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病院長のイチ押し!!

心臓血管外科トピックス

弁形成術

 僧帽弁や三尖弁の逆流(閉鎖不全症)に対して、異常な部分だけを修復し、正常な部分を温存する手術です。人工弁を使用しないで治療ができますので、人工弁のトラブルが起こらず、ワーファリンという血液を固まりにくくする(出血を起こしやすくする)薬を飲む必要がありません。我々はできる限り弁形成術を第一選択として積極的に行い、弁に細菌が付いているなどの理由で形成術ができない場合に弁置換術を行っています。
 手術は人工心肺装置を使用して心臓を一時的に停止させて弁を修復します。所要時間は4~6時間です。
 最近は弁の異常が比較的軽度な場合には、安全性を確認して、右胸部の小切開から低侵襲手術を行っています。


術後、退院までの期間は心臓の状態や年齢等により違いますが、通常2~3週間です。

胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療

 胸部や腹部の大動脈瘤に対する治療法のうち、従来の手術と比べて身体にやさしい治療法として最近注目されているのがステントグラフト内挿術です。「ステントグラフト」とは金属の鋳型の付いた人工血管のことで、細く折りたたむことが可能です。これをカテーテルと呼ばれる管の中に入れ、太ももの付け根から動脈瘤の部分に移動させます。血管の中でステントグラフトが広がることにより大動脈瘤には血液が流れなくなり、大動脈瘤が破れるのを予防できます。


 当院はステントグラフト内挿術を行うことのできる実施施設として学会認定を受けております。 この治療法は太ももの付け根に小さな傷を入れるだけなので、局所麻酔で行うことも可能です。全身への負担が少なく、高齢者やほかに持病がある方に適した方法です。しかし、動脈瘤の位置や太さ、血管の曲がり具合によりステントグラフト内挿術ができない場合もありますので、担当の医師とよく相談していただくことが大事です。