来院・入院の方

専門外来のご案内

嚢胞(のうほう)腎外来


嚢胞(のうほう)腎外来について

 多発性嚢胞腎(ADPKD)は日本人透析患者の約5%を占める比較的頻度の高い疾患で、徐々に腎臓内の嚢胞の数や大きさが増大し、正常な腎臓を圧迫することで、腎不全に至る病気で、遺伝性疾患とされています。
 腎臓内の嚢胞(内容は液体成分)は通常、数個であれば正常でも見られ、また加齢によっても嚢胞の数は少し増加します。 しかし、多発性嚢胞腎は嚢胞が増えて、大きくなり、腎機能の低下を起こす遺伝性疾患です。原因は腎臓の尿細管の繊毛にあるPKD1とPKD2というセンサーが異常を起こして、嚢胞液分泌の増加、細胞増殖を起こし、嚢胞が拡大していきます。

新規治療薬トルバプタン
多発性嚢胞腎の嚢胞の拡大を抑制する薬は、今まで画期的なものはありませんでした。世界15か国で行われた多発性嚢胞腎に対するトルバプタンの内服試験で嚢胞の拡大抑制、腎機能低下の抑制の結果が出たことから、2014年3月にトルバプタン(商品名サムスカ)による治療が日本で保険適応となりました。その後も同薬による嚢胞の拡大の抑制などの報告がなされております。当院の外来では患者さんと相談して適宜トルバプタンの適応や管理指導を行います。

動脈塞栓治療(TAE)
嚢胞腎が大きくなると腹部の膨満症状や腰痛、胸焼け症状などを起こします。嚢胞腎の拡大による影響が原因であった場合は、動脈を塞栓(詰める)する治療で症状が改善する可能性があります。当院では、放射線科と相談して治療を行うことを検討致します。腎臓に対する動脈塞栓症状は、基本的には透析を行っている患者さんが対象になります。

遺伝カウンセリング
多発性嚢胞腎は遺伝の病気であり、遺伝的な悩みを持たれる方も多いと思われます。遺伝子検査の検討やカウンセリウングの必要など検討したい際は当院担当医師にご相談ください。嚢胞腎外来もしくは腎臓内科から遺伝カウンセリングの外来を適宜ご紹介致します。

外来日について

第4土曜日午前に外来を開設しております。受診を希望される患者さんは遠慮なく、担当医師にご相談ください。