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超音波センター

最終確認日:2018/5/1
ご挨拶

 超音波検査は、超音波を用いて体内の臓器を観察する検査です。妊婦さんにも用いられていることからも分かるとおり、患者さんへの苦痛が非常に少ないこと、人体に与える影響がないことが特徴です。このため検査の応用範囲は、産婦人科領域(子宮、卵巣)、循環器領域(心臓、血管)、腹部領域(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓)、泌尿器領域(前立腺、膀胱)、乳腺、甲状腺など広い範囲におよんでおり、日常臨床では欠くことのできない検査となっています。
 超音波センターは、2016年4月に臨床検査部から独立し、新たな診療協力部門として設立されました。検査ブースは全15室あり、最先端の超音波診断装置を用いて検査を行っています。超音波センターでは計16名の臨床検査技師、放射線技師(日本超音波医学会認定指導検査士1名、日本超音波学会認定超音波検査士12名、日本心エコー図学会認定専門技師2名、血管診療認定技師1名)と、各領域の医師との密接な連携のもと、迅速、正確な情報を提供しています。また、当センターでは、超音波検査技師の教育にも力をいれています。院内検査部および関連病院の臨床検査技師の研修を行い、日本超音波学会認定超音波検査技師を育成しています。さらに、研修医、医学生の超音波診断法に関する講義や実習も数多く担当しています。
我々は、患者さんの待ち時間を短縮し、苦痛や不安のない検査が実施できるように努力していきます。超音波センターをご利用いただきますよう、よろしくお願いします。


業務の案内

■当センターの超音波検査領域

上腹部 腎臓 膀胱 前立腺(経腹法) 子宮・卵巣(経腹法) 精巣 下腹部
乳房 甲状腺 頸部(軟部) その他の体表 頸動脈 下肢静脈 腹部大動脈
その他の血管 回盲部 心臓 胎児


■造影超音波検査

造影超音波検査は経静脈的に超音波造影剤(sonazoid)を投与し、肝臓や乳腺の腫瘤性病変の詳細な評価を行う検査です。通常の超音波検査では得ることのできない病変自体の詳細な血流情報や、病変に関与する血管形態等を評価することができます。超音波造影剤(sonazoid)は肝の正常細胞に取り込まれる性質があるため、病変の質的評価も可能であり病変の診断に有効な情報を得ることができます。
 

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肝臓造影超音波画像
 

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乳腺造影超音波画像


■Elastography(組織弾性イメージング法)

組織弾性イメージング法は超音波のリアルタイム性を利用して組織の硬さを知ることができる検査方法です。表示方法によって硬い部分と柔らかい部分をカラー表示したり、任意の部位の硬さを数値で表示することができ、数々の領域で有用性が提唱され応用されています。代表的なものとしては腫瘤の硬さを知ることで良悪性の判断に有効であるため、乳腺領域の腫瘤の判別に有用です。また、肝臓に組織弾性イメージング法を応用することで、肝臓の繊維化を推定することが可能です。
 

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肝臓に対する ShearWave Elastography
 

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乳腺腫瘤に対する Real-time Tissue Elastography


■Smart Fusion

超音波検査では検査を行う人の手でプローブと呼ばれる装置を被験者(患者さん)の身体にあてて病変の検索を行います。そのため、CTやMRIといった客観性ある検査と違い、検査者の技量、経験や知識、被験者の体型や手術歴等によって、病変の描出が困難な場合あり、客観性に乏しい場合があります。このような特性を補うために開発されたのがSmart Fusionです。事前に撮影されたCT画像やMRI画像を超音波診断装置に読み込んでおくことで、超音波検査時に描出されている画像と対応するCTやMRIの画像が同時に表示されます。この技術を用いれば、CTやMRI画像で描出されている病変を簡単に描出できるだけではなく、CTやMRI画像と対比して超音波画像を評価することができます。
 

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肝腫瘤に対するSmart Fusion


■負荷心エコー検査(2016年検査件数299件)

負荷心エコー検査とは、心臓になんらかの負荷(運動負荷や薬剤負荷等)をかけて、安静時には発見されにくい異常を心エコー検査で検出する方法です。
当センターではエルゴメーターを用い運動負荷をかけて評価を行う運動負荷心エコー検査や、薬剤を投与し心臓に負荷をかけて評価を行う薬剤負荷心エコー検査を行っています。
心臓に負荷がかかった状態でしか症状が出ないような病態では、安静時に行われる通常の心エコー検査で異常所見を検出することができないことも少なくありませんが、心臓に負荷をかけた状態での心臓の評価を行うことで、より詳細な評価が可能になります。
 

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運動負荷心エコー検査の様子


■経食道心エコー図検査(2016年検査件数489件)

内視鏡のような超音波装置を口から挿入し、食道側から心臓を観察する検査です。通常の胸壁側から描出を行う心エコー検査では肺や肋骨が心臓の描出の障害陰影となることがありますが、経食道心エコー検査では肺や肋骨等の障害となる構造物が無いため、非常に明瞭で分解能の高い画像が得られます。そのため心臓内の弁の細かい性状や、血液の流れを詳細に評価することが可能です。得られた画像データから三次元画像も作ることができ、心臓を立体的に評価することも可能です。
 

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僧帽弁逸脱症例の経食道心エコー3次元画像

超音波センター検査件数(2017年度実績)
頸部 2,589
乳房 5,888
精巣 336
その他の体表 568
心臓 12,439
腹部 13,525
消化管 263
血管系 4,582
造影 93
胎児

9

ポータブル

396

穿刺 108
ドプラ 10,509