来院・入院の方

病院長のイチ押し!!

腎泌尿器外科トピックス

腎移植は通算135例に(平成26年5月)

 聖マリアンナ医科大学腎泌尿器外科では、平成10年に腎移植を開始しました。開始当初は年間数例の実施にとどまっていましたが、次第に症例数が増加し、ここ数年はコンスタントに年間10例以上の腎移植を行っています。全症例の生着率(移植腎が機能して透析から解放されている症例の割合)は、1年96.2%、3年93.6%、5年92.1%、10年82.1%です。

 当院の腎移植の特徴は、腎移植希望者および腎提供希望者の術前の検査、術後の経過観察を、腎泌尿器外科、腎臓・高血圧内科、レシピエント移植コーディネーターなどが協力しておこなっていることです。それにより、きめの細かい検査や患者さんのサポートを行うことができるようになりました。当院の3名の日本移植学会認定レシピエントコーディネーターは、看護師・薬剤師・臨床検査技師の資格を有しており、それぞれの職種を生かした患者支援・指導が好評です。


50才を過ぎたらPSAを測りましょう

 前立腺がんは年々増え続けており、2020年には罹患数が肺がんに次いで男性の2位になると予想されています。前立腺がんは高齢者に多くみられるがんで、前立腺がん罹患者数の増加は高齢化社会を反映しています。がんという言葉はとてもインパクトが強く、一般市民の皆さんは聞いただけでも心配になるでしょう。しかし、前立腺がんは、治療の必要がない穏やかなものや、薬で十分コントロールできるものも多くありますから、いたずらに恐れる必要はありません。前立腺特異抗原(PSA)は、前立腺がんが産生する物質で、採血で血液中の濃度を知ることができます。かかりつけのクリニックで調べることもできます。50歳を過ぎたら一度はPSA値を測定し、前立腺がんの可能性がないかをたしかめましょう。



 もし、PSAの値が基準値(一般的には4 ng/ml)を超えている場合は、前立腺生検という、前立腺の一部を採取する検査をお勧めします。検査自体は15分程度で終わるものですが、検査後の出血や発熱がないかどうかを確かめるために、当院では1泊2日の入院で行っています。採取された前立腺組織は、顕微鏡による詳しい検査(病理組織学的検査)をおこない、がんか否かを診断します。結果が出るには10日から2週間程度かかります。もしがんが見つかった場合は、個々の患者さんに最適な治療を、担当医と患者さんがよく相談して決定します。