診療科・部門等一覧

心臓血管外科

最終確認日:2017/11/1

診療科所在地

■病棟 病院別館4階
■外来 病院本館3階

外来受付電話番号

電話番号6364

ご挨拶

 小児から高齢者までの心臓・血管疾患に対して、年間約450例の手術を行っています。その対象は虚血性心疾患、弁膜疾患、先天性心疾患、大動脈~末梢動脈疾患、および静脈疾患です。動脈硬化症が原因となる虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術(CABG)に力を入れています。心臓・大血管の手術は通常、人工心肺を使用しますが、身体的負担を少なくする目的で9割以上の症例で人工心肺を用いず心臓も止めないでバイパス手術(off-pump CABG)を行い、良好な成績を上げております。また僧帽弁膜症では術後の“生活の質”の向上を目指して弁形成術を第一選択としています。胸部大動脈手術の内、特に難しい弓部大動脈瘤手術では、脳分離体外循環の併用などにより、脳合併症の予防に努めています。さらに、術前の自己血貯血に積極的に取り組み、多くの症例を無輸血で行っています。
 当院には高度な医療を提供する救命救急センターならびに心臓血管疾患を専門的に治療するハートセンターがあり、救命救急医や循環器内科医と密接に協力して診療にあたっており、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂など緊急手術の依頼に対しても24時間体制で手術に応じています。また、2016年より経カテーテル的大動脈弁置換術を開始し、良好な成績を上げています。胸部および腹部大動脈瘤に対するステント治療も積極的に行い、低侵襲大動脈治療センターとして多数の患者さんの治療にあたっています。

 
yomiDr. 病院ガイドインタビュー掲載ページ【外部リンク】


外来担当表
表は左右にスクロールできます
初診外来 再診外来 専門外来
午前

盧 大潤
鈴木寛俊

午後
午前

宮入 剛 部長

午後

西巻 博 副部長

午前

千葉 清
桜井祐加

午後
午前

近田正英 副部長
大野 真(午前中のみ)

午後
午前

小野裕國

午後
午前

北 翔太(1,4,5)
鈴木寛俊(2)
永田徳一郎(3)

午後
※都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す

特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 所要日数(時間) 説明

心拍動下冠状動脈バイパス術

10日~2週間

人工心肺を使用しないで冠動脈バイパス術を行います。この術式は低侵襲で、術後の回復も早く、短期間で退院できます。

僧帽弁形成術

2週間

僧帽弁閉鎖不全症に対して積極的に形成術を行い、術後の「生活の質」の改善を図っています。

大動脈弁置換術

2~3週間

高齢者の大動脈弁膜症に対しては、生体弁を使用して術後合併症の軽減を図っています。

経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI,TAVR)

1週間~10日間

超高齢者、ハイリスクの大動脈弁狭窄症に対して、循環器内科と協力して施行しています。

胸部大動脈瘤手術

2~4週間 (1週間 ステントグラフト手術)

弓部大動脈人工血管置換術では脳分離体外循環下に行って、脳合併症の発生を防止しています。ステントグラフト手術が増加しています。

腹部大動脈瘤手術

2週間 (1週間 ステントグラフト手術)

80歳以上の高齢者にも積極的に手術を行っています。ステントグラフト手術が増加しています。

自己血貯血

術前2~3週間

輸血を避けるため、術前に1~2回、外来にて自己血を採血し、手術時に使用しています。

心房中隔欠損 心室中隔欠損(閉鎖術)

4~10日間

皮膚小切開で、創を目立たなくする工夫をしています。

ファロー四徴症(根治術)

2週間

1歳前後で手術を行っています。

低侵襲心臓手術(MICS)

1~2週間

症例に応じて行います。術後の回復が早く、早期退院、早期社会復帰に寄与しています。

末梢動脈バイパス術

7~10日

閉塞性動脈硬化症に対して、長期開存性が得られる手術を行っています。

下肢静脈瘤

2~3日

低侵襲のレーザー治療を積極的に行っています。

研究内容

1.心拍動脈下冠状動脈バイパス術(off-pump CABG)の手術成績向上のためには、より良い吻合手術手技が基本となります。当科では術中、冠動脈バイパス流量と波形を測定・評価したり、特殊な超音波血流計で冠動脈の正確な位置を同定するなどさまざまなCABG術式改良の臨床研究をしています。
2.近年、胸部大動脈瘤の症例数は大幅に増加していますが、術後の「生活の質」を左右する因子として、中枢神経合併症(脳梗塞等)があります。当科では、脳合併症回避を目的として、人工肺補助下の脳循環、脳保護の基礎的研究をしております。また、胸腹部大動脈瘤手術における対麻痺を予防するため、脊髄保護薬の研究も行っております。
3.心臓血管外科領域の手術では、以前は輸血が不可避でしたが、近年は人工心肺技術の発展で輸血回避が可能な状況となっています。当科では、積極的に術前自己血貯血を行い、さらなる無輸血手術率の向上を目指しており、術前自己血貯血の高齢者での可能性、適正貯血量の決定等の臨床研究をしています。

取り扱っている主な対象疾患

虚血性心疾患、僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、完全心内膜床欠損症、完全大血管転位症、単心室症、胸部大動脈瘤、弓部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、解離性大動脈瘤、下肢閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤、その他の先天性心疾患など。


 ■主な手術および検査件数(平成28年実績)
手術名・検査名 件数
冠動脈バイパス術 32例
弁膜症手術 136例
胸部大動脈瘤手術 67例
 手術 (33例)
 ステント (34例)
先天性心疾患 55例
その他の開心術 14例
腹部大動脈瘤手術 71例
 手術 (19例)
 ステント (52例)
末梢血管手術 93例