平成22年 3月01日現在
耳鼻咽喉科は、耳、鼻、咽頭、喉頭および耳下腺、顎下腺、甲状腺などのいわゆる頭頸部領域と呼ばれる部位に生じる様々な疾患を治療対象としています。これら様々な部位に生じる多種多様の疾患に対応すべく、当科では各々の部位や疾患のエキスパートによる専門外来を実施しています。めまい外来は、めまい疾患全般についての診断および治療はもちろん、良性発作性頭位めまい症に対する理学療法、難治性メニエール病に対する中耳換気チューブ留置術や内リンパ嚢開放術などの外科治療も積極的に行っています。中耳・顔面神経外来は、滲出性中耳炎に対する中耳換気チューブ挿入術や、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術を行なっています。高度難聴者に対する人工内耳埋め込み術も行なっています。顔面神経麻痺に対しては薬物投与を中心とした治療を行なっています。鼻副鼻腔・アレルギー外来は、慢性副鼻腔に対しては内視鏡手術、アレルギー性鼻炎に対しては減感作療法、薬物療法に加えてレーザーを用いた下甲介焼灼術を行なっています。喉頭・音声外来は、早期喉頭癌の発見および治療、嗄声の原因診断を行なっています。聴覚外来は、誘発反応等の電気生理学的検査法を行い、難聴部位診断を行なっています。味覚外来は、味覚障害の診断ならびに薬物投与を中心とした治療を行なっています。頭頸部腫瘍外来は、外科的治療のみならず、集学的治療の一貫としての外来通院放射線治療や補助的化学療法(抗癌剤治療)も行なっています。

診療部長 肥塚 泉(教授)
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 専門医・認定医等 |
|---|---|---|---|
| 部長(教授) | 肥塚 泉 | めまい、平衡障害、中耳手術、人工内耳手術、外リンパ瘻手術、アブミ骨手術、特殊外来:めまい外来、中耳・顔面神経外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 副部長(講師) | 渡辺 昭司 | 頭頸部悪性腫瘍、めまい診断、平衡、特殊外来:頭頸部腫瘍外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本耳鼻咽喉科学会騒音難聴認定医 |
| 副部長(講師) | 佐々木 祐幸 | アレルギー性鼻炎、めまい、平衡障害、鼻副鼻腔炎 特殊外来:聴覚外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 主任医長(助教) | 宮本 康裕 | 平衡障害、副鼻腔内視鏡手術、特殊外来:鼻副鼻腔・アレルギー外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 医長(助教) | 俵道 淳 | 鼻・副鼻腔炎、特殊外来:中耳・顔面神経外来、鼻副鼻腔外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 医長(助教) | 桑原 大輔 | 鼻・副鼻腔炎、特殊外来:鼻・副鼻腔アレルギー外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 医長(助教) | 大塚 崇志 | 頭頸部悪性腫瘍、特殊外来:頭頸部腫瘍外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 医長(助教) | 高津 光晴 | 難聴、特殊外来:聴覚外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 医長(助教) | 高橋 佳孝 | めまい診断、平衡、特殊外来:中耳・顔面神経外来、めまい外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本気管食道科学会専門医 |
| 医員(任期付助教) | 向出 光博 | 耳鼻咽喉科一般、特殊外来:喉頭・音声外来 | |
| 医員(任期付助教) | 及川 貴生 | 耳鼻咽喉科一般、特殊外来:頭頸部腫瘍外来 | |
| 医員(診療助手) | 三上 公志 | 耳鼻咽喉科一般、特殊外来:中耳・顔面神経外来、鼻副鼻腔外来、めまい外来 | |
