

日本寄生虫学会
日本作物学会:作物学メーリングリスト=CROP ML
日本生理学会(*)
日本図書館情報学会(*)

などがあり、(*)印の学会のものは、メールマガジン的なものである。

 開設の成果のほどについて、参加者が会員全体から見れば一部に過ぎないような場合、「大部分」の会員への情報伝達手段としてはまだまだ機能し得ない面がある。

 ただ、学会の各種委員会で、クローズドなMLを開設した場合、ML以外で機能させようとした場合と比べて様々なメリットが浮かび上がる。

【ML以外で成立させる従来型委員会】
1) 電話での連絡は1対1なので委員相互の意志の疎通が困難
2) 郵送での連絡は発送箇所など限定する必要がある(誰から誰に連絡、というのが入り乱れると収拾困難)
3) 直接会合をもつとすると、旅費がネックとなる。

【ML型委員会】
1')2') 各委員は自由にメールをポストし、それを誰もがほぼ瞬時に読める(実際には日に数回であろうが)。かなりの分量のドキュメントでも大丈夫。郵送代が不要。
3') 会議が常態化する(いつでも会議状態)。旅費不要。

 便利な機能には諸刃の剣的なものもあり、3')などは「休まる時がない」状態に陥る可能性もあるので、いくらか間延びした進行も必要かも知れないが。

(文責:高井;soc-inf: 2003.3.6.を修正)
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