診療科・部門等一覧

腎臓・高血圧内科

最終確認日:2018/9/1

診療科所在地

■病棟 病院別館7階北、3階南
■外来 病院本館2階内科西

外来受付電話番号

電話番号6070

ご挨拶

1.当科では発症から末期腎不全に至るまでのすべての段階の腎疾患を対象としています。全身の病態の中で腎臓の位置づけを常に意識しながら、個々の患者さんに最も適した治療法を選択し疾病の管理を行っています。したがって、膠原病、糖尿病、感染症など腎臓と関連の深い全身疾患も診療の対象です。腎生検の適応のある患者さんには、時期を逸しないように腎生検を行い、最適な治療法を選択しています。さらに、高血圧は腎疾患と密接な関係がありますので、当科では高血圧を診療のもう一方の柱とし、高血圧を正しく評価し適切に治療することにより患者さんの予後の改善に努めています。また、体液・電解質異常(低ナトリウム血症,高カリウム血症等)も診察しております。
2.末期腎不全では血液透析や腹膜透析への導入を行い、さらに透析合併症にも巾広く対応しています。その他、急性腎不全、薬物中毒、劇症肝炎、多臓器不全、免疫疾患などに対しても、他科との連携のもとに積極的に血液浄化療法を施行しています。
3.平成15年8月に関係科が協力して腎臓病センターを設立し、疾患の診療を名実ともに患者さん中心に行えるように体制を整えました。当センターでは、各専門医の役割分担を明確にした上で協力関係を築き、一人の患者さんを複数の専門の医師が一緒に診ることの出来るシステムを構築します。腎移植では複数科の医師が移植チームを作って、長期生着を目指します。腎移植を当センターでの主要な診療活動の1つに位置づけています。


診療の特色
外来担当表
表は左右にスクロールできます
初診外来 再診外来 専門外来
午前

小波津香織

柴垣有吾 部長
市川大介

[腹膜透析/在宅血液透析外来]
櫻田 勉 副部長

午後

小竹 徹

[バスキュラーアクセス外来]
14:00~16:00
小島茂樹

[腹膜透析/在宅血液透析外来]
櫻田 勉 副部長

午前

鈴木 智

上原温子
小島茂樹

[バスキュラーアクセス外来]
岡本岳史

[在宅血液透析外来]
櫻田 勉 副部長

午後

藤島理恵

午前

小竹 徹

小板橋賢一郎
櫻田 勉 副部長

午後

韓 蔚
友廣忠寿(2,4)

午前

韓 蔚

岡本岳史
小波津香織

[腎移植外来]
8:30~11:00
柴垣有吾 部長
寺下真帆

[腹膜透析外来]
小板橋賢一郎

午後

市川大介(1,3)
鈴木 智(2,5)
白井小百合(4)
牧野内龍一郎

[腎移植外来]
13:00~14:30
寺下真帆

[腹膜透析外来]
小板橋賢一郎

午前

韓 蔚

今井直彦
寺下真帆

午後

普久原智里
鈴木 越

午前

小竹 徹(1)
井上友彦(2)
藤島理恵(3)
池田麻理(4)
普久原智里(5)

池森敦子(2,4,5)
佐藤陽隆(2,5)
櫻田勉 副部長(4)

[透析療法選択外来]
8:30~11:00
櫻田 勉 副部長(2)

小板橋賢一郎(4)
[嚢胞腎外来]
8:30~11:00
市川大介(4)
[腎移植外来]
8:30~11:00
柴垣有吾(2)
寺下真帆(2,4,5)
今井直彦(4)

河原崎宏雄(5)

午後
※都合により変更になる場合があります。

午後は原則再診のみ(予約制)
( )内の数字は第何週目かを示す

特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称 所要日数(時間) 説明

腎生検

5日間~

自覚症状がないにもかかわらず、健康診断等で蛋白尿あるいは尿潜血を指摘されることがあります。このような場合は潜在的に慢性腎臓病が存在することを意味します。この中には、自覚症状がなくても積極的な治療が必要になるものがあります。また、全身疾患の一部として腎臓が障害される場合には、腎臓の状況を見て治療方針を決定しなければならないこともあります。これらの治療方法の決定には、腎生検による病理組織学的検査が必要になります。ただし、腎臓が萎縮している場合、片腎例、出血傾向などがあり腎生検ができないこともあります。