| 登録医(非常勤講師) | 岩武 博也 | 喉頭、音声、特殊外来:喉頭・音声外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 、日本気管食道科学会認定医 |
| 登録医(非常勤講師) | 釼持 睦 | 難聴、耳鼻咽喉科一般、特殊外来:聴覚外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 登録医(非常勤講師) | 越智 健太郎 | 難聴、耳鼻咽喉科一般、特殊外来:聴覚外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 、日本気管食道科学会専門医 |
| 登録医(非常勤講師) | 木下 裕継 | 難聴、耳鼻咽喉科一般、特殊外来:聴覚外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 登録医(助教) | 信清 重典 | 喉頭、音声、特殊外来:喉頭・音声外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 、日本気管食道科学会専門医 |
| 登録医(助教) | 黒田 寿史 | アレルギー性鼻炎、鼻科学、特殊外来:鼻副鼻腔・アレルギー外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 、日本医師会産業認定医 |
| 登録医(助教) | 赤澤 吉弘 | 喉頭、音声、頭頸部腫瘍、特殊外来:喉頭・音声外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 、日本気管食道科学会専門医 |
| 登録医 | 宮部 聡 | アレルギー性鼻炎、鼻科学、特殊外来:鼻副鼻腔・アレルギー外来 | 日本耳鼻咽喉科学会専門医 |
| 名称 | 所要日数(時間) | 説明 |
|---|---|---|
| 嗅覚検査 | 40分 | T & Tオルフォクトグラム(当院では3種の基準嗅を使用)。静脈性嗅覚検査は予約無。 |
| 味覚検査 | 60~90分 | 電気味覚検査、ろ紙法による味覚検査の2種を行っています。 |
| 鼻腔通気度検査 | 15分 | 鼻腔の通気度を客観的に検査する方法 |
| 平衡機能検査 | 20~90分 | 日常行われる赤外線フレンツェル検査以外の電気眼振検査、カロリックテスト、重心動揺検査、歩行検査など。 |
| 聴覚検査 | 30~60分 | 標準純音聴力検査、ティンパノグラム以外の耳小骨反射、ABLB、SISI、語音明瞭度、ABRなど。 |
| 耳鳴検査 | 30~60分 | ピッチマッチ、ラウドネスバランス、高周波聴検など。 |
| 顔面神経検査 | 5~20分 | ENoG(誘発筋電図)検査(ガムテスト、シルマー検査は予約無) 一式 60~90分 |
| 音声検査 | 外来 | 喉頭鏡、ストロボスコピーによる喉頭の観察、空気力学的検査などを行います。喉頭外来(水曜日)で行います。 |
| 嚥下機能検査 | 外来 | 内視鏡検査、X線造影検査などを行います。場合によっては内科、脳外科、言語療法士、栄養士とともに検査を行います。喉頭外来(水曜日)で行います。 |
| 鼓膜形成術 | 1週間以内の入院 | 比較的状態の良い穿孔性中耳炎に対して、鼓膜形成術を行っています。慢性中耳炎などで鼓膜にあいた穴を塞ぐ手術です。 |
| 鼓室形成術 | 2週間程度の入院 | 慢性中耳炎、真珠性中耳炎、癒着性中耳炎などが対象となります。 |
| 外リンパ瘻閉鎖術 | 2週間程度の入院 | 慢性中耳炎、真珠性中耳炎、癒着性中耳炎などが対象となります。 |
| 外リンパ瘻閉鎖術 | 2週間程度の入院 | 外リンパ瘻に対し行います。 |
| アブミ骨手術 | 2週間程度の入院 | 耳硬化症・耳小骨奇形などが対象となります。 |
| 顔面神経減荷術 | 2週間程度の入院 | 難治性の顔面神経麻痺に対し行います。 |
| 人工内耳埋込術 | 2週間程度の入院 | 両側重度難聴および聾の方が対象となります。 |
| 耳瘻孔摘出術 | 7~10日間の入院 | 先天性耳瘻孔の感染を繰り返している方などに行います。 |
| 鼓膜切開術、鼓膜チューブ・留置術 | 5~7日間の入院 | 難治性の滲出性中耳炎に対し行います。 |
