平成22年 9月01日現在
最新検査機器を駆使した先端画像診断、経皮的経カテーテル治療を主体とするInterventionalradiology(IVR)、悪性腫瘍に対する放射線治療の3部門にわたり診療に当たっています。画像診断においては、単純X線写真、CT5台(内マルチスライスCT4台) MRI4台、超音波、核医学検査、血管造影検査の読影診断をはじめ、乳癌の最先端画像診断からマンモトーム生検まで幅広く従事し、さらに画像診断外来としてコンサルテーション(セカンドオピニオンを含む)を直接患者様に提供する機会を設けています。地域の先生方から年間約2000件の画像診断のご依頼を受け、最新の画像情報とその読影報告書を提供しています。
IVRについては、切除困難な進行癌に対するリザーバー動注化学療法や動脈塞栓化学療法などの積極的な抗ガン治療をはじめ、様々な血管病変、胆道、食道、あらゆる臓器を対象に先端技術を駆使した経皮的治療を行っています。
特に最近注目されている骨粗鬆症による椎体圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術(骨セメント注入療法)は、導入以来すでに270例420ヵ所以上の椎体の治療経験を有し、有効率95%と良好な治療成績をあげています。
放射線治療においては,リニアック2台、高線量率小線源照射装置1台が稼働しており、年間500例以上の治療を行っています。
当科では、助教以上18名(救命救急センター2名)のスタッフが、画像センター、放射線治療センター、救命救急センターに従事し、他科との密な連携をもとに、迅速な対応と高い診療レベルの維持を心がけています。

診療部長 中島 康雄(教授)
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 専門医・認定医等 |
|---|---|---|---|
| 部長(教授) | 中島康雄 | 画像診断、胸部、乳腺、心血管IVR | 放射線学会専門医、PET核医学認定医、日本IVR学会指導医、産業医 |
| 【治療・IVR部門】 | |||
| 放射線治療センター長(病院教授) | 滝澤謙治 | IVR、骨セメント注入療法、動注化学療法、放射線治療 | 放射線学会専門医、日本IVR学会指導医 |
| 放射線治療副センター長(講師) | 五味弘道 | 放射線治療、頭頸部癌、婦人科癌、肺癌 | 放射線学会専門医 |
| 医長(講師) | 阿部達之 | 放射線治療、脳腫瘍、泌尿器癌、肺癌 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 境野晋二朗 | 放射線治療、肺癌、緩和治療 | 放射線学会専門医 |
| 医員(任期付助教) | 高橋美緒 | 放射線治療、頭頚部癌、婦人科癌 | 放射線学会認定医 |
| 【画像診断部門】 | |||
| 画像センター長(准教授) | 栗原泰之 | 画像診断、胸部、乳腺、MRI全般 | 放射線学会専門医 |
| 医長(講師) | 橘川 薫 | 画像診断、核医学、骨軟部 | 放射線学会専門医、核医学会認定医 |
| 主任医長(講師) | 小林泰之 | 画像診断、心臓血管 | 放射線学会専門医 |
| 医長(講師) | 松岡 伸 | 画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 医長(講師) | 印牧義英 | 画像診断、乳腺画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 濱口真吾 | 画像診断、血管系IVR | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 中地俊介 | 画像診断、脳神経 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 加藤 洋 | 画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 小川普久 | IVR、心大血管 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 森本 毅 | 画像診断、消化管 | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 吉松美佐子 | 画像診断、IVR | 放射線学会専門医 |