保存期腎不全教育入院

1週間(水曜日入院~翌週火曜日退院)

慢性腎臓病(主に慢性腎臓病ステージ3~4)の患者さんに対し、腎不全の進展抑制・遅延のための知識(日常生活の注意点、食事、薬剤など)を学習していただき、同時に各種合併症の精査も行います。また、将来的に腎代替療法の導入が必要な患者さんに対しては血液透析、腹膜透析、腎移植に関しても情報提供を行います。

血液透析

3~4週間

血液透析を行うには、透析用のバスキュラーアクセスが必要です。入院後、内シャント造設術によりバスキュラーアクセスを作成し、基本的には1回4時間、週3回の維持血液透析療法を開始します。開始後に状態が安定したら、ご自宅の近隣の透析クリニックにご紹介し、通院透析を続けていただくように手配します。

バスキュラーアクセス作製

1週間

透析療法を開始し、長期に継続していくためには、バスキュラーアクセスが必要です。一般的には手関節の近くで、局所麻酔により動脈と静脈を吻合する手術(内シャント)を行います。所要時間は1時間程度です。数週間すると血管が発育し、血流が豊富になります。その血管に針を留置することで、透析療法を行うことが可能になります。バスキュラーアクセスには内シャント以外に、動脈表在化、人工血管を用いた内シャント、長期留置型透析用カテーテルなどがあり、患者さんの全身状態などによって選択されます。バスキュラーアクセスの作製は、腎泌尿器外科医と腎臓・高血圧内科医が一緒になって行います。

バスキュラーアクセストラブル

1日~2週間

バスキュラーアクセスを使用していると、血管の中が狭くなり、血流不足となったり閉塞してしまったりすることがあります。その部位や程度を詳しく調べるために、超音波検査や血管造影検査が必要です。同時に血管拡張術(PTA)を行って、狭い部位を広げることにより、再び血流は良好になります。しかし血管拡張術(PTA)が困難な場合もあり、その際には再手術により新しいバスキュラーアクセスを作製することもあります。

血管拡張術(VAIVT)

2~3日

血管内カテーテル操作により、内シャントの狭窄部位をバルーンカテーテルによって拡張します。この治療はVAIVT外来で予約できます。現在は、2泊3日の入院で行っておりますが、今後は日帰りで行えるよう検討しています。

腹膜透析

3~4週間

おなかの中の腹膜を使って、血液を浄化します。自宅や職場など社会生活の中で行う在宅療法です。腹膜透析には1日に3~4回透析液を交換し、24時間連続した透析で身体に負担が少ないCAPD(連続携行式腹膜透析)と、機械を使って夜間就寝中に自宅で自動的に透析を行うAPD(自動腹膜透析)があります。いずれの腹膜透析も腹膜カテーテルという管を入れる手術が必要となります。

腹膜カテーテル挿入術

1週間

透析液を腹腔内に出し入れできるように、「カテーテル」という管を埋め込みます。カテーテルはやわらかいシリコンで出来ています。通常、当院では麻酔は腰椎麻酔を使用し、痛みをコントロールしています。従来の腹膜透析の手術ではカテーテル挿入術を行って、すぐに腹膜透析を開始する方法がとられていましたが、近年、カテーテルの埋没とカテーテルの取り出しを2期に分けて段階的に行うSMAP(Stepwise initiation of PD using Moncrief And Popovich)法が行われるようになりました。この方法では従来法と比較して以下のようなメリットがあります。1)カテーテルがあらかじめ埋没されているので、必要な時期に透析が開始できる。埋没期間中に手術での創が治癒することで、感染症などが少なくなる。2)透析導入を計画的に行えるので、患者さんの生活・仕事など考慮し入院できる。当院では現在、SMAP法での腹膜透析導入が多くなっています。

