診断部門のご案内

形成外科

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平成22年 9月01日現在

紹介・アピール

診療部長 熊谷 憲夫(教授)

 全国の形成外科の中でも有数の歴史と伝統を誇る当教室の治療成績は内外で高く評価されており、手術件数は年間約1,000例に達しています。中でも、わずかな皮膚を培養して作製する培養表皮による治療は当教室が初めて国内で成功し、現在もこの治療法のリーダー的な役割をはたしています。
私達が扱っている疾患は体表の先天異常、顔面外傷、熱傷、腫瘍切除後の変形などでありますが、傷をきれいに早く治すこと、あるいは一度できた傷跡や醜形 を少しでも目立たなくすることが私達の仕事といえます。このような観点で外傷後の整容的な美容外科手術も行っております。
 現在、本院では熊谷憲夫主任教授、相原正記准教授含め10人で、西部病院では安藤和正講師、川崎市立多摩病院では松崎恭一准教授が診療に従事しています。欧米では古い歴史を持つ形成外科ですが、本邦では比較的若い診療科といえます。しかし、全国調査によると形成外科医の増加率は外科系で最も高いとされており、今後当教室を含め この分野に集まる情熱を持った人達によって、さらなる発展が訪れることに疑う余地はありません。

診療部長 熊谷 憲夫(教授)
診療部長 熊谷 憲夫(教授)

医師専門一覧

職名 氏名 専門分野 専門医・認定医等
部長(教授) 熊谷 憲夫 培養皮膚の臨床応用、頭頸部癌の再建外科、外表面の先天異常、眼瞼下垂、美容外科、創傷治癒 日本形成外科学会専門医、日本熱傷学会認定医
副部長(准教授) 相原 正記 マイクロサージャリー、頭頸部腫瘍再建、泌尿生殖器形成、手足の外科外表面の先天異常 日本形成外科学会専門医、日本熱傷学会認定医
主任医長(助教) 阿藤 晃一 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
医長(助教) 千代倉友博 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
医長(助教) 菅谷 文人 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
医長(助教) 池山 有子 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
医員(任期付助教) 西浦 蘭子 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
助教 田辺 雅祥 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍 日本形成外科学会専門医
医員(診療助手) 岩本 承豪 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍
登録医 小林 秀行 形成外科一般、熱傷、顔面外傷・骨折、皮膚腫瘍

外来担当表

特殊検査、処置、入院、手術のご案内

名称 所要日数(時間) 説明
培養表皮移植 約1カ月 重症熱傷、熱傷瘢痕、巨大色素性母斑、尋常性白斑、刺青などの皮膚表在性疾患を行ってます。術前2~3週間前に外来で2cm×2cm大の分層表皮を採取し培養し、入院後移植手術を行います。
唇顎口蓋裂 10日~3週間 3カ月時に口唇形成、1才半に口蓋形成術、以降適宜2次修正術を行います。言語療法、歯列矯正についての御相談も受けています。
指・趾先天異常 2~3週間 生後一歳頃に指趾の形成手術を行います。
乳房再建術 約1カ月 乳房切除と併せて行う同時再建、二次再建双方に対応しています。症例に応じ広背筋皮弁、腹直筋皮弁、インプラントを選択しています。
再建乳房乳頭形成術 約3週間 乳房切除により欠損した乳頭乳輪に対し、乳房再建後半年以上経過した後に再建します。
腋臭症(わきが)手術 約10日 クアドラカットを用いた剪除吸引法を採用しています。術創は2ヶ所の小切開が入る程度で目立ちません。保険診療で対応していますが、血腫予防のため原則入院治療としています。
皮膚悪性腫瘍切除術 数日~1カ月 切除範囲に応じて、植皮、皮弁、血管柄付遊離皮弁(マイクロサージャリー)などの再建法を選択し、術後変形を最小限にするよう配慮しています。
皮膚良性腫瘍切除術 通院数回または入院 粉瘤、色素性母斑(ほくろ)などの小手術は外来通院で、脂肪腫など大きな腫瘍は入院手術もしています。
陥入爪手術 1時間/通院数回 フェノール法・鬼塚法を適宜選択し、根治性、整容面両面に配慮した治療を行っています。
ケミカルピーリング 1時間/通院数回 色素沈着症、小皺などに対する若返り術として、また尋常性座瘡についてマイルドな乳酸ピーリングを行っています。自費診療になります。
イオントフォレーシス 1時間/通院数回 色素沈着症、しみに対してVit C導入を行っています。自費診療になります。
レーザー治療 30分/通院数回 Q switch Ruby Laserにより顔面の色素斑、色素沈着などを治療しております。疾患の種類により自費診療となることがあります。

研究内容

 1 9 8 5年、日本で最初に自家培養表皮移植に成功し、以降今日までに550例以上の症例を治療してきました。症例の内容としては、全身熱傷、熱傷後の瘢痕、広範な色素性母斑、白斑、刺青などがあります。
 また、主として外来で同種培養表皮移植による熱傷創の治療も行ってきました。培養表皮を用いての治療はまだ全国の病院で一般的に行われているものではなく、より高いレベルの培養表皮医療の提供を目指すために、当科では培養表皮 によるティッシュ・エンジニアリング技術の開発に最も力を入れています。そのほか、再生医療技術をもとにした難治性潰瘍の治療にも取り組んでいます。


取り扱っている主な疾患

先天異常(口唇裂、口蓋裂、多指症、小耳症、巨大母斑など)

顔面外傷、熱傷、

皮膚腫瘍、難治性皮膚潰瘍(褥瘡など)

眼瞼下垂、腋臭症


主な手術および検査件数(平成19年度実績)

平成19年度手術件数

外来手術:903件

入院手術:391件

合計1294件