診療科・部門等一覧

リハビリテーション部

最終確認日:2017/5/1
ご挨拶

リハビリテーションは、疾患を対象とするのではなく、障害を対象とします。単なる治療・トレーニングの域を越えて、障害をもつ患者さんに対して、人間として自立し、社会人として生活することを援助いたします。
 当リハビリテーション部は、「病気を診るのではなく、病気になった人間をみる」をモットーとし、専門的かつ高度な診断・治療が必要な患者さんへの対応を目的とする特定機能病院である大学病院の診療協力部門です。
 職員は、リハ登録医6名・理学療法士20名・作業療法士7名・言語聴覚士4名です。医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士ならびにソーシャルワーカー・看護師などとの協調体制のもとに、早期の機能回復と社会復帰を促すために、与える医療ではなく、患者さんの自主的回復を促す‘支援的医療’を目指し、チーム医療をおこなっています。
 患者さんは、発症・受傷から1ヵ月以内のかたがほとんどを占めています。整形外科、神経内科、脳神経外科の患者さんに必要とされる神経筋骨格系のリハビリテーションはもとより、循環器系や呼吸器系まで、全診療科の要望に応ずる体制を整備しています。
 また、卒前・卒後教育、および医学の発展に寄与する研究機関としての役割も担っており、臨床実習指導、学会への参加、現職者に対する講習会を開催しています。 

 


業務の案内

業務名称

理学療法 (Physical Therapy : PT)
◆ 理学療法とは
理学療法とは、身体に障害のある患者さんに対し、主として、その基本的動作能力の回復をはかるため、治療体操、運動、物理的手技を加えることです。
◆ 対象は
当院では、整形外科疾患(骨折・変形性関節症・肩関節周囲炎・脊椎脊髄疾患)・急性期の脳血管疾患・変性疾患だけでなく、心疾患・糖尿病・呼吸器疾患・開胸開心術後・新生児など多様な患者さんに対して、早期理学療法の提供を行なっています。
◆ どのようなことをするの?
疾患が障害に進展しないように、障害の予防・改善を目的にチーム医療に取り組むとともに理学療法を提供する専門家に留まることなく、呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、日本糖尿病療養指導士という立場から、療養指導を必要とする患者さんへの援助を可能にしています。

 

作業療法(Occupational Therapy:OT)
◆ 作業療法とは
身体・心理・社会・職業などの諸活動に障害のある方、または予測される方が、充実した生活を送ることができるように、心身の活動を高めるようなさまざまな治療・練習・指導・援助を行うことです。
◆ 対象は
当院では主に、脳損傷(急性期から回復期)、脊髄疾患、整形外科疾患、変性疾患、神経筋疾患等による身体機能、認知精神機能、日常生活活動、社会生活活動に障害をお持ちの方を対象としています。
◆ どのようなことをするの?
身体機能の障害では、ケガや病気で手足の麻痺や、筋力の低下、関節が硬くなることで、日常生活の様々な動作に支障をきたすことがあります。
それらに対して、手(や足)の筋力をつけるような運動、関節をやわらかくするような運動、スムーズな物品操作の練習(物のつかみ離し、物の持ち運び)手指の細かい操作の練習(箸・書字・積木や紐結びなど)を行います。

 

言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy:ST)
◆ 言語聴覚療法とは
コミュニケ-ションが取りづらくなった方、注意力・記憶力が低下した方、食事をとることが難しくなった方に対して、治療・援助などを行ないます。
◆ 対象者は
失語症、構音障害、高次脳機能障害(注意障害・記憶障害など)、嚥下障害の方です。その主な原因疾患は、脳血管障害、頭部外傷、神経疾患などです。
◆ どのようなことをするの?
◇ 失語症に対して
話す障害の他に、理解力や書字にも障害が認められます。そのため、「話す」「理解する」「字を書く」の3つの側面に対してアプロ-チを行います。
◇ 構音障害に対して
発声・発音の練習、発声発語器官(唇、舌など)の運動を行います。
また、発声・発語に代わって意思を伝達するために、書字や機器類などを使う練習をする場合もあります。
◇ 高次脳機能障害に対して
数字を消す課題や計算問題などを行います。
◇ 嚥下障害に対して
食べる時は、話す時と同じ器官(唇、舌など)を使います。そのため、その器官の運動や口のマッサ-ジを行います。また、障害の状態により、その方に合った方法と食形態で段階的に進めていきます。

