平成22年 3月01日現在
2010年には総合周産期母子医療センターを開設し、母児の福祉のための3次救急施設としてあらためて国の認定を受けます。また当科では多くの癌(子宮癌、卵巣癌等)や子宮筋腫等の良性腫瘍の手術を行っています。特に悪性腫瘍に対しては、当科独自の治療として、1.動注による選択的化学療法2.抗癌剤感受性試験を施術した上でのオーダーメード治療などがあり、治療成績の向上に役立っています。

診療部長 石塚 文平(教授)
産科・婦人科は女性のライフサイクルに沿ったさまざまなトラブルや悩み事を解決していくための診療科です。女性の一生には女性特有の問題が山積みされています。思春期の月経異常・不妊症や不育症の悩み、産後の問題・子宮筋腫や子宮内膜症・更年期の体調異常・老年期の心配などその範囲は多くの分野に分かれます。
これらの病気などに悩まれている女性の方のために、先進的なART(補助的生殖技術)や内視鏡下手術、子宮鏡下手術などの対応、さらにホルモン療法や漢方療法などの治療法を駆使して総力をあげて治療に取り組んでおります。また、女性医師の受診を希望される場合は疾患や重傷度により対応しております。

診療部長 木口 一成(教授)
| 職名 | 氏名 | 専門分野 | 専門医・認定医等 |
|---|---|---|---|
| 部長(教授) | 石塚文平 | 生殖内分泌、更年期、周産期 | 日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療指導医、 |
| 部長(教授) | 木口一成 | 婦人科腫瘍 | 日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医 |
| 副部長(准教授) | 小林陽一 | 婦人科腫瘍、絨毛性疾患 | 日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本臨床腫瘍学会暫定専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本がん治療認定医 |
| 副部長(准教授) | 田村みどり | 内視鏡、周産期、生殖内分泌 | 日本産科婦人科学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会技術認定医、日本生殖医学会生殖医療指導医 |
| 医長(准教授) | 鈴木 直 | 婦人科腫瘍、絨毛性疾患、緩和医療 | 日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、日本がん治療認定医 |
| 医長(講師) | 谷内麻子 | 生殖内分泌、周産期、更年期 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 井槌慎一郎 | 周産期、超音波 | 日本産科婦人科学会専門医、日本周産期新生児医学会母胎胎児専門医、日本周産期新生児医学会指導医 |
| 主任医長(助教) | 中村 真 | 周産期 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 田中宏明 | 生殖内分泌 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 小宮山瑞香 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 近藤春裕 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 井上 憲 | 産婦人科 | |
| 医長(助教) | 戸澤晃子 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医 |
| 医長(助教) | 石山めぐみ | 生殖内分泌、周産期 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 津田千春 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 大原 樹 | 婦人科腫瘍 | 日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医 |
| 医長(助教) | 新橋成直子 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医、検診マンモグラフィ読影認定医 |
| 医長(助教) | 渡部真梨 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 五十嵐 豪 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 奥津由記 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 矢作奈美子 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 小池敦子 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医長(助教) | 吉岡範人 | 産婦人科 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 医員(任期付助教) | 嶋田彩子 | 産婦人科 | |