| 外骨腫摘出術 | 1~2週間間の入院 | サーファーズイアなどの外骨腫に対し行います。 |
| 口蓋扁桃摘出術 | 約10日間の入院 | 慢性扁桃炎、扁桃肥大またはそれに伴う睡眠時無呼吸症候群などが適応となります。 |
| アデノイド切除術 | 約10日間の入院 | アデノイド肥大症、滲出性中耳炎などが適応となります。単独ではなく口蓋扁桃摘出術・鼓膜換気チューブ挿入術などと同時に施行されることが多いです。 |
| 鼻中隔矯正術 | 約1週間の入院 | 鼻中隔は成人となると85%で少なからず彎曲しているといわれております。しかし強度となると鼻閉・鼻出血などの原因となることもありそういった方が適応となります。 |
| 内視鏡下鼻内手術 | 約10日間の入院 | 慢性副鼻腔炎(俗に言う蓄膿症)が主な対象疾患です。 |
| 下鼻甲介切除術約 | 約1週間の入院 | 鼻の中は単一の空洞ではありません。鼻甲介といわれる構造物がありこれが何らかの原因(アレルギー性鼻炎など)で腫脹すると鼻閉の原因となります。鼻閉の改善ひいてはアレルギー性鼻炎の改善などを目的に行われます。 |
| 鼓膜換気チューブ挿術 | 単独であれば小児約2日、成人外来手術可 | 滲出性中耳炎がおもな対象疾患です。小児であれば全身麻酔下に行われます。入口蓋扁桃摘出術やアデノイド切除術とともに行われることが多いようです。成人であれば外来で日帰り手術可能です。 |
| 音声外科手術(声帯ポリープ等) | 3日から10日間の入院 | 喉頭微細手術、喉頭枠組み手術等。手術前日の入院です。術後、約1週間の発声禁止期間があります。 |
| 異物誤嚥 | 外来。場合により入院手術 | 外来で摘出不可能な場合、全身麻酔下の直達食道鏡下摘出手術、あるいは消化器内科に内視鏡下摘出を依頼します。 |
| 頭頸部良性腫瘍 | 検査:外来 手術:約10日間の入院 | 検査:各画像検査、細胞診、組織診などを行います。主に腫瘍外来(火曜日)で行います。手術:外来で施行可能な場合もありますが多くは入院のうえ行います。手術前日の入院、術後約1週間で退院となります。 |
| 頭頸部悪性腫瘍 | 長期間の入院が必要となることがあります。 | 検査:各画像検査、細胞診、組織診などを外来、入院を問わず迅速に行います。 治療:手術、化学療法、放射線治療を症例により組み合わせて行います。 |
○めまいグループ:めまい疾患に対するリハビリテーション法の考案。前庭系の可塑性に関する研究。リハビリテーション効果判 定装置(仮称)の開発(特許公開中)。
宇宙酔いや乗り物酔いに関する基礎的な検討。1998年にはスペースシャトル・コロンビア号上で、宇宙酔いに関する実験を行った。
○中耳・顔面神経グループ:慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎に対する鼓室形成術のEBMに基づく術式の改善 。
○鼻副鼻腔・アレルギーグループ:慢性副鼻腔に対するマクロライド少量長期投与のCTによる効果判定、花粉症に対する抗アレルギー薬の花粉飛散前投与の有用性に関する研究
○喉頭・音声グループ:早期喉頭癌の発見および治療、嗄声の原因診断を目的とした音声の周波数分析
○頭頸部腫瘍グループ:将来の遺伝子治療導入を目標とした、頭頸部癌の発症メカニズムの解明
メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴、顔面神経麻痺、慢性副鼻腔炎、頭頸部良性腫瘍、頭頸部悪性腫瘍、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎
中耳手術 19件、内リンパ嚢開放術 2件、鼓膜チューブ挿入術 44件、ラリンゴマイクロサージュリー 35件、喉頭悪性腫瘍手術 2件、舌悪性腫瘍手術 8件、顎下腺手術(含悪性) 3件、耳下腺手術(含悪性) 22件、甲状腺手術(含悪性) 10件、副鼻腔手術 71件、口腔扁桃摘出術 94件
標準鈍音聴力検査 1701件、標準語音聴力検査 48件、鼻腔通気度検査 28件、チンパノメトリー 481件、平衡機能検査(電気眼振図) 296件、平衡機能検査(重心動揺計) 57件、基準嗅覚検査 4件、静脈性嗅覚検査 67件、電気味覚検査 31件
