診療科・部門等一覧

放射線診断・IVR科

最終確認日:2021/12/1

診療科所在地

■病棟 病院本館1階

ご挨拶

 放射線診断・IVR科の業務のうち、放射線診断は主に臨床各科からの依頼で画像検査、読影を行っています。IVRinterventional radiology)は画像をガイドとしたカテーテル治療などの低侵襲治療です。当科が直接患者さんの対応窓口となって、それぞれの外来あるいは各専門領域の医師からの依頼を受けています。臨床各科との連携は診療の柱であり、ほぼ全科と症例検討会を持っています。また日々の症例に関しても担当医は各科との窓口となり、問題症例のコンサルテーションに対応しています。病院業務組織としては、当科は画像センターで診療を行っており、放射線科医を中心に診療放射線技師、看護師、トランスクライバー、事務系スタッフ、放射線安全管理職員など多くの職種が協力して運営しています。

 放射線診断ではCTMRI、エックス線検査などの画像検査を行い、その読影レポートを速やかに提供しています。地域の先生方からも一日平均5件以上のご依頼をいただき、数日以内に報告書をお送りしてきました。現在画像およびレポートのオンライン配信サービスを徐々に広げています。画像機器は最先端の320列のMDCTが稼働し、静止画像だけでなく連続撮影によって動きの画像診断も可能となりました。他の4台のCT64列以上で今後徐々に放射線被ばく軽減技術を搭載していきます。MR3台の3T-MRI装置を含め4台で可動し、近隣の先生方からのご依頼にも対応させていただき高精度の診断を行っています。当科の画像診断の最大の特徴は、脳神経、頭頚部、胸部、腹部、骨軟部、心血管など、それぞれの専門スタッフが画像診断を行っており、全身臓器のどの領域にも対応可能であることです。さらに2022年度開院予定の新病院では、全身のがんや炎症を鋭敏に検出するPETCTを導入する予定です。

 IVR部門は血管系および非血管IVRを行い、血管病変の治療およびがんの局所治療や緩和治療の一翼を担っています。大動脈瘤の血管内治療は、心臓血管外科と共にハイブリッド心臓大動脈治療センターでステントグラフト留置などを行い、優れた治療成績を挙げています。がん治療に関しては病変を栄養する動脈にカテーテルを挿入し、抗がん剤投与あるいは塞栓術(血管を詰める治療)を行い、個々の患者さんに適した治療を施行しています。難病である血管腫・血管奇形に対してはカテーテルを用いた塞栓術や直接穿刺硬化療法を行っており、特殊外来を開き全国から紹介患者さんを受けています。このような患者さんは放射線科病棟にて管理し、退院からその後の経過観察まで責任を持って診療しています。一方、外傷、術後、産後などで大量出血をきたした救急患者さんに対しては、救急科をはじめとする各科と協力し、24時間体制で塞栓術を施行し、救命に努めています。

 職員一同は放射線診断・IVRが今日の臨床各科の高度医療を支える中核的存在であることを自覚しています。地域の患者さんにより良い診療を受けていただくための基本インフラとして機能できるように常に心がけています。これからも先端的診断・治療技術を駆使して地域医療と大学病院臨床各科に貢献していく所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


外来担当表
表は左右にスクロールできます
初診外来 再診外来 専門外来
午前

[IVR外来]

和田慎司

[IVR外来]

和田慎司

午後

[IVR外来]

和田慎司

[IVR外来]

和田慎司

午前

[IVR外来]

西尾美佐子
蛭間弘光

[IVR外来]

西尾美佐子
蛭間弘光

[血管腫・血管奇形IVR外来]
9:00~11:00
三村秀文 部長

午後

 

[IVR外来]

西尾美佐子
橋本一樹

 

[IVR外来]

西尾美佐子
橋本一樹

午前

[IVR外来]

蛭間弘光

[IVR外来]

蛭間弘光

午後

 

[IVR外来]

西尾美佐子

 

[IVR外来]

西尾美佐子

午前

[IVR外来]

