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病院長のイチ押し!!

産科・婦人科トピックス

遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対する検診・手術

 ある遺伝子変異を有する卵巣癌や乳癌は遺伝性乳癌卵巣癌症候群と定義されています。
 卵巣癌では有効な定期検診の方法が確立されておりませんが、当院ではこのような患者さんに対してアメリカの指針に則り、血液検査と超音波検査を用いた検診(サーベイランス)を行っております。一方で、予防方法は予防的卵巣卵管切除術のみとされております。当院ではリスク軽減のための同手術を早期の社会復帰も考え、腹腔鏡手術で行っております。
 遺伝性乳癌卵巣癌症候群が疑われる場合は、乳腺・内分泌外科や産婦人科を受診して頂き、担当医と相談のちに遺伝外来を受診し、必要に応じて遺伝子検査を行います。その結果を踏まえて、当科でのサーベイランスや、唯一の予防方法であるリスク軽減手術を検討します(倫理委員会の承認済)。予防的卵巣卵管切除術で、卵巣癌の発症のリスクが減少し、さらには乳癌の再発も減少するとの報告もあります。当院では乳腺・内分泌外科や遺伝診療部との密な連携で、診療体制も十分に整っており、今後も積極的にかかわっていきます。


大学病院ならではの診療を提供したい

 当科では、産婦人科の主な4つの柱である周産期、腫瘍、生殖内分泌、女性医学の全ての分野に力を入れており、それぞれの分野の専門医のもとで特色のある診療を提供しています。最近では、若年がん患者さんに対する妊孕性温存療法として卵巣組織凍結・移植術を国内でいち早く導入し、世界に発信しています。また、卵巣凍結技術と不妊治療を組み合わせて、重症な不妊症への治療にも取り組んでいます。




  1. 周産期:川崎市唯一の総合周産期母子医療センターとして、新生児病棟を保有しています。未熟児のみならず、正常出産後の新生児に対しても必要時には迅速に新生児科専門医が対応することが可能です。
  2. 腫瘍:良性ならびに悪性腫瘍、初期の集学的治療から緩和医療まで幅広く婦人科診療を行っています。放射線科医と連携したIVR治療や、腹腔鏡下治療も積極的に行っています。
  3. 生殖医療:一般不妊治療から早発卵巣不全等の重症不妊症治療、男性不妊症の精巣手術、卵管閉塞に対する卵管鏡下卵管形成術など幅広く対応することが可能です。子宮腺筋症の核出術も行っています。
  4. 女性医学:アゼリア外来(更年期)を設け、更年期の時期の女性のQOL向上を目指したトータルケアを行っています。