診療部門のご案内

腎臓病センター

最終確認日:2013/4/24

紹介・アピール

センター長 木村健二郎(教授)


センター長 木村健二郎(教授)

 腎疾患の発症から末期腎不全に至るすべての段階を総合的にとらえ、個々の患者さんに最適な医療を提供するために、内科医、腎泌尿器外科医、小児科医、病理医等が連携して、「腎臓病センター」を設立しました(平成15年8月1日)。
 「腎臓病センター」の目的は大きく分けて3つになります。(1)患者さん中心に関連部門が連携することにより、個々の患者さんに最適な医療を提供すること、(2)患者さんを全人的に診ることの出来る「腎臓医」を育成すること、さらに(3)関連部門が連携することによりユニークで意義のある臨床研究を充実させること、です。

 関連部門(講座・教室)に所属する医師、看護師および臨床工学技士が「腎臓病センター」において連携して患者さんの診療を行っています。
 腎移植では複数科の医師が「移植チーム」に加わり、安全な手術と長期生着を目指しています。腎移植は血液透析療法、腹膜透析療法と並んで腎代替療法として重要であると位置付けています。

【診療における目標】

  1. 腎疾患の進行の抑制・寛解・治癒を目指して、各関連部門が連携して腎疾患の総合的管理・治療を行います。
  2. 成人期へ持ち越される小児の腎疾患の診療を充実させるために、小児科医と内科医が連携します。
  3. 血液透析のためのブラッドアクセス(シャント)の作製、腹膜透析のためのカテーテルの挿入・抜去、二次性副甲状腺機能亢進症の治療など腎疾患における外科的手法を安全かつ効率良く行うために、外科医と内科医が連携します。
  4. 腎移植を積極的に推進し、移植腎の長期生着を達成するために、複数科が連携して患者さんの全身管理を行います。

【教育における目標】

  1. 患者さんを全人的に診ることの出来る「腎臓医」を育成します。
  2. 各部門が協力して卒前・卒後の教育プログラムを作成して、実践することにより教育の充実をはかります。
  3. 個人がそれぞれ自らの教育目標を持ち、計画を立てて、さらに目標達成を実感していけるシステムの構築を目指します。

【研究における目標】

  1. 腎疾患の発症から末期腎不全にいたる過程の全体像の中から、臨床的に解決すべき問題点を明らかにします。
  2. 複数科が連携することによりユニークで意義のある臨床研究を充実させます。
  3. 臨床研究により得られた情報を日常診療に還元していきます。

スタッフ紹介

業務の案内

腎疾患の病態診断に基づいた治療

病態を的確に診断した上で腎疾患の進行の抑制・寛解・治癒を目指して総合的な管理と治療を行います。腎疾患はその原因や病態が多岐にわたり、さらにその罹病期間も長期にわたります。そのために腎疾患の病態を的確に捉え対処するためには、「腎臓病センター」で関連ある診療科が連携して診療にあたることが必要です。
当センターでは、適応を良く吟味した上で積極的に腎生検による診断を行って、病態を把握して治療方針をたてています。治療方針をたてる際には、関連する診療科が集まり広い視野から最善の治療法を選択することを目指します。
末期腎不全では、患者さんやその社会的な環境を考慮した上で、透析療法へスムーズな導入を行っています。そのためには、外科医との連携が重要です。また、長期の透析患者さんの合併症対策には外科や整形外科との連携も必須となります。
さらに、当センターでは腎移植を積極的に推進し、移植腎の長期生着を達成するために、複数科(腎泌尿器外科、腎臓高血圧内科、小児科、病理)が連携して患者さんの全身管理を行うことも目指しています。
高血圧は腎疾患の原因ともなりますし、また、高血圧は腎臓を障害しますので、高血圧と腎臓は密接な関係があります。当センターでは、高血圧の診断と治療にも力を入れています。最近では、腎疾患の進行を抑制するためには血圧を低く抑えることの重要性が強調されています。また、高血圧の中には原因がはっきりしていて、その原因を取り除くと治癒してしまう二次性高血圧も含まれています。したがって、高血圧の診療では、的確に二次性高血圧を診断すること、充分に血圧を下げることにより腎疾患をはじめ心臓、脳、末梢血管の障害の抑制を目指します。

受付方法

・ 担当各科の外来を受診して下さい。
・ 現在診ていただいている先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
メディカル・サポート・センターで予約日・予約時間を決め、折り返し連絡いたします。予約の日に予約外来に来ていただき診察になります。

なお、腎臓・高血圧内科の初診外来はこれまで午後に行っておりましたが現在では午前中に変更しております。

受付時間

外来受付は午前8時30分~11時00分(初診外来も同様です)
緊急の場合はメディカル・サポート・センターまたは救命救急センター受付へご相談下さい。また、当科では血液透析患者さんのシャントなどのブラッドアクセスに関する外来(VAIVT外来)も行っております。
VAIVT外来の受付時間:月曜日と火曜日の午後2時00分~4時00分