小川普久

[IVR外来]

小川普久

午後

[IVR外来]

小川普久

[IVR外来]

小川普久

午前

[IVR外来]

橋本一樹

[IVR外来]

橋本一樹

午後

[IVR外来]

和田慎司

[IVR外来]

和田慎司

午前
午後
※都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す

専門外来
表は左右にスクロールできます
名称 受付の仕方 受付時間 概要

血管腫・血管奇形IVR外来

医療機関よりメディカルサポートセンターで予約できます。
紹介状持参で直接来院可ですが、予約優先です。

毎週火曜日
午前9:00~11:00

血管腫・血管奇形の硬化療法・塞栓術の専門外来

アイソトープ治療外来

医療機関よりメディカルサポートセンターで予約できます。
紹介状持参で直接来院可ですが、予約優先です。

毎週水曜日
午後2:00~4:00

前立腺瘤・悪性リンパ腫等のアイソトープ治療の適応について相談する専門外来

特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 所要日数(時間) 説明

■IVR

中心静脈ポート留置術

手術時間:約1時間(日帰り)

血管造影室にて局所麻酔で実施します。超音波下に内頸静脈からカテーテルを挿入し、前胸部の皮下にリザーバーポートを埋め込みます。術後は回復室で約2時間安静後に問題なければ帰宅となります。

皮膚軟部組織血管奇形(静脈奇形、リンパ管奇形)に対する硬化療法

手技時間:1~2時間(日帰り)

当日朝に血管造影室に入室し、静脈麻酔下で画像ガイドに硬化剤の注入を行います。術後は回復室で約3時間安静後に問題なければ帰宅となります。

皮膚軟部組織血管奇形(動静脈奇形)に対する経カテーテル的(動脈)塞栓術

手技時間:3時間程度、入院日数:4日以内

術前日または当日午前中に入院し、血管造影室にて局所麻酔(小児の場合は全身麻酔)によるカテーテル治療を行います。術後は動脈穿刺部を4~6時間圧迫止血安静を必要とし、翌々日以降に退院となります。

肺動静脈奇形に対する経カテーテル的(動脈)塞栓術

手技時間:2~3時間 、入院日数: 3泊4日

術前日または当日午前中に入院し、血管造影室にて局所麻酔下にカテーテル治療を行います。術後は2-3時間安静とし、治療の翌々日以降に退院です。

椎体骨折に対する骨セメント注入療法(経皮的椎体形成術)

手技時間:約1時間、入院日数:4日以内

疼痛を伴う骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折、転移性脊椎腫瘍などに対し、痛みの緩和のために骨にセメントを注入する治療です。前日または当日午前に入院します。局所麻酔を行い、 X線透視またはCTガイドにより骨病変部を穿刺し、セメント溶剤を注入します。術後数日間の経過観察を行い、合併症がないことを確認して退院となります。

動注化学療法

手技時間:2~4時間、入院日数:2~6日間

切除不能進行癌に対し、血管造影手技により経カテーテル的に抗癌剤の動注を行います。前日または当日午前に入院します。局所麻酔を行い、血管撮影を行い腫瘍の栄養血管にカテーテルを挿入し、抗癌剤を注入します。術後数時間の安静を保ち、翌日以降、合併症がないことを確認して退院となります。

皮下埋め込み式経皮的動注リザーバー設置術

手技時間:2~4時間、入院日数:4日以内

埋め込み術の前日または当日午前に入院し、血管造影室にて局所麻酔で鼠径部(足の付け根)の動脈や腕の動脈を穿刺し、カテーテルを挿入し、皮下にリザーバーポートを埋め込みます。翌日以降、合併症がないことを確認して退院となります。

大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術

手技時間:3~5時間、入院日数: 1週間前後

心臓血管外科と協力して行っています。手術室で全身麻酔下に、鼠径部を約5cm切開し、ステントグラフトを挿入、留置します。術後5日目にCT検査で評価した後に、問題がなければ退院となります。