 

受付方法

各診療科担当医師の指示のもとに予約を承ります。
完全予約制を取らせて頂いております。

施設・機器の紹介

pt_room
運動療法室

cpx

検査処置室

cr_room

心臓リハビリテーションセンター

ot_room

作業療法室

st_room

言語療法室

研究の紹介

■2016年度実績

◆研究論文研究論文、著書(著書、タイトル、雑誌、年、巻、ぺ―ジ)

【研究論文(英文)】

1.Hiroyuki IwasawaStretching after heat but not after cold decreases contractures after spinal cord injury in ratClin Orthop Relat Res 201647412):2693-2701

 

【研究論文(邦文)】

1.堅田紘頌:器械的排痰補助を用いて無気肺が改善した高位頚髄損傷患者の一例 人工呼吸 2016331):75-79

2.渡辺敏:高齢心血管疾患患者における日常生活活動の自立を判別する身体運動機能について 日本心臓リハビリテーション学会誌 20162223):163-168

 

【総説等】

1.渡邉陽介:術後呼吸器合併症の予防は術前外来から 外来看護 2017221):63-68

2.平木幸治:保存期CKD患者の身体機能特性と運動療法;日本心臓リハビリテーション学会学会誌 2016221):33-38

3.横山仁志:救命救急部門における理学療法 理学療法ジャーナル 2016501):68-70

4.渡邉陽介:臨床実習サブノート 呼吸不全 理学療法ジャーナル 20165010):1049-1054

5.武市尚也:高齢心不全患者に対する運動療法の現状と課題 理学療法 2016334):314-324

6.渡邉陽介:体位ドレナージの注意点,呼吸訓練 呼吸器ケア 2016146):38-41

7.平木幸治:高齢腎不全・透析患者のために体力維持を目指した運動療法の実際 臨床透析 20163212):1487-1493

 

【著書,分担執筆】

渡辺敏:実践EBM心臓リハビリテーション,文光堂,2016

平木幸治:透析運動療法,医薬ジャーナル,2016

平木幸治:フィジカルアセスメント リハ臨床のためのケーススタディ,文光堂,2016

堀田千晴:理学療法士のためのわかったつもり!?の糖尿病知識,医歯薬出版,2016

横山仁志:動画でわかる呼吸リハビリテーション,中山書店,2016

横山仁志:ICU合併症の予防策と発症時の戦い方,羊土社,2016

渡邉陽介:術後ケアとドレーン管理の全て,照林社,2016

 

■2015年度実績

◆研究論文研究論文、著書(著書、タイトル、雑誌、年、巻、ぺ―ジ)
【研究論文(邦文)】
1.小山真吾:高齢入院患者におけるTwo – square step testとADLおよび歩行自立度との関連 理学療法学 2015;42(6):480-485.
2.平木幸治:糖尿病および糖尿病神経障害の合併が保存期慢性腎臓病男性患者の運動機能に与える影響 理学療法学 2016;43(1):56-63.

【総説等】
1.森尾裕志:研究活動を支援する職場とテーマの発見 理学療法ジャーナル 2015;49(5):449-454.
2.平木幸治:保存期CKD患者に対する運動療法 腎と透析 2016;80(2):192-195.
3.平木幸治:CKDで運動は禁忌でしょうか?どのような運動ならゆるされますか?それはなぜでしょうか? 臨床栄養(別冊) 2015:52-53.
4.横山仁志:救命救急部門における理学療法 理学療法ジャーナル 2016;50(1):68-70.
5.大森みかよ:手の術後看護 整形外科看護 2015;20(12):88-92.

【著書,分担執筆】
今日の理学療法指針,医学書院,2015.
糖尿病の理学療法,メディカルビュー社,2015.
ICU合併症の予防策と発症時の戦い方,羊土社,2016.
動画でわかる呼吸リハビリテーション,中山書店,2016.
ICUの理学療法,三輪書店,2015.
実質的なQ&Aによるエビデンスに基づく理学療法(第2版),医歯薬出版,2015.
理学療法診療指針,医学書院,2015.