診療部門のご案内

腎臓病センター

平成22年 9月01日現在

紹介・アピール

センター長 木村健二郎(教授)

 腎疾患の発症から末期腎不全に至るすべての段階を総合的にとらえ、個々の患者さまに最適な医療を提供するために、内科医、泌尿器科医、外科医、小児科医、病理医等が連携して、「腎臓病センター」を設立しました(平成15年8月1日)。
 「腎臓病センター」の目的は大きく分けて3つになります。(1)患者さま中心に関連部門が連携することにより、個々の患者さまに最適な医療を提供すること、(2)患者さまを全人的に診ることの出来る「腎臓医」を育成すること、さらに(3)関連部門が連携することによりユニークで意義のある臨床研究を充実させること、です。
 関連部門(講座・教室)に所属する医師、看護師および臨床工学技士が「腎臓病センター」において連携して患者さまの診療を行っています。
 腎移植では複数科の医師が「移植チーム」に加わり、安全な手術と長期生着を目指しています。腎移植は血液透析療法、腹膜透析療法と並んで腎代替療法として重要であると位置付けています。

【診療における目標】

  1. 腎疾患の進行の抑制・寛解・治癒を目指して、各関連部門が連携して腎疾患の総合的管理・治療を行います。
  2. 成人期へ持ち越される小児の腎疾患の診療を充実させるために、小児科医と内科医が連携します。
  3. 血液透析のためのブラッドアクセス(シャント)の作成、腹膜透析のためのカテーテルの挿入・抜去、二次性副甲状腺機能亢進症の治療など腎疾患における外科的手法を安全かつ効率良く行うために、外科医と内科医が連携します。
  4. 腎移植を積極的に推進し、移植腎の長期生着を達成するために、複数科が連携して患者さまの全身管理を行います。

【教育における目標】

  1. 患者さまを全人的に診ることの出来る「腎臓医」を育成します。
  2. 各部門が協力して卒前・卒後の教育プログラムを作成して、実践することにより教育の充実をはかります。
  3. 個人がそれぞれ自らの教育目標を持ち、計画を立てて、さらに目標達成を実感していけるシステムの構築を目指します。

【研究における目標】

  1. 腎疾患の発症から末期腎不全にいたる過程の全体像の中から、臨床的に解決すべき問題点を明らかにします。
  2. 複数科が連携することによりユニークで意義のある臨床研究を充実させます。
  3. 臨床研究により得られた情報を日常診療に還元していきます。

職員一覧

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
センター長(教授) 医師 木村健二郎 内科学、腎臓病学、高血圧学
副センター長(教授) 医師 力石 辰也 腎移植、小児泌尿器、女性泌尿器、鏡視下手術
副センター長(准教授) 医師 安田 隆 内科学、腎臓病学
副センター長(准教授) 医師 柴垣 有吾 内科学、腎臓病学、腎移植
副センター長(講師) 医師 佐藤 雄一 外科学、腎臓外科学、腎移植
(講師) 医師 白井小百合 内科学、腎臓病学
主査 臨床工学技師 清水 徹 血液浄化業務、ME機器管理業務、救命業務

腎臓・高血圧内科

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
センター長(教授) 医師 木村健二郎 内科学、腎臓病学、高血圧学
副センター長(准教授) 医師 安田 隆 内科学、腎臓病学
副センター長/主任医長(准教授) 医師 柴垣 有吾 内科学、腎臓病学、腎移植
医長(講師) 医師 白井小百合 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 今野 雄介 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 櫻田 勉 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 宮本 雅仁 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 永田 晃平 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 横山 健 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 嶋崎美奈子 内科学、腎臓病学
医長(助教) 医師 冨永 直人 内科学、腎臓病学
特任助教 医師 中野 信行 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 末木 志奈 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 花田 健 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 山内 淳司 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 福田 鈴子 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 清水 さやか 内科学、腎臓病学
任期付助教 医師 上原 圭太 内科学、腎臓病学
診療助手 医師 谷澤 雅彦 内科学、腎臓病学
診療助手 医師 小板橋賢一郎 内科学、腎臓病学
診療助手 医師 松井 勝臣 内科学、腎臓病学
診療助手 医師 小島 茂樹 内科学、腎臓病学
診療助手 医師 小田 剛 内科学、腎臓病学