| 医長(助教) | 岡崎寛子 | 画像診断、乳腺画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 医員(任期付助教) | 佐藤智恵子 | 画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 医員(任期付助教) | 大倉直樹 | 画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 診療助手 | 嶋本 裕 | 画像診断、乳腺 | 放射線学会専門医 |
| 診療助手 | 藤川あつ子 | 画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 診療助手 | 岡田幸法 | 放射線治療、画像診断 | 日本内科学会認定医 |
| 診療助手 | 池田裕隆 | 画像診断 | |
| 登録医 | 上島 巌 | 画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 登録医 | 鈴木卓也 | 画像診断 | 放射線学会認定医 |
| 登録医 | 田島信哉 | 画像診断 | |
| 登録医 | 徳原正則 | 画像診断 | |
| 登録医 | 奥田逸子 | 乳腺画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 登録医 | 高屋麻美子 | 画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 登録医 | 山城恒雄 | 画像診断、胸部 | 放射線学会専門医 |
| 登録医 | 石塚久美子 | 画像診断 | 放射線学会専門医 |
| 登録医 | 井上政則 | 画像診断、IVR | 放射線学会専門医、IVR学会専門医 |
| 登録医 | 下山田和裕 | 画像診断、IVR | 放射線学会専門医、IVR学会専門医 |
| 登録医 | 栗原宜子 | 頭頚部画像診断 | 放射線学会専門医、核医学会認定医、核医学会PET核医学認定医 |
| (客員教授) | 今村恵子 | 磁気共鳴、医療経済、医学物理 | 放射線学会専門医、核医学会認定医、PET核医学認定医 |
| 放射線管理室長 | 福井 厚 | 放射線管理 |
| 名称 | 所要日数(時間) | 説明 |
|---|---|---|
| 皮下埋め込み式経皮的リザーバー設置術 | 手技時間:2時間 入院日数:4日以内 | 埋め込み術の前日または当日午前に入院し、翌日血管造影質にて局所麻酔による経皮的リザーバー埋め込み術を施行する。翌日にシステムの注入チェックを確認後退院となる。 |
| 骨セメント注入療法(経皮的椎体形成術) | 手技時間:1時間 入院日数:4日以内 | 疼痛を伴う骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折、転移性脊椎腫瘍などに対する経皮的セメント注入療法。前日または当日午前に入院する。局所麻酔を行い、 X線透視またはCTガイドにより骨病変部を穿刺し、セメント溶剤を注入する。術後数日間の安静を保ち、疼痛消失または軽減を確認して退院となる。 |
| 動注化学療法 | 手技時間:2~4時間 入院日数:2~6日間 | 切除不能進行癌に対し、血管造影手技により経カテーテル的に制ガン剤の動注を行う。前日または当日午前に入院する。局所麻酔を行い、血管撮影を行い腫瘍の栄養血管にカテーテルを挿入し、制ガン剤を注入する。術後数日間の安静を保ち、合併症がないことを確認して退院となる。 |
| 特殊MRICT検査 | 手技時間:1時間 | 高精度CT、MRIを用いた血管、消化管などの管腔検査。3次元画像やバーチャル内視鏡などの技術を用いて、従来の血管撮影、消化管撮影などに置き換わる検査となりつつある。 |
| 乳腺腫瘍に対するマンモトーム生検 | 手技時間:1時間 | ステレオマンモグラフィ、超音波ガイドによる吸引生検術。先端の乳癌診療には不可欠の診断手技である。 |
