学術情報とは
[|戻る]
学術情報の特性 | ||
学術情報の特性は、古典的な見解であるマートンの説(文献は1942以降)に依拠して論じた名和(2002)(*1)
によると、 累積性 共有性 公開性 先取権 に集約される、としております。とくに、「共有性」については、改めて言われると感じ入ること大です。 =================================== 共有主義communism だれだれの法則、だれだれの理論であるからといって、それらが発見者やかれの相続人によって排他的に所有されるということもないし、それらの法則や理論の使用や譲渡にあたって、かれらに特別な権利を与えるような仲間内の慣行ができるものでもない(Merton, 1942) 科学者は、ひとたびかれの寄与を実現してしまえばかれはその寄与に他者がアクセスすることについて、それを排除する権利をもたない(Merton, 1957) ...科学者のいう「財産」あるいは「所有」という概念は、もともと共有であるという前提のもとに成りたっている... 共有主義は知的所有権制度とは真っ向から対立する理念である。これは学術情報を論じる場合にゆるがせにできない論点となる。[以上、(*1)p.55-56より] ----------------------------------- [文献] (*1) 名和小太郎 (2002) 学術情報と知的所有権−オーサシップの市場化と電子化− 東大出版会. (文責:高井;soc-inf: 2002.7.10.より抜粋) |
[↑TOP] [↓NEXT] [↓TAIL] |
[|戻る]