画像診断

320 Volume detector CTによる検査

5-30分

最先端の320列のMDCTが稼働しています。320CTはその名の通り一回転(約4分の1秒)で実に320断面の画像を得ることができ、16cmの範囲にわたってvolume dataがえられます。これにより静止断面画像のみでなく動きの画像診断も可能となります。さらに放射線被ばく軽減にも優れ小児のCTにも適しています。

3.0TMRI検査

15-45分

最先端の3T-MRI装置が稼働しています。3T-MRIは今までの2倍の磁場強度を使用することによりきわめて高精度の画像診断が可能となります。通常の断層画像の他の血管撮像やMRスペクトロスコピーにもすぐれています。

3次元ダイナミック造影CTによる冠動脈造影診断

検査時間:30分間

最先端画像診断の一つであり、虚血性心疾患における冠動脈の精密画像診断である。造影CT撮像後、3次元画像解析ソフトを使用し、冠動脈狭窄の診断及び病変の性状、心筋の虚血の程度など、微細構造を詳細に診断している。

3次元仮想内視鏡MRI/CT検査

手技時間:1時間

高精度CTMRIを用いた血管、消化管などの管腔検査。3次元画像やバーチャル内視鏡などの技術を用いて、従来の血管撮影、消化管撮影などに置き換わる検査となりつつある。

特殊関節MRI

検査時間:30分間

任意靭帯・腱の3次元画像を用いて、損傷部位を詳細に診断している。

乳腺腫瘍に対するマンモトーム生検

手技時間:1時間

ステレオマンモグラフィ、超音波ガイドによる吸引生検術。先端の乳癌診療には不可欠の診断手技である。

アイソトープ治療

ラジウム治療

60分程度

・ラジウム223 (商品名ゾーフィゴ)という骨転移に取り込まれる放射性同位元素を投与し、骨転移に対して体内から照射を行います。

・ホルモン剤の効果が低下し、骨転移を有する前立腺がんに対して行います。月1回間隔で6回投与

(半年間)施行します。

ゼバリン治療

60分程度

・リツキシマブという悪性リンパ腫に結合する薬剤に放射性同位元素を結合させた薬剤(商品名ゼバリン)を投与し、悪性リンパ腫に対して体内から照射を行います。1回の投与です。

・再発性、難治性の低悪性度悪性リンパ腫に対して行います。

・血液内科と協力して行っています。

ヨウ素治療

60分程度

・ヨウ素131(商品名ヨウ化ナトリウム、ラジカップ)という甲状腺組織に取り込まれる放射性同位元素を投与し、甲状腺疾患の治療を行います。

・甲状腺機能亢進症において、甲状腺機能を低下させる目的で行います。

・甲状腺がん術後で転移が存在しない場合手術後に残った甲状腺組織を破壊する目的で行います。1回の投与です。

研究内容

【画像診断】

胸部
 COPDにおける好酸球性気道性病変のCT画像による解析
 CT画像を用いた肺気腫、気道性病変の定量解析を用いたCOPDの予後検討
 CT画像を用いた肺末梢血管定量的評価法を使用した各種肺疾患の機能解析
 気管支喘息における気管支壁のCT値と呼吸機能検査との関連
 膠原病における間質性肺炎の胸部CTを用いた経時的変化の定量的解析
 膠原病における間質性肺炎の胸部CTを用いた予後予測の検討
 腺癌のpart solid lesionを測定するためのCT至適画像条件の検討

 

腹部
 CTCに最適な前処置についての検討
 CT colonographyにおける最適な前処置の検討
 MRIを用いた前立腺癌のfusion biopsy の検討
 Virtual realityを用いた解剖学教育

 

脳神経
 脳腫瘍のgradingにおける201Tlシンチグラフィーの有用性

 

頭頚部
 副鼻腔CTにおける低管電圧撮像での画質評価

 

骨軟部
 3次元MRIによる椎間孔狭窄評価

 

小児
 Split-bolus injection による体幹部至適造影方法の検討
 上気道動態CTにおける、器質的機能的気道狭窄の有無評価

 