| 医員(任期付助教) | 桑原真理子 | 産婦人科 | |
| 医員(診療助手) | 杉下陽堂 | 産婦人科 | |
| 医員(診療助手) | 細沼信示 | 産婦人科 | |
| 医員(診療助手) | 横道憲幸 | 産婦人科 | |
| 医員(診療助手) | 難波千絵 | 産婦人科 | |
| 登録医(非常勤講師) | 香西洋介 | 内視鏡 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 登録医(非常勤講師) | 代田琢彦 | 更年期 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 登録医(非常勤講師) | 保坂 猛 | 生殖内分泌 | 日本産科婦人科学会専門医 |
| 名称 | 所要日数(時間) | 説明 |
|---|---|---|
| 婦人科悪性腫瘍 | 10日~疾患・ 経過によります | 子宮頚癌・体癌、卵巣癌、外陰癌など婦人科領域の各種悪性経過によります腫瘍に対して根治手術を行います。疾患や患者さんの状態によっては、術前もしくは術後の抗癌剤治療や放射線治療を、入院もしくは通院によって行います。 |
| 腹式単純子宮全摘 | 約10日間 | 子宮筋腫などの症例に対して施行される術式です。 |
| レーザー円錐切除術 | 約3~4日間 | 子宮頚部病変に対して施行される低侵襲の術式です。 |
| 子宮鏡検査 | 検査施行時間20分程度 | 症状:不正出血、過多月経の患者、或いは、子宮腔内病変(粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮奇形など)に実施する。 |
| 子宮鏡下手術 | 前日入院 手術後1~3日で退院 | 子宮鏡検査で子宮腔内病変の認められた患者さんに対して行う内視鏡下手術。術後疼痛も少なくすぐれた手術。 |
| 腹腔鏡下手術 | 前日入院 手術後2~5日で退院 | 婦人科における骨盤内病変(卵巣腫瘍、子宮腫瘍、癒着、不妊症精査など)に対して行なう内視鏡手術。開腹手術に比べ、術後疼痛の軽減、美容上の利点、短期間の入院、早い社会復帰など利点が多い。当科では悪性腫瘍は対象としていない。 |
| 母体血マーカーテスト | 診察後に採血し、結果は約1週間後に説明 | 特に、染色体異常の出生確率を評価する方法で、充分な検査説明ののち実施しています。自費検査で約1万円かかります。 |
| 羊水穿刺(染色体検査) | 検査入院2日間、結果は約2~3週間 | 原則として、妊娠16~18週頃、希望があれば行います。事前に産科外来を受診し、状態を確認し、検査・入院予約をとって行います。胎盤の位置、母体・胎児の状態によってはできない場合もあります。安全性を重視するため、入院検査としています。費用は自費扱いとなります。(約10万円) |
| 産科超音波スクリーニング | 検査時間約20分 | 当院で健診している妊婦さんについては、原則として、妊娠20週前後、30週前後、36週前後の最低3回は、超音波検査を行い、胎児発育や奇形、胎盤などに関するスクリーニングを行っています。異常がなければ自費扱いとなります。 |
| 胎児心拍陣痛検査(ノンストレスストNST) | 検査時間約30分 | 当院で健診している妊婦さんについては、妊娠37週から分娩まで外来健診ごとにNSTを行い、胎児が元気であるか、おなかの張りはどうか、等のスクテリーニングを行っています。異常がなければ自費扱いとなります。(1回2,000円) |
| 正常分娩(入院) | 原則として分娩後6日間入院 | |
| 帝王切開分娩(入院) | 原則として手術後10日間入院 | |
| 人工妊娠中絶 | 当院では、母体合併症などのために他院での処置が困難である場合を除き、原則として行っていません。 | |
| 人工授精 | 施行時間約5分 | 排卵直後に人工的に精子を子宮内に注入する治療です。射精精液をそのまま注入する方法と精液を洗浄濃縮する方法があります。(5,000円~8,000円) |
| 体外受精のための採卵 | 原則として2日間入院 | 体外受精とは、体外で卵子と精子を受精させ受精卵を子宮内に移植する一連の治療を指します。その為に、排卵誘発にて発育した卵子を麻酔下で採取します。(採卵から移植まで約30万円) |
卵巣の機能が早期に消退して閉経となる早発閉経の患者さん達は、妊娠が大変困難ですが、こうした方々に対する有効な排卵誘発法の開発を研究しています。また、根本的な治療の開発に向けて、早発閉経の原因となる遺伝子を調べています。
卵巣癌は早期発見の難しい癌で、抗癌剤による治療の有効性が治療の可否を左右する場合が多いので、当科では卵巣癌に対する抗癌剤耐性の確立の機序に関する研究を進めています。
産科においては、過凝固すなわち血液が固まりやすくなることが、妊娠中の種々の障害を起こすことで問題となります。当科で妊娠による血液凝固、線溶系の変化のメカニズムを研究しています。
これらの研究は将来、妊娠中毒症の予防、治療等、臨床上重要な課題の解決に結びつくことが期待されます。