| 高分解能MRIによるマイクロイメージング | 手技時間:1時間 | ミクロ病理像に迫る高精細画像診断を先端MRI装置とマイクロコイルにより実現。主として乳癌の拡がりをはじめ腫瘍の拡がり診断に用いている。 |
| 皮膚軟部組織血管性病変(血管腫、血管奇形など)に対する経皮的塞栓術、焼却療法 | 手技時間:2時間 入院日数:2~3日間 | 皮膚・皮下軟部組織における血管腫や血管奇形に対する経皮的塞栓術、焼却療法である。術前日または当日午前中に入院し、血管造影室にて局所麻酔による経皮的治療を行う。術後数時間の安静を必要とし、翌日に退院となる。 |
| 四肢末梢血管狭窄症に対する経皮的血管形成術 | 手技時間:2~5時間 入院日数:2~3日以内 | 四肢血管腎動脈狭窄症に対する経カテーテル的血管形成術(拡張術)及びステント留置術。心臓血管外科の協力のもと、術前日午前中に入院し、血管造影室にて局所麻酔による経皮的治療を行う。術後の安静を必要とするが、数日後には退院となる。 |
| 3次元ダイナミック造影CTによる冠動脈造影診断 | 検査時間:30分間 | 最先端画像診断の一つであり、虚血性心疾患における冠動脈の精密画像診断である。造影CT撮像後、3次元画像解析ソフトを使用し、冠動脈狭窄の診断及び病変の性状、心筋の虚血の程度など、微細構造を詳細に診断している。 |
| 体幹部定位照射 | 治療時間:40分 回数:4~10回 | 主に早期肺癌に対するピンポイント照射 |
| 画像誘導3次元原体照射 | 治療時間:20分 | CTを用いた高精度照射。主に前立腺癌に用いている。 |
| 多発骨転移に対するストロンチウム | 治療時間:30分 | 有痛性多発性骨転移の除痛。 |
画像診断:
・先端画像診断の医療経済に及ぼす影響。
・乳癌における高分解能MRIによるマイクロイメージング。
・乳腺腫瘍に対するマンモトーム生検
・肺気腫、拘束性肺疾患、急性呼吸不全症候群における高分解能CT診断。
・心大血管・冠動脈・四肢血管における3D-CTによる血管造影診断
・胃・大腸疾患ヴァーチャル内視鏡画像。
・救急画像診断:腹部鈍的外傷における臓器損傷分類の研究・作成
・甲状腺疾患におけるヨード含有量に基づく精密CT画像診断
IVR:
●リザーバー動注用カテーテルの開発 G-Spiralカテーテルの開発:肝リザーバー動注用カテーテル
●肝動注リザーバー治療における薬剤分布評価のための動注ポンプ使用によるリザーバー造影MRI
●乳癌鎖骨下動注リザーバー両方の開発
●左鎖骨上窩アプローチによるIVR 大腿動脈アプローチ困難症例、リザーバー留置術などにおける試み
●経皮的椎体形成術における新しい穿刺法:ISOP法の開発
●新しい血管造影用キット:ソリューションパックの開発(テルモ社との共同開発) ●重症産科出血に対する液体塞栓物質(NBCA)による動注塞栓術
放射線治療:
・乳癌、子宮癌、頭頸部癌、膀胱前立腺癌の放射線治療。
・切除不能進行癌に対する動注放射線併用療法。
・高精度放射線治療
頭頚部がん、肺がん、乳がん、婦人科がん、前立腺がんなどの各種固形腫瘍、転移性骨腫瘍、脳腫瘍など
肝臓がんその他の固形腫瘍、骨粗鬆症による圧迫骨折、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤・腹部血管などの各腫動脈瘤、肺あるいは末梢血管の動静脈瘻・各種動静脈奇形、門脈亢進症、外傷などの大量出血、肺血栓塞栓症など
・各種固形がんの放射線治療(外照射):676件
・小線源治療:14件
・体幹部定位照射:8例
・画像誘導3次元原体照射:16例
・イレウス管留置術:148件
・PTCDなどのドレナージ術:84件
・胆管ステント留置術:7件
・肝細胞癌などに対する動注化学塞栓療法:303件
・転移性を含む種々の固形がんへのリザーバー留置持続動注化学療法:30件
・骨セメント治療:139件
・IVCフィルター留置術:28件
・中心静脈ポート留置術:119件
・末梢血管、透析シャント狭窄の血管形成術:42件
・動脈瘤および動静脈奇形などの血管形成術、塞栓術:9件
・出血に対する緊急塞栓術:18件
・マルチスライスCT:42,461件(心臓・冠動脈CT:282件、消化管3次元仮装内視鏡CT:122件)
・高磁場MRI:15,229件(乳腺の高分解能MRI:305件、MRS:120件、心臓・冠動脈MRI:82件)