【IVR】

Stanford B 型大動脈解離に対するステントグラフト内挿術の治療成績と腹部分岐への影響の調査
 逆漏斗型中枢ネックを有する腹部大動脈瘤に対するAFXステントグラフトシステムの有用性を検討する多施設後ろ向き観察研究
 経動脈的カテーテル塞栓術症例に対する後方視的研究
 種々のIVR治療のQOL評価及び医療経済効果
 静脈奇形に対する硬化療法
 進行期乳癌に対する治療の後方視的研究
 中心静脈ポート挿入症例に対する後方視的研究
 肺動静脈奇形に対する塞栓術
 腹部ステントグラフト内挿術後のタイプIIエンドリークに対するIVR:技術的側面と予後についての後方視的研究
 腹部ステントグラフト内挿術の臨床的有用性について
 腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術時の下腸間膜動脈塞栓の有用性の評価:多施設前向き無作為化比較試験

 

取り扱っている主な対象疾患

IVR治療

肝腫瘍その他固形腫瘍、大動脈瘤・腹部内臓動脈瘤、肺あるいは末梢血管の動静脈廔・各種動静脈奇形、静脈奇形、外傷性・消化管・産科領域の急性出血、門脈圧亢進症、子宮筋腫、骨粗鬆症・骨転移による圧迫骨折など


 ■主な手術および検査件数(2020年度)(R2年度)
手術名・検査名 件数
【手技】
<non-vascular>
膿瘍などのドレナージ 70
PTCDなどの胆道系手技 18
チューブ造影・抜去・交換 76
CTガイド下生検+マーキング 99
USガイド下生検 20
骨セメント治療(PVP)・ヘルニコア注入 15
P-TEG 8
その他の非血管系手技 4
<vascular>
CVポート留置・抜去 372
PICC留置 245
肝細胞癌の動注化学塞栓・塞栓・動注療法 63
肝細胞癌以外の腫瘍の動注化学塞栓・塞栓・動注療法 13
緊急止血術(術後、外傷、産科出血) 76
内臓動脈瘤の塞栓 10
子宮筋腫動脈塞栓術(UAE) 9
その他の動脈塞栓術 5
血管奇形硬化療法 61
肺動静脈奇形の塞栓術 9
動静脈奇形塞栓術(肺以外) 11
胸部・腹部大動脈ステントグラフト内挿術 60
腹部大動脈ステントグラフト内挿術前の内腸骨動脈瘤塞栓 18
エンドリーク塞栓術 12
ステント留置・PTA 17
シャントPTA 86
副腎静脈サンプリング 14
IVCフィルター留置術 7
血管造影・CTAP/CTHA 36
CVポート造影 5
その他の血管系手技 4
<IVRのべ件数> 1,445
【検査】
マルチスライスCT 50,259
心臓・冠動脈CT 958
消化管仮想内視鏡CT 115
1.5T以上のMRI 16,025
MRS 220
乳腺MRI 153
乳腺MRI(implant) 291
心臓MRI 187
透視 7,797
単純写真 103,487
マンモグラフィ 4,031

日本インターベンショナルラジオロジー学会(以下IVR学会)における症例登録データベースを用いた医学系研究に対するご協力のお願い

 このたび当院では、IVR(画像下治療)を受けられた患者さんの情報を用いた下記の医学系研究を、倫理委員会の承認ならびに病院長の許可のもと、倫理指針および法令を遵守して実施しますので、ご協力をお願いいたします。
 この研究を実施することによる、患者さんへの新たな負担は一切ありません。また患者さんのプライバシー保護については最善を尽くします。
 本研究への協力を望まれない患者さんは、下記に示しました連絡先までお申し出下さいますようお願いいたします。

お問い合せ先
聖マリアンナ医科大学病院 放射線科  和田慎司
連絡先: 044-977-8111(代表)

日本インターベンショナルラジオロジー学会(以下IVR学会)における症例登録データベースを用いた医学系研究に対するご協力のお願い