泌尿器科

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
部長(教授) 医師 力石 辰也 腎移植、小児泌尿器、女性泌尿器、鏡視下手術
副部長(講師) 医師 佐藤 雄一 ブラッド・アクセス、腎不全外科
主任医長(助教) 医師 堤 久 泌尿性器腫瘍、化学療法
医長(助教) 医師 宮野 佐哲 泌尿器・性器腫瘍、尿路結石症
医長(助教) 医師 佐々木秀郎 腎移植、泌尿器科全般
医長(助教) 医師 吉岡 まき 小児泌尿器、女性泌尿器
医長(助教) 医師 中澤 龍斗 泌尿器科全般、小児泌尿器、腎移植
医員(診療助手) 医師 宇田川 剛 泌尿器科全般
医員(診療助手) 医師 北島 和樹 泌尿器科全般

消化器・一般外科

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
部長(教授) 医師 大坪 毅人 消化器・一般外科、特に肝胆膵疾患

小児科

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
医長(助教) 医師 斎藤 陽 小児科学、小児腎臓病学

クリニカルエンジニア部

職名 職種 氏名 専門分野(資格)・担当分野
課長補佐 臨床工学技士 清水 徹 血液浄化業務、ME機器管理業務、救命業務

業務の案内

業務名称

腎疾患の病態診断に基づいた治療

業務内容

病態を的確に診断した上で腎疾患の進行の抑制・寛解・治癒を目指して総合的な管理と治療を行います。腎疾患はその原因や病態が多岐にわたり、さらにその罹病期間も長期にわたります。そのために腎疾患の病態を的確に捉え対処するためには、「腎臓病センター」で関連ある診療科が連携して診療にあたることが必要です。
当センターでは、適応を良く吟味した上で積極的に腎生検による診断を行って、病態を把握して治療方針をたてています。治療方針をたてる際には、関連する診療科が集まり広い視野から最善の治療法を選択することを目指します。
末期腎不全では、患者さまやその社会的な環境を考慮した上で、透析療法へスムーズな導入を行っています。そのためには、外科医との連携が重要です。また、長期の透析患者さまの合併症対策には外科や整形外科との連携も必須となります。
さらに、当センターでは腎移植を積極的に推進し、移植腎の長期生着を達成するために、複数科(泌尿器科、外科、内科、小児科、病理)が連携して患者さまの全身管理を行うことも目指しています。
高血圧は腎疾患の原因ともなりますし、また、高血圧は腎臓を障害しますので、高血圧と腎臓は密接な関係があります。当センターでは、高血圧の診断と治療にも力を入れています。最近では、腎疾患の進行を抑制するためには血圧を低く抑えることの重要性が強調されています。また、高血圧の中には原因がはっきりしていて、その原因を取り除くと治癒してしまう二次性高血圧も含まれています。したがって、高血圧の診療では、的確に二次性高血圧を診断すること、充分に血圧を下げることにより腎疾患をはじめ心臓、脳、末梢血管の障害の抑制を目指します。

受付方法 ・ 担当各科の外来を受診して下さい。
・ 現在診ていただいている先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
メディカル・サポート・センターで予約日・予約時間を決め、折り返し連絡いたします。予約の日に予約外来に来ていただき診察になります。

なお、腎臓・高血圧内科「腎臓病センター外科外来(火・水・木・金 (午後))」が設置されました。
受付時間 外来受付は午前8時30分~11時30分
緊急の場合はメディカル・サポート・センターまたは救命救急センター受付へご相談下さい。
担当科 腎臓・高血圧内科、泌尿器科、小児科
業務名称

血液浄化療法

業務内容

腎臓病センターでは、血液透析、血漿交換・吸着、血球成分除去療法、腹膜透析等血液浄化全般を行っています。また、特殊浄化療法を含め、血液浄化全般に対応しています。血液浄化療法は、月曜日から土曜日まで外来診療時間帯に行っていますが、日曜・祭日・夜間帯の緊急を要する場合には腎臓・高血圧内科の当直医が対応しています。
【診療内容】
ブラッドアクセスの作成、管理
血液透析、腹膜透析の導入、管理

末期腎不全の血液透析、腹膜透析導入を主に行っています。導入後は,近隣の透析施設へのご紹介を行っています。
透析合併症の管理、治療
検査目的や合併症の併発による入院では、各科との連携により緊急対応しています。
入院・外来維持透析の管理
16床の同時稼働が可能です。
特殊血液浄化療法
腎不全に対する血液透析療法だけでなく、薬物中毒、敗血症、劇症肝炎、肝不全、心不全、多臓器不全、自己免疫性疾患のギラン・バレー症候群、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス等に対する様々な特殊血液浄化療法を積極的に行っています。(血液透析、血液濾過透析、ECUM、血漿交換、免疫吸着、顆粒球吸着、LDL吸着、エンドトキシン吸着、血液灌流、腹水濃縮潅流、持続的血液濾過透析など)