担当科

腎臓・高血圧内科、腎泌尿器外科、小児科


血液浄化療法

腎臓病センターの血液浄化療法ユニットでは、血液透析、血漿交換・吸着、血球成分除去療法、腹膜透析等血液浄化全般を行っています。また、特殊浄化療法を含め、血液浄化全般に対応しています。血液浄化療法は、月曜日から土曜日まで外来診療時間帯に行っていますが、日曜・祭日・夜間帯の緊急を要する場合には腎臓・高血圧内科の当直医が対応しています。
【診療内容】
ブラッドアクセスやペリトネアルアクセスの作製、管理
血液透析、腹膜透析の導入、管理

腎移植患者の術前および術後の管理
末期腎不全の血液透析、腹膜透析導入を主に行っています。導入後は,近隣の透析施設へのご紹介を行っています。また、2012年2月より在宅血液透析の導入へのトレーニングも開始し、現在1名の患者さんを管理しております。

透析合併症の管理、治療
検査目的や合併症の併発による入院では、各科との連携により緊急対応しています。

入院・維持透析の管理
16床の同時稼働が可能です。(血液透析患者さんの外来管理は行っておりません)

特殊血液浄化療法
腎不全に対する血液透析療法だけでなく、薬物中毒、敗血症、劇症肝炎、肝不全、心不全、多臓器不全、自己免疫性疾患のギラン・バレー症候群、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス等に対する様々な特殊血液浄化療法を積極的に行っています。(血液透析、血液濾過透析、ECUM、血漿交換、免疫吸着、顆粒球吸着、LDL吸着、エンドトキシン吸着、血液灌流、腹水濃縮潅流、持続的血液濾過透析など)

受付方法

  • 腎臓・高血圧内科を受診してください。
  • ブラッドアクセスの作製やトラブルに関しては「VAIVT外来」にて対応いたします。
  • 現在診ていただいている先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
    メディカル・サポート・センターで予約日・予約時間を決め、折り返し連絡いたします。予約日に腎臓・高血圧内科あるいは腎泌尿器外科外来に来ていただき診察になります。
  • 院内での受付は診療依頼にて対応いたします。
  • 2013年5月より、第2週の土曜日に「透析療法選択外来」を始めました。透析の治療として、血液透析・腹膜透析の利点と欠点を時間をかけて患者さんや御家族に説明し、治療方針のサポートをいたします。

受付時間

24時間
日曜・祭日・夜間帯の緊急を要する場合は、腎臓・高血圧内科の当直医が対応いたします。

担当科

腎臓・高血圧内科

施設・機器の紹介

  • 個人用透析装置(TR-3000S) 1台
  • 多用途個人用透析装置(TR-7700) 2台
  • 透析用監視装置(TR3000MA) 14台
  • 血液浄化用装置(TR-55X) 2台
  • 血液浄化装置(Plasauto EZ) 2台
  • 血液浄化装置(MA-03) 1台

担当表

腎臓・高血圧内科医師
看護師
臨床工学技士


腎移植

生体腎移植
家族(配偶者を含む)による腎臓の提供を受け、慢性腎不全の患者さんに移植を行います。
献腎移植
日本臓器移植ネットワークに献腎移植の希望を登録し、待機します。

受付方法

月曜日・木曜日の午後3時から腎移植外来を行っています。
初診の方:
現在診ていただいている透析担当の先生に、紹介状を書いていただき、メディカル・サポート・センターにFAXを送ってもらってください。
メディカル・サポート・センターで予約日を決め、折り返し連絡します。
予約の日に腎移植外来に来ていただき診察になります。
腎移植外来の受付時間:
水曜日と木曜日の午後2時00分~4時00分
第2・4・5週の午後8時30分~11時00分

担当科

腎泌尿器外科、腎臓・高血圧内科

研究の紹介

研究内容

  1. 腎疾患の診断と治療における腎生検の活用方法の検討
  2. 血液浄化療法の効率と安全性向上の検討
  3. 腹膜透析の臨床的および基礎的研究 
  4. 尿中脂肪酸結合蛋白の腎疾患長期管理および急性腎機能障害の予測と治療における臨床
    モニタリングマーカーとしての意義の検討
  5. IgA腎症の原因蛋白の同定に関する検討

研究業績

 尿中脂肪酸結合蛋白はわれわれが世界に先駆けて開発してきた生体環境バイオマーカーである。脂肪酸結合蛋白は近位尿細管に発現しており、細胞内の脂肪酸の恒常性の維持に重要な働きをしている。脂肪酸結合蛋白は近位尿細管にかかる脂肪酸ストレスにより発現が増強し、さらに尿中への排泄が増加する。したがって、尿中の脂肪酸結合蛋白の排泄を見ることにより、将来、腎疾患が悪化する可能性をいち早く見いだし、対処することが出来る。また、治療の指標としても有効である。