腹膜カテーテルの出口部変更術やカテーテル抜去

1週間

腹膜透析を行っている際に、カテーテルの出口部に感染を認めることがあります。抗菌薬で治療して、完治すれば問題ないのですが、カテーテルに沿って感染が広がれば腹膜炎を起こしてしまいます。この場合、カテーテルの出口部を変更する手術が必要となります。また、腹膜透析は一生継続できる治療ではありません。このため適切な時期に中止し血液透析へ移行するか、あるいは腎移植を行う必要があります。その際には、腹膜カテーテルを抜去する必要があります。

腎移植前の評価入院

レシピエント 約5日間ドナー 約4日間

腎移植を希望する患者さんは、実際に腎移植を行う前にドナーとなる方および腎臓レシピエントとなる患者さんの全身状態を評価いたします。評価途中で様々な理由により腎移植を行うことができないと判明することも多々あります。検査は、外来受診のみならず入院しての精査が必要であり、それぞれ評価入院としてレシピエントは約5日間、ドナーは約4日間入院していただきます。

腎移植

レシピエント 約3週間~ドナー ~約2週間

当院においても腎移植を受けられる患者さんは増えています。腎移植を行えると判断できた場合には入院していただき腎移植を行います。入院は腎泌尿器外科となり、レシピエント4週間、ドナー1週間が平均的な入院日数となります。その間、腎臓・高血圧内科も腎泌尿器外科と一緒に患者さんを診させていただきます。

研究内容

1.腎生検を中心とした腎疾患の臨床研究・基礎研究
(1)腎疾患の予後改善のための治療法の開発
(2)腎組織の蛋白解析による腎疾患の病態の解明
(3)腎組織および血液・尿中の微量蛋白の解析による腎疾患の原因物質の同定と疾病対策
2.腎疾患進行抑制のための治療法の検討
3.尿中脂肪酸結合蛋白と腎疾患の病態および治療への応用
これは私たちのグループが世界に先駆けて研究してきているものです。腎疾患の進行の信頼できる予測マーカーであること、腎疾患の優れたモニタリング・マーカーであること、などを明らかにしてきました。また、遺伝子導入動物を使って基礎研究も行っています。
4.末期腎不全患者の至適透析と予後改善のための全身管理の検討
5.腹膜透析の臨床的および基礎的研究
6.腎移植患者および腎提供者の適切な管理の検討
7.高齢腎臓病患者の身体・認知機能の疫学研究および介入研究

取り扱っている主な対象疾患

主に、1.CKD[慢性腎臓病,末期腎不全(透析・移植を含む)]2.AKI(急性腎障害),3.高血圧, 4.体液・電解質異常
具体的なものとしては、慢性腎炎症候群,急性腎炎症候群,糖尿病性腎症,急速進行性腎炎症候群,慢性腎不全,急性腎不全,末期腎不全(血液透析,腹膜透析,腎移植),膠原病による腎障害,治療抵抗性高血圧,電解質異常症など。


 ■主な手術および検査件数(2017年度実績)
手術名・検査名 件数
■腎生検 164
■透析方法別_維持浄化療法導入件数
・体外循環式 64
・CAPD 13
■原疾患別_維持浄化療法導入件数
・慢性腎炎 9
・糖尿病 26
・腎硬化症 14
・多発嚢胞腎 3
・その他 25
■在宅血液透析
・新規導入 0
・維持在宅血液透析 3
■体外循環式血液浄化療法件数
・血液透析 4,574
・限外濾過  101
・血液濾過  3
・オンラインHDF 813
・血液濾過透析 26
・持続的血液濾過透析 304
・血漿交換 96
・二重膜濾過法 4
・エンドトキシン吸着 3
・血漿分離免疫吸着 3
・血漿分離LDL吸着 0
・白血球除去療法 6
・腹水濾過濃縮再静注法 25
・顆粒球除去療法 84
■腎移植
・生体腎 12
・死体腎 0
■ブラッドアクセス関連手術
・シャント作成術 100
・(うち、人工血管を使用したもの) (5)
・動脈表在化 12
・シャント閉塞術 1
・長期留置型カテーテル挿入 21
・その他のシャント関連手術 27
■腹膜透析関連手術
・テンコフカテーテル挿入術 8
・テンコフカテーテル出口部形成・変更・入換術 5
・テンコフカテーテル抜去術 8
・その他のテンコフカテーテル関連手術 0
■CAPD施行症例数(年度末) 30