受付方法 ・ 腎臓・高血圧内科を受診してください。
・ ブラッドアクセスの作成に関しては「腎臓病センター外科外来」にて対応いたします。
・ 現在診ていただいている先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送って。
メディカル・サポート・センターで予約日・予約時間を決め、折り返し連絡いたします。予約の日に腎臓・高血圧内科外来に来ていただき診察になります。
・ 院内での受付は診療依頼にて対応いたします。
受付時間 24時間
日曜・祭日・夜間帯の緊急を要する場合は、腎臓・高血圧内科の当直医が対応いたします。
担当科 腎臓・高血圧内科、消化器一般外科、泌尿器科
施設・機器の紹介

個人用透析装置(TR2000S) 5台
個人用透析濾過装置(TR7000S) 3台
透析用監視装置(TR2000MV) 9台
持続的血液濾過透析装置(TR520,TR530) 2台
血漿浄化装置(Plasauto2500) 2台

担当表 腎臓・高血圧内科医師
泌尿器科医師
消化器一般外科医師
看護師
臨床工学技士
業務名称

腎移植

業務内容

生体腎移植
家族(配偶者を含む)による腎臓の提供を受け、慢性腎不全の患者さまに移植を行います。
献腎移植
日本臓器移植ネットワークに献腎移植の希望を登録し、待機します。

受付方法 月曜日・木曜日の午後3時から腎移植外来を行っています。
初診の方:
現在診ていただいている透析担当の先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
メディカル・サポート・センターで予約日を決め、折り返し連絡します。
予約の日に泌尿器科外来に来ていただき診察になります。
本院に通院中の方:
担当医に相談し、泌尿器科力石(0284)に連絡してください。
担当科 泌尿器科
担当表 力石辰也(泌尿器科)
月曜・木曜:午後3時-
月曜・木曜のご都合が悪い場合には直接ご相談ください。
Eメールアドレス:
chik@marianna-u.ac.jp
業務名称

腎疾患における外科手術(腎臓外科)

業務内容

腎不全の方の外科治療を行っています。
1) 血液透析時に必要なブラッドアクセス作成、(内シャント造設、動脈表在化手術、人工血管移植術、長期血管内留置カテーテル挿入)およびブラッド・アクセス・トラブル時の処置を行います。
2) 腹膜透析を行う方には腹膜透析用カテーテルの留置術を行います。
3) 腎不全の方の一般外科手術(ヘルニア、痔、虫垂炎、消化器疾患、二次性副甲状腺機能亢進症など)および周術期管理を行います。

受付方法 ・ 腎臓・高血圧内科・腎臓病センター外科外来(火・水・木・金 (午後))を受診してください。
・ 院内での受付は診療依頼にて対応いたします。
・ 現在診ていただいている先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
メディカル・サポート・センターで予約日・予約時間を決め、折り返し連絡いたします。予約の日に腎臓病センター外科外来に来ていただき診察になります。

担当:佐藤雄一・磯貝晶子
受付時間 外来受付は午前8時30分~午後2時30分
緊急の場合はメディカル・サポート・センターまたは救命救急センター受付へご相談下さい。
担当科 腎臓・高血圧内科
担当表 外来 腎臓病センター外科外来(火・水・木・金 (午後))
担当:佐藤雄一・磯貝晶子

研究の紹介

研究内容

(1)腎疾患の診断と治療における腎生検の活用方法の検討
(2)血液浄化療法の効率と安全性向上の検討
(3)腎疾患における睡眠時無呼吸症候群の心臓血管障害に対する影響の検討
(4)尿中脂肪酸結合蛋白の腎疾患長期管理および急性腎機能障害の予測と治療における臨床
モニタリングマーカーとしての意義の検討


研究業績

 尿中脂肪酸結合蛋白はわれわれが世界に先駆けて開発してきた生体環境バイオマーカーである。脂肪酸結合蛋白は近位尿細管に発現しており、細胞内の脂肪酸の恒常性の維持に重要な働きをしている。脂肪酸結合蛋白は近位尿細管にかかる脂肪酸ストレスにより発現が増強し、さらに尿中への排泄が増加する。したがって、尿中の脂肪酸結合蛋白の排泄を見ることにより、将来、腎疾患が悪化する可能性をいち早く見いだし、対処することが出来る。また、治療の指標としても